3 / 18
3話 紳士マンとぴえんちゃん🥺
しおりを挟むやあみんな!私だ、紳士マンだ!
3話ともなると段々この挨拶も定着してきたんじゃあないかね?
んんーーん?
そうかそうか!
まだまだ浸透するには時間がかかると言いたいんだな、うん!めげずに続けていくぞ私は!HAHAHA
2月の風は…寒さが沁みるな…
さあ、今日は日課の見回りだが少し場所を変えて普段行かないエリアにしようと思うんだ!
身近な場所意外にも紳士マンの助けを求める者が現れるだろうからな!
B地区
うん、ここはまた一段と空気の重い地区だ
あちこちに事件の香りがしそうな嫌な視線を感じるな。。
そんな重苦しい空気の中、紳士マンの前に一人の少女の姿が…!
タッタッタッ…バタン!!
うぐ…🥺
おや?おやおや?君!大丈夫かね?
怪我をしてるんじゃあないか!
待っていたまえ!すぐに消毒しよう
えっ…いや怖い!触らないで🥺
おっと…
(そうか、いきなり知らない大人に声をかけられて触れられるなんて恐怖でしかないな)
怖がらせてすまない!
私の名は紳士マン、隣町に住んでいる者だ
君が転んだのを見て放っておけなかったからつい手が先に動いてしまった
頷く🥺
だがしかし、その怪我を放っておくわけにもいかない!
手持ちの応急キットで手当てしてもいいかい?
頷く🥺
少ししみるかもしれないけど我慢するんだぞ…!
痛っ…🥺
よし、我慢できていい子だ!
絆創膏を貼って…っとこれで良し!
少し経てば痛みも治まるだろうから、安静にするんだぞ!
はい…あの、ありがとうございます🥺
礼には及ばないさ!何故なら私は紳士マン!
困ってる人がいたら助けるのが私の人生だからさ!!
困ってる…人?🥺
そうだ、世の中には色々な困っている人がいるんだ!
私はそんな人たちを一人でも多く救うためにこうして活動しているのさ!
か、かっこいい…🥺
そう、だから君の周りにも何か困っている人がいたら私に助けを求めるといい!すぐに駆けつけよう!!
キュン…あ、あのええとね紳士マン…🥺
ん?どうしたんだね、言ってごらん
その…私実は…あっ!!🥺
ブォンブォン
ご、ごめんなさい!!ありがとうございました🥺
???
女の子は何か言いかけていたが、遠くから聞こえるエンジン音に気づいてその場から去ってしまう
一体何だったろう…
それにしてもこの雑音、、段々こちらに近づいているな…それに1台だけじゃないぞ!
その雑音はすぐに紳士マンを取り囲む形で現れた
総勢10台ほどの改造されたバイクがやかましく鳴りあっている
ヒャアッハハハハーーー!!!
なんだおっさんみねえ顔だなあ!
さてはオメーA地区の人間だな!?!?
B地区との関係知ってて来たんかあ!?ああ??
な、何だね君たちは…まずはその雑音を消して落ち着きなさい
ああーーん??
オレたちの相棒(バイク)が嬉しそうにしてるのを無理やり黙らせろって言ってんのかあ!?そりゃあまりに可哀想じゃねえのかおおん??
わ、わかった相棒には罪はないのは間違いない悪かった
ただ私は何も知らずにここに来てしまったんだ、だから「関係」というのもさっぱりで…
バキィ!!
紳士マンが話している途中で相手の一人が殴りかかった
突然の出来事でモロに喰らったため、鈍い音が鳴ったが相棒達によってかき消されている
おっさんよ、知らないから許してなんてガキみたいなこと言ってんじゃねえぞ?
こちとら死ぬ気でおめえら(A地区)から守ってんだからなぁ
(グッ…な、なんて危険な奴らだ…
会って間もないのに問答無用で殴りかかるとは…)
豪雷のアニキ!!いきなり殴りかかって大丈夫ッスか??また誰かに見られたら…ゴフッ
いやいや何言ってんだよ?
そんなんだからナメられンッだよ!!
俺は雷鳴 豪(かみなりごう)
コイツらはオレのチームのメンバーだ
(金髪に左耳にカミナリマークのピアス、いかにもデビューしたての不良に見えるが…彼がチームの頭であるなら只者ではなさそうだ…
それにあの拳、160cmほどの小柄からは考えられない重さだった…コイツ、強い!!)
おいおっさんよ、さっきから黙ったままで何とか言ったらどうなんだ?
俺の拳、しっかり受け流したんだから喋ることくらい何ともないだろう?
そう!紳士マンはモロに殴られたようにみえたが、実は瞬間的に身体を逸らしたのでダメージは軽減されていたのだ!!
ああそうだな、それでも君の拳は結構効いたよ…
だがこんなことをして何になる?
人を傷つけて騒ぎを起こして、こんなのはただのワガママな子供の行動じゃないか!!
チームだって?ただの不良が聞いて呆れる!!
う、うるせえええ!!!
豪雷のアニキはな、お前みたいな偽善者が大嫌いなんだよお!!特にA地区の大人はな、こうやって土足で踏み込んで言いたいことばっかりいいやがる!!!
そのせいでアニキの家族は…ゴフッ
余計なことを言うな…それと、これ以上身内を殴らせるな
紳士マンっていったか
そうさ!俺たちは好きなように生きるワガママ軍団だ!!それの何が悪い!?
どうせ社会に出ても歯車のように組み込まれて無心で中途半端な人生を歩くだけだ!
それに奴らは俺たちのようなガキを自分のストレスの吐け口にするようなクズなんだよ!!
そんなのがまかり通る世の中が正義っていうなら生きる価値なんてないぜ!!
俺たちは俺たちの正義をもってこうやって生きてくだけだ!!!
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

糸と蜘蛛
犬若丸
ファンタジー
瑠璃が見る夢はいつも同じ。地獄の風景であった。それを除けば彼女は一般的な女子高生だった。
止まない雨が続くある日のこと、誤って階段から落ちた瑠璃。目が覚めると夢で見ていた地獄に立っていた。
男は独り地獄を彷徨っていた。その男に記憶はなく、名前も自分が誰なのかさえ覚えていなかった。鬼から逃げる日々を繰り返すある日のこと、男は地獄に落ちた瑠璃と出会う。
地獄に落ちた女子高生と地獄に住む男、生と死の境界線が交差し、止まっていた時間が再び動き出す。
「カクヨム」にも投稿してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる