【完結】Alucard〜アルカード〜


午前0時丁度、満月の夜。

寒空の中、廃墟の様な場所で眼鏡を掛けた髪も身体も真っ白な老人が一人暗闇の中で呟いていた。

男は白衣を来ている。科学者だろうか。

「どこだ・・・?何処にいるんだい~?生きているんだろ~?クヒヒ。」

老人の顔は狂気に満ちていた。

彼の側には牢屋があり中には一人の少年がいた。

だが蒼白く、生気は感じられない。

少年は鎖で首を繋がれ何かを貪っていた。

犬だ。

死んだ犬を少年は食べていたのである。


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