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PHASE3ー遠すぎる憧れー
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しおりを挟む「ああ…もうダメだ完全にやらかした…」
「そんなに気を落とすなって!初舞台でいきなり主役なんだからそりゃ人一倍緊張するし、セリフ飛びくらい誰でも経験するよ!」
「雄介さん…でもせっかくの晴れ舞台だから完璧にこなさないと…失敗できないはずなのに…」
「それはそうだろうけど…失敗を恐れすぎていたらそれこそ余分に力が入ったり頭に残ったりして本来のパフォーマンスが発揮できないと思うな」
「あ、それは確かに翔の言う通りかもな!監督も言ってたろ?全身全霊で臨めばいい!自信を持つんだ!!って」
「うーん…頭ではわかってるんだけど中々行動に移せなくて…」
「こればかりは経験を積んで慣れるしかないわよね…
今回は5日間あるから千秋楽までに何かを掴めることができたらそれが成長の証よリラックスリラックス!さて、今日はこのまま帰る?それとも稽古場で復習稽古する?」
「俺は軽くダンスの復習をしに稽古場へ行くよ」
「僕も本当は復習したいんだけど…監督から呼び出しを受けてます」
「あらら、そりゃ仕方ないわ!いくら舞台上でミスしても挫けはしないけど、流石に監督から引き剥がせるほどの度胸は持ち合わせていないわ」
「うん、ウチの稽古場は監督最優先だからこればかりは仕方ないわね、私達も戻って今日の反省会をしましょう」
「すみません…それと、今日は本当に申し訳ありませんでした…」
「いいっていいって!どのみち今から監督にあれこれ言われるんだろうからそれをバネにしてまた明日よろしくな!!」
「ちょっと!それはデリカシーなさすぎ!」
「アハハ、ごめんごめん!まあでも挫折の数だけ人は気づいて成長できるはずだからさ
むしろ今は大河君にとっては更に成長できるチャンスだと思えば気持ちが上向きになるよ!頑張れ!」
「あ、ありがとうございます…頑張ります!!」
「途中から蚊帳の外になってた翔くんも客観的な意見をすごーく欲してる目をしてるから、一緒に連れて行くね~」
こうして本番初日を終えた僕らは大河と別れて劇場からそれほど遠くない稽古場へ戻り初日の反省会をした
反省会は既に要点を絞っていたキャプテンが初日の振り返りをしてから指摘とその対策を話し始めた
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