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一人と一匹暮らし
第五話(1/2) 忙しい朝
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つよーくー なれーる 理由を知った~
朝6:00
「ん、朝か」
アラームの音で目覚めベッドから起き上がるのはこの物語の主人公、吉田條
昨日自らのプライベートに癒しと充実を得る為に半ば衝動的に猫を飼った28歳独身
※会社の社長である
そんな彼がアラームの曲に合わせていきなり踊り始めているがこれは運動不足に抗う彼なりのルーティンである
それが功をそしているのか175cmの高身長に合うスラっとした身体にほどよく引き締まった筋肉が眩しい
「ふう、いい運動だった今日も一日やるぞ!!そういえば今日から猫の世話をしないといけないな、先に動くか」
シャワーを浴び、まだ乾ききっていない髪のまま猫の入ったキャリーのある玄関に行くとそこに猫の姿はなかった
「あれいない?どこいったんだ?」
靴箱の下や辺りを見渡すが姿は見当たらない
「早速冒険に出たのか、でもキャリーから出てきてくれたからそこは嬉しいな」
新しい環境に警戒していることで昨日はキャリーから微動だにしなかったがそれを考えると一歩前進とプラスに捉えるが、肝心の猫が見つからないのでまだ安心ができない
「とりあえず早く見つけてエサをあげないとな…急ぐか」
そう言って猫の大捜索が始まる
相手は猫、扉が閉まっているところには入れないはずということで扉が開いてる部屋をチェックしたところ【風呂場】【寝室】【居間】の3箇所に絞られた
まずは風呂場…いないな
次に寝室、ベッドの下、本棚の隙間…いない
見つからない猫、こうしているうちに時刻は6:40を指しており8:00の始業時間が刻一刻と近づいてきた
「あとは居間しかないな、早く見つけなきゃ…はあ、会社の開錠を三上に任せておいて良かった」
会社の施錠においては必ず自分が行うが開錠までしていたら自分に何かあった時に鍵の扱いや場所を誰も把握できない
それを防ぐ為、起業時の苦労時代に唯一仕事を共にした三上舞(みかみまい)に開錠役を託している
改めて感謝の気持ちを思いつつ猫の捜索を続けている中、最後の居間へ向かう途中に居間からササっと猫が出てきてこちらを見ていた
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