交錯する群像劇

妖狐🦊🐯

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PHASE4ー偶然と言う名の…ー

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そんな話をしながら学校に到着する二人
入学式にも感じたがここは一般的な高校とはスケールが何もかも違う
その面積は国内でも有名な某球場のおおよそ30倍の面積ということでそれだけで広さを感じ取ることができる

入学式の日に時間が許す限り見て回っていったが、自分たちの使うエリアだけでも1/3程度しか見ることができなかった
校内マップは必須だがそれでも最初の方は迷子になってしまう生徒も少なくないとのことだ


「やっぱ改めて見ても広いよな、ウチの高校…」


「国内でもトップ5に入るらしいからなー!そういや、慶太はなんでここを受験しようと思ってたんだ?
中2の時にはもうここに入学したいって言ってたよな?」


「大きな理由はないんだよな…成績よりワンランク上のところに行きたかったってくらいでたまたま目についたから決めたって感じ、勇二は?」


「俺は海外に飛び回る仕事を将来したいからそれを考えると、ホームステイとかグローバル関連のことを色々経験できるこの高校を選んだよ」


「勇二らしい理由だな、科も俺と違って外国語に特化してるから別の棟だし、これだけ広いとこうして会って話す機会もほとんどないだろうし」


「そんな寂しいこというなよ!別に校内で会わなくてもいいじゃんか!!学校終わりとかに遊びにこいよ!」


「それもそうだな!一人暮らしなら勇二以外に気遣うこともないのがいいな」


「おうよ!せっかくの高校生活だから勉強は勿論だけど、遊びも全力で楽しく行こうぜ!!」


将来のことも考えつつこれからの高校生活にも思いを馳せる勇二の姿に慶太も胸が高なっていた
次第に生徒が次々と登校してきて明るい声が飛び交い校内の生徒が多くなってきたことで二人は別れを告げそれぞれの棟へ向かう


「…アイツはあの時の?」



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