133 / 140
PHASE5ー欠落ー
121
しおりを挟む(監督もああ言ってたから終わるまでは安心できるかな…)
茂森と別れた大河は以前起きたことを思い返していたので少し安堵した様子だった
(正直あんなことがあったから今回のオファーがきた時は悩んだけど…
今の自分がここまで来れたのは間違いなくあのデビュー作がきっかけだし、最近自分の成長が頭打ちに感じる部分もあって壁にぶつかっていたのもあるからな…)
3年の間に確実に成長して若き舞台役者としての地位は確実なものになっていた大河
しかし世間からの目は残酷なもので大河のキャラクターに合う役で突き進んでいた故にマンネリ化を否めない意見が出始めて、大河自身もそんな現在からもう一皮剥けた自分を見つけ出そうと葛藤している時期でもあった
(そのタイミングでこのオファーだから監督は自分のことをどこまで見えていて、そこから更に先を見据えているのかここまで来ると恐ろしく感じてしまうけど、今回の役柄が物語るように自分にとって何かを掴むきっかけになる筈だから頑張らなきゃ…!!)
普段はTHE正義の味方という主人公として数々の舞台に立っていた大河だが、今回は悪役の主人公という今までにない役だ
勿論悪役といえどそうなってしまった背景も脚本に盛り込まれているのでそこの表現をどうしていくのかがポイントになる
ライバル役の翔とは対立構造としては同じだがポジションがまた違うので同じようにはいかないのと紬もいることで掛け合いがより複雑になっている
(ヒール役は翔さんを含めて共演相手と稽古期間から常に見ているからいかに自分なりに落とし込むか…)
考えているうちに稽古場に到着する大河
2
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
食事届いたけど配達員のほうを食べました
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
なぜ自転車に乗る人はピチピチのエロい服を着ているのか?
そう思っていたところに、食事を届けにきたデリバリー配達員の男子大学生がピチピチのサイクルウェアを着ていた。イケメンな上に筋肉質でエロかったので、追加料金を払って、メシではなく彼を食べることにした。
エレベーターで一緒になった男の子がやけにモジモジしているので
こじらせた処女
BL
大学生になり、一人暮らしを始めた荒井は、今日も今日とて買い物を済ませて、下宿先のエレベーターを待っていた。そこに偶然居合わせた中学生になりたての男の子。やけにソワソワしていて、我慢しているというのは明白だった。
とてつもなく短いエレベーターの移動時間に繰り広げられる、激しいおしっこダンス。果たして彼は間に合うのだろうか…
女装とメス調教をさせられ、担任だった教師の亡くなった奥さんの代わりをさせられる元教え子の男
湊戸アサギリ
BL
また女装メス調教です。見ていただきありがとうございます。
何も知らない息子視点です。今回はエロ無しです。他の作品もよろしくお願いします。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる