1分小説

ななつの夜、きらめいて

暮方、叶いっこないなんて思い続けていた



こんなにも散り散りになって張り裂けそうな…



私の中でずっと消えることのない



小さいけど確かにそこに在り続けている



そんな輝きでさえもいつか



突然失ってしまうんじゃないかと



深い深い闇夜に吸い込まれてしまう



宵の口、まだ見えてはいない無数の燈



見上げては探し始める人々



決して交わることのない



誰のものでもない一筋の光を求めて



隣合ってなお、追いかけ続けている



微かに垣間見えてきたその姿に



瞳を閉じて切に願いを込める



刹那のうちにきらめいては



星屑のようにスッと消えていく



夜もすがら、私にだけ溢れては



流れ続けているその軌跡



もはやそれすらも美しいと言えるような



自信であり続けたいと



何度も何度も星降る夜がくるたびに…




かき消してしまった罪さえも




許してあげてもいいと、そう思って





未明、丑三つ時にひとりふてくされては





筆に残した儚さだけをそっと飾って