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PHASE2ーひと握りの強者達ー
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しおりを挟む「あらあらあっらあーー!?!?
アンタ、アキラちゃんじゃないのお!!どうしたのよ!!最近全然顔見えないんだから心配したのよおお!!」
「ママお久しぶりです!実は…受験勉強の追い込みをかけていて顔を出せませんでした」
「もう、せめてひと言かけてくれればいいのに!
まあいいわお店入りなさい、一杯奢るわよ
全く、最近急に冷え込んでしょうがないわ」
こうして声をかけてきたママのお店に入る晶
ぷよぷよお腹が印象的な彼は「愛沢豪」
この小さな通りを出入りする人は勿論のこと、この歓楽街の中でも指折りの有名人である
カランカラン
「おや、ママ散歩は終わったのかい?」
「もっと歩いた方がそのお腹も引っ込むんじゃないかー」
「だーれが豚の散歩じゃい!!
それより皆、外歩いてたら珍しい子がいたわよ~」
「皆さん、お久しぶりです!」
ガタッ
「おおおアキラくんじゃないか!!!久しぶりだねえ!元気してたかい?」
「オイオイどこ行ってたんだよお!急に顔を見なくなったから誰かに取られちまったかと思ってたぞ!」
「アキラちゃんは受験勉強で忙しいのよ!アンタらみたいな酔っ払いなんかに構ってられないわってねアハハ
はい、アキラちゃんは未成年だからミルクね」
「ありがとうございます!」
「そりゃないぜママ~俺たちも毎日頑張ってるだぞ~」
「ハイハイ、いつも社会貢献お疲れ様ですね~」
「それにしても…アキラくんももう受験生かあ
確か医師を目指しているんだよね?大学はどこを受けるんだい」
「アメリカのM大学です!医療関係ならそこ一択なので」
「えっ!あのM大学かい!?確かに医療の最先端と最前線の医師を常に生み出し続けている所だけど、医療関係の中でも難関校だよね!?」
「アンタ知らないの?アキラちゃんはね、高校3年間ずーっと全国一位の超優秀なのよ!
アメリカだろうが難関校だろうがチョチョイのチョイなんだからね!」
「マ、ママ!一応成績だけ見たら問題なさそうに思うけどさすがにここはレベルが違うよ!!
そもそも英語だから和訳をミスって問題を解くなんてことをしたら目も当てられないし、面接も英語だから大変だよ」
「何弱気になってるのよ、アキラちゃんなら大丈夫よ!
そ、れ、に、アタシのお店に顔を出さないくらい受験勉強しているのに不合格だなんて許さないからね!!」
「ママのプレッシャーが一番怖いんじゃないかハハッ」
「ホントホント、逆にプレッシャーだな!」
「なんですってええ!?まあ、勝利の女神と言われているアタシが応援してるんだから胸張って挑みなさい!!」
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