交錯する群像劇

妖狐🦊🐯

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PHASE4ー偶然と言う名の…ー

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バタン!!カチッ


羽毛田を先に入れて自分が入ったことで勢いよく扉を閉めてロックをかける直人


「オイオイそんなに勢いよく閉めるなんてあんたも疲れ…」


ガンッ


ドスン!!


「えっ…?」


羽毛田は何が起きたのか理解するのに時間を要した
何故なら数秒前まで立って話をしていた自分が今仰向けで床に倒れていてその上に馬乗りになってる話し相手

身体も痛いが左目の上も同じように痛い
どうやらあいつが扉を閉めた時に振り返ったあの瞬間に頭突きを喰らってよろけたところを足払いで倒されたってところか…


「クソッ、痛えな…それにしても冷静ぶってたやつの本性がこれか、やっぱり感情を見せないやつは何考えてるかわからねえから嫌いだぜ…」


倒れながらも馬乗りになってる直人に言葉を放つがどうも様子がおかしい…


「オイオイ何だよ、こんな状態なのにだんまりか…」


「少し黙っていてくれないか?」


途端に直人の手が羽毛田の口周りを鷲掴みにする
かなりの力が込められているようで羽毛田も痛みを訴えながらもがく


「ンーンー!(痛えよこの野郎!!どんだけ力込めてんだよこいつ!!)」


10秒弱の間だったが怒りのこもったような鷲掴みから解放された羽毛田


「ってえ…お前加減ってもんをしらね…ってオイ!?」


フンフンフン…


スウゥゥゥゥ!!!っはぁスンスンスン


「ななな!!?何してんだオイ!!」


スンスンスンっくぅ!!!

スンスンスン!!

スンスンあぁ!!!
この雄の酸っぱい感じ癖になるううう!!!
ハァハァハァ…スンスンスン


「や、やめ!やめろオイ気持ちわりいこいつ!!!
ってまてその手に持ってるのは…」


「動くと身体に傷つくからね」


カチカチカチ


ザッ、ザッ…


慣れた手つきで羽毛田のTシャツをカッターで破る直人
汗塗れで密着していた服を破り引きちぎり…


むわあぁ…


スンスンスンああ…ハァハァハァスンスンスン!!!


レロレロレロレロうっ…ハァハァハァレロレロレロレロ!!!


「うわあ…うわあああ!!!」


直人の行動ひとつひとつが徐々にエスカレートしていく姿に少しずつ恐怖心が生まれていく羽毛田


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