交錯する群像劇

妖狐🦊🐯

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PHASE5ー欠落ー

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「うわああああ!!!紬さん!?どうしてここに!?
帰ったんじゃなかったの⁇」


「ええ…驚きすぎじゃないですか⁇
忘れ物があったから取りに来ただけですよ
それより翔さんってどの稽古場でもいつも最後まで残ってるみたいですね」


「ああ、そうなんだ…びっくりした
うん、翔さんは初めて会った時からずっと誰よりも遅くまで残って努力してるんだ
あの走り込みも稽古終わりに1時間絶対やってるからね」


「私にはとても真似できないです、勿論否定的な意味ではなくてストイックなのはすごいんですけど単に取り組み方が違うんだなあって」


「それぞれのやり方があるからね…紬さんも僕もね」


「おーい二人ともそんなとこで何してんの?」


大河の大声を聞いた翔は走り込みを中断していた


「あ、翔さんお疲れ様です!
すみません僕の驚いた声で中断させてしまって!」


「翔さんをジーッと見つめていたのをお邪魔しちゃってごめんなさい大河さん!お二人ともお疲れ様でしたーー」


「いやいやそれ誤解!って足早いな!!」


何となく変な空気感になるのが嫌だったのか、ものすごい早さでその場から消えた紬


「はあ…?まあどっちでもいいけど、それより大河は今戻ったのか?随分遅かったんだな」


「ハハッ…思ったよりも仕事が長引いてしまって」


「それでも来てくれるのは嬉しいけどな!ってことはシゲさんも戻ってるのか?」


「あ、いえそれが…今日はもう帰られました」


「うわマジか…少し話したかったのにな…」


「リーダーも翔さんがそう言ってたと聞いたんですが何かありましたか?」


「まあそんなに大したことじゃないよ、舞台のスケジュールでちょっとね」


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