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PHASE4ー偶然と言う名の…ー
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しおりを挟む小一時間は経過しただろうか…暗さが増して更には街灯の少ないこの通りにあまり人が通らなくなってきた
むしろこんな所を一人で歩くのは少し無用心な雰囲気も漂っている
「よしよし、いい感じになってきたぞ…後は都合の良さそうな女を見つけて…」
ギャンブルやこれまでの人生で培ったその粘りが実を結んだのか、女子高生であろう姿が一人歩いているのを見つけた
「っしゃきた!!こんな時間に一人…容姿を見る限り真面目そうで非行に走ってる感じてはないな…となると塾帰りか
そして辺りを確認しながらの小走り…これはショートカットか何かでよくここを通ってるな
だけどこの時間で物騒だからキョロキョロ見回して警戒してる…こんな具合だろう
じゃあそんな真面目ちゃんに有効なのは…」
息を潜めて狙いを彼女に向ける羽毛田
左手には携帯していた何かを取り出しそして…
ガバッ
「えっ!?」
「声をあげるな…喋ったら首に触れてるコレでやるぞ」
「ン…ンン…」
背後から忍び寄り左手で女子の顔を覆い、右手のモノを首元にあてて脅しをかける
あえて口を塞がなかったのは羽毛田の分析によって彼女は恐怖に怯えて声が出なくなるタイプだと判断したからだった
首元にひんやりと触れている感覚、既に暗さがある中での目隠しによる視界の完全遮断そして不審者の囁き
案の定彼女は身動きが取れなくなっていた
「よしこのままこちらの姿を見られないように奥の茂みまで連れて行って…グフフ久しぶりに楽しめそうだぜ!!」
羽毛田は密着したまま抵抗のできない彼女を道の脇にある茂みに移動させる
「ああ…やっぱJKの匂いやべえわ!!なんでこいつらってこんなエロい匂いするんだよ
おかげで俺のアレも久々にイキリ勃っちまった…
こりゃ物理的にストレス解消した後にコッチもスッキリさせてもらわねえとな」
「ンンッ!!や、やめて…」
「何勝手に喋ってんだ!!首のコレが何か分かってねえのか!ああ!!」
羽毛田の怒号と暴力を受けて震え上がる彼女
こんな時間ということもあって誰も通ることもなく助けを呼ぶこともできない
その顔は恐怖と絶望を悟りそのまま茂みの奥へ引き込まれていくうちに抵抗する気力もなくなってしまっていた
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