交錯する群像劇

PHASE４ー偶然と言う名の…ー

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「ケッ、さすがお金持ち様はとことん豪華で煌びやかなのが本当に癪に障るぜ！」


中に入るやいなや息を吸うように愚痴を吐く羽毛田
内装は金と黒を基調とした豪華さとシックさが絶妙にマッチしておりどことなく和を感じるような内装だった


「まあ…ここのホテルの内装は私ではないのでね
ただ日本を愛しているのが一目見て伝わるようなこのセンスも素晴らしいと思うけどね」


「うっさいな！いちいち反応してんじゃねえ！」


「それで、私に何を聞きたかったのかね？
文句ばかり言うくらいなら歩きながらでも聞きますよ」


羽毛田の態度をあしらいながらも部屋に向かってる間彼の溜まりに溜まっていた鬱憤をマシンガンのように浴びていった直人


「つまり…何度も言うがお前のガキ共が余計なことさえしてこなければ俺の人生はこんなめちゃくちゃにならなかったってことだ！！」


「これはこれは…うちの子達は私に似て好奇心旺盛なばかりではなく優秀でしたのでね
君の計画の穴を見つけてしまって見事に崩してしまったことについては実に申し訳ない申し訳ない」


「てめえ！！わざと神経逆撫でるような言い方してるんじゃねえか！！」


「撫でる？そんな優しいつもりはなかったんですがね…
ほら、着きましたよ…言葉の割にもうへろへろじゃないですか」


「う、うるせえ！今日はたまたまいつもより動くことが多かっただけだ！！」


ホテルで呼び止められた時には冷や汗をかいていたが今は歩き続けてかいた汗によってびしょ濡れになったことで、より一層身体に密着して体型が露わになっていた

しかしさすがにこのままでは汗が纏わりついていて気持ちが悪い…とりあえず部屋に入ってシャワーだけでも…