交錯する群像劇

妖狐🦊🐯

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PHASE5ー欠落ー

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「それで?仕事の話でわざわざここを指定するってことはそれなりの内容ってことだよな」


ジャズのBGMが心地よく流れる会員制のバー
周りにはテレビでも見たことのある顔が何人かいた


「勿論です、もうすぐ仕事を持ってきてくれた本人が来るのでそれまで何か食べますか?」


「えっ!?また別の人が来るの?…ってか直接交渉の手間を省くためのマネージャーじゃなかったっけ?」


「すみません、本来なら私の役目なんですが…どうしても直接会って熱量を伝えたいということで根負けしました、それに某有名テレビ局でそれなりの立ち位置の方なので問題はないかと」


「うーん、まあ一回話は聞くけど…ただ一番嫌なのが実は裏ではもう契約は決まっててそれこそその人の自己満足のための顔合わせとかだったら破綻になった時の後処理はちゃんとしておいてよ」


「さすがにそんなことはしていないのでご安心ください」


数十分ほど過ごしていると店に入ってきた二人の男がこちらの存在に気づいて近づいてきた


「これはこれは!遅くなってしまい申し訳ありません!!
湊翔さんですね!初めまして、R&Iテレビでディレクターをさせていただいています宇崎智人(うざきのりと)と申します」


「どうも、初めまして」


「宇崎さん、先日はありがとうございました」


「青木さんこちらこそですよ!お忙しい中この場を用意していただきありがとうございます
お待たせしてしまったこともあるので早速本題に移らせてもらってもいいですか?」


「そのために来ましたのでね、お願いします」


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