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PHASE4ー偶然と言う名の…ー

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「えっ!?それはつまりどういう…」


「彼女を掌握したいのだろう?だったら一番弱っている時に寄り添って依存させたらいい」


「仕事外で…プライベートで会うってことですか…」


「確か彼女は一人暮らしなんだろう?診断内容がどうとか適当に理由をつけて直接会ったらいい
彼女が弱っているタイミングなんて診察している君が一番理解しているだろうからね…一番頃合いのところで訪問してそこで彼女に寄り添えばいい」


「塩谷先輩…」


「なあに、心配しなくても君はできる男だ!
私も相談された身として、背中をひと押しすることが君に最大の答えを出していると思っているからね」


「塩谷先輩…ありがとうございます!!俺やります!!
一歩先に踏み込んで自分の幸せを掴んでみせます!!」


「いいぞその調子だ!ただし私が君にこういったアドバイスをしたことはくれぐれも内密に…ね?」


「勿論です!第一患者に手を出そうとしているなんて他のスタッフの耳に入ったらすぐにあらぬ方向で広まってここにいられないですよ」


「それもそうだな、楠くんがロリコンだなんて院内に知れ渡った日には確実に狂気の眼差しを浴びながら仕事する羽目になるだろう」


「それは絶対に避けたいです!!
塩谷先輩こそくれぐれに内密にお願いします!!」


「ハハッ、任せてくれたまえ」


先ほどまでの上の空だった顔が嘘のように晴れやかになり目標を見つけた楠は不敵な笑みを浮かべながら去っていった


「患者に手を出そうとして…か、本音というやつは本当にふとした時に出るものだな
さて、どんな展開になるのか見ものだな」


そう呟きながら直人もまた去っていく
楠の背中を見ながら何かが始まったと言わんばかりに不敵、いや不気味な笑みを浮かべて


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