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PHASE5ー欠落ー
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しおりを挟む「はい…申し訳ございません」
「まあこのお仕事においては翔の知名度を広げるために絶対に乗ってもらう必要があったから、たとえ舞台がブッキングしようともロケの日をズラしてでも引き受けてもらうつもりだったから手間が省けて良かったわ
引き続きよろしく頼むわね」
「はい、それと今回のようなミスは二度としないように気をつけます」
「そんなにかしこまらないでもいいのに、ミスは誰にでもあるからそんなに真に受けなくて大丈夫よ
ひとまず翔のことは順調として、他に何か聞きたいことや気になることはあるかしら?」
「はい、あの…色々と聞きたいことがあるのですがお仕事とは無関係でもよろしいでしょうか?」
「構わないわよ、何かしら」
「この3年過ごして感じたことですが、まずお母様が私の本当の母親なのは会ってすぐにわかりました
私と顔立ちがあまりにも似ているのとぼんやりとした記憶と面影が重なったので!
ただ私と湊翔の血が繋がっていることに違和感といいますか…いまだにモヤモヤが晴れなくて…」
「由奈、一時的とはいえあなたを施設に預けることになってしまったのは私が未熟だったせいなのは事実
多感な時期だったのに…本当にごめんなさいね
そうね、この件については翔の舞台とテレビの仕事が無事に終わってひと息ついたら一度ゆっくり話す機会を設けましょうか
本当は採用した時にすぐ言いたかったのだけど由奈も戸惑うだろうし私もまたすぐ海外に飛んでしまったからタイミングがなかったの」
「は、はい!ありがとうございます
すみません気を遣わせてしまって…」
「そんなバツの悪そうな顔をしないでいいのよ
いつかは話さないといけないと思っていたから丁度いい機会かもしれないわね」
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