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PHASE2ーひと握りの強者達ー
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しおりを挟むそれぞれの帰宅後
「優里、テスト結果どうだった!?」
「はいこれ、前よりは上がったけどもうちょっと勉強しないと…かな」
「順調に上がっているようだから油断しなければ大丈夫、さすが塩谷さんのお子さんと合同で家庭教師の先生に教わってるからお母さん嬉しいわあ」
「う、うん頑張るね!ありがとう」
本当のことなんて言えない…勉強だって葵と茜に教わっているから段々自分なりの勉強法がわかってきただけ
…
「ただいまー!」
「おう、おかえり隼人!今日は勉強会はないのか?」
「ああ、また家庭教師が辞めちゃってさーー
また数日後に新しい人が来るらしいけど」
「そうか、塩谷さんの基準が厳しいのかわからんがコロコロ変わるのも考えものだな…そういえばテストの結果はどうだった?」
「まあいつも通りだよ、クラスのど真ん中!可もなく不可もなしだから心配しないでよ」
「…そうか、隼人がそれでいいなら俺は何も言わない
ただ塩谷さんのところに行ってる以上、受験は必ず合格しろよ、周りの人も知っているんだから落ちたら恥だぞ」
「はいはい、どうにかなるって!任せろよ」
…
「ママーただいまー!!」
「あらあら私の可愛い可奈ちゃん!おかえりなさい!今日は早かったのね!」
「うん!今日は真っ直ぐ帰ってきたからね!それよりお腹すいたーー何かないのー?」
「はいはい、もうすぐ唐揚げができるから待ってね」
「じゃあ先にシャワー浴びてくる!!」
「すぐ揚がるからすぐに出るのよーー!
あらっそういえば今日テストの返却日だったかしら」
荷物をソファーに投げてシャワーへ行く可奈
そこからテストの結果を見て言葉を失う可奈の母
…
「はあ、さっぱりした!ママお腹すいたー!」
「…可奈ちゃん、ちょっとお話いいかしら?」
「ええーー先にご飯にしようよー!」
「可奈ちゃん、あなた今までテストの結果って口で言ってくれてただけで見せてくれたことなかったわよね」
「うっ…そ、そうだけど?あ、そうだママ!
今日テストが帰ってきたよ!成績はね勿論前よりもあがっ…」
可奈が話しているのを遮るようにテスト結果を目の前に広げる母
「これのことよね?今まで聞いていた順位よりだいぶ下がっているのだけど、サボっていたの?それとも今まで言っていた結果も…」
「だ、大丈夫だよママ!実は今回はね、お腹が痛くなっちゃって全然手が付けられなかった科目がいくつかあるの!だから成績もガクッと落ちちゃって…」
「…可奈ちゃん?ママ嘘はすごく嫌いなの、犯罪者と同じくらいにね
ママは可奈ちゃんにそんな悪い人になってほしくないの
今なら正直に言っても怒らないから…それともママは可奈ちゃんのことを信じてもいいの?」
「ママ、私絶対に志望校には合格するから!今の成績が良くなくても頑張るから!!だから可奈を信じて⁇」
「…わかったわ、ママは可奈ちゃんの母親だから信じるわよ、でもね可奈ちゃんひとつだけ大切なことを言っておくわね」
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