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PHASE4ー偶然と言う名の…ー
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しおりを挟む「さ、こちらの気も済んだことだし出るとしようか」
先ほどまでの勢いが嘘だったかのように身支度を整え始める直人
「おっ、おい…!」
「ん?どうしたんだね、早く準備をしたまえ」
「ふ、ふざけんな…人の身体を好き勝手弄びやがって!
しまいには寸止めとか…悪魔かよ!!」
「おやおやあ?あれだけ散々嫌がっていたのはどこの誰だったかなあ?
それとも、弄られているうちにオジサンのテクニックにハマっちゃったのかい?」
羽毛田の反応を見ながらニヤニヤしながら答える直人
悔しいが直人のテクニックはそこらの女よりも上手い
それどころか男だからこそわかる快感のツボを絶妙につきながら責められるものだから一度ハマってしまうと完全に抜け出せない…まさに沼だ
頭ではわかっている、男に…それにオッサンなのにと…
しかし一度開けられてしまった扉をすぐに閉じることができるほど人間は賢くない
ましてやそこに三大欲求が絡んでいるものだから尚更だ
「どうしたんだい?さっきも何か言いかけて途中でやめてしまうし…今も今で黙られてしまうとね
こちらもどうしたらいいのか困ってしまうよ」
羽毛田に投げかける言葉とは裏腹にニヤニヤが止まらない直人
羽毛田自身は気づいていないがこの一件で圧倒的な上下関係を築くことに成功したことを実感しているからだ
「クッ…クソが…」
オッサン相手に感じてしまっていた自分を認めたくない精神と寸止めの先に待っている快楽を求めてしまっている身体的な部分がズレたことで葛藤が生まれてしまっている羽毛田
どちらの気持ちをとっても後悔が残ってしまうこの状態になるまで相手に気付かれず意図的に作り上げた直人の巧妙さには背筋が凍るものがあった
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