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リンの家

2*

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 唾液を溜め、僕の方からもコウジンの口内に流し込む。すでにコウジンは僕の中で精神的な愛撫を続けている状態。

コウジンからの愛情の垂れ流しが続く。

好き、好き、大好き、愛してる。オレにリンネルをちょうだい?オレのすべてをあげるから。お願い、オレと一つになって?好き、あぁ、リンネルを食べてしまいたい。

そんなコウジンに返せる僕からの愛は微々たる物だけど・・僕的には精一杯の愛を返す。

好きだよ。僕だってコウジンが好きなんだ。一つになろうよ。僕はもうコウジンのものだよ。ちょうだい。コウジンをちょうだい。

頭の芯が痺れる。
コウジンの愛に酔ったみたい。

尻尾を絡めて抱きしめ合う。唇が離れ、コウジンが僕の体を隈なく舐めまわしていく。
翼が邪魔になるので、ベッドでは自然と四つん這いの格好になった。首筋や頸、翼の付け根を甘噛みされ、本当に食べられてる気分になってくる。

尻尾の根元を舐め、甘噛みされると僕のモノが勃ち上がる。尻尾を掴んで洗浄魔法をかけられ、穴のまわりも舐められた。丁寧に丁寧にシワの一つ一つを味わうかのようにコウジンの舌が這いまわる・・・

あぁ、ぞくぞくする。

リンの時には抵抗があったけど、ユキヒョウが入ってるからかな?今は素直にコウジンの舌を受け入れた。穴を穿るように舌先で突かれ、次第に入口が緩んで来るのを感じる。

コウジンの手が前に伸び、僕のモノをゆるゆると扱いた。

「ひっっ!んあ、んっ・・・」

前での快感にだんだんと体の力が抜けていく。いつの間にか、穴にコウジンの舌がジュボジュボと抜き差しされていた。
あぁ、気持ちいい・・気持ちいいけど、入口だけじゃなくてもっと奥まで欲しいかも・・・

「あっ、あっ、もう挿れて欲し・・・」

「もう?じゃあまずは指を挿れてあげる。」

・・そこで喋らないで欲しい。息がかかってヒクついているのを見られてると思うと、羞恥で全身が熱くなる。顔を枕に埋めて何とか耐える。

「恥ずかしがってるリンネルが可愛い・・・」

あぁ、そうだ。精神的に繋がってるからバレバレなんだ?!

「そうだよ?本当は見られて感じてるのも分かってるから、いっぱい広げて見てあげる。」

そう言って穴のまわりに香油を塗り込み、尻尾の根元を掴んで上に引っ張られる。

「ヤダ、ヤダ、見ないでっ?!」

僕の声を無視して香油塗れの指を挿れてくるコウジン。舌で解されていたからかすぐに二本入るようになり、ヌッチャヌッチャと掻きまわされた。熱い粘膜がコウジンの指でとろとろにされていく・・穴の入口がクパクパとヒクついているのが自分でも分かる。こんなにあさましく指を咥え込んでいるところを見られるなんて、恥ずかしすぎる。

けれど、時々掴んだままの尻尾を揺らされると、更に奥がせつなくて堪らなくなった。僕の体ってこんなにいやらしかったの??リンネルだから感覚がリンの時よりも敏感なのかな・・・?

更に精神的な愛撫も続く。常にコウジンの「好き、好き、大好き」といった気持ちに包まれているが、時々「たまんねぇ、突っ込みたい、むちゃくちゃにしたい」といった、ひどく獰猛な気持ちが隠しきれずにこっちにまで溢れて来る。

そんなコウジンの気持ちにあてられたのか、僕もむちゃくちゃにされたくて堪らなくなり、思わず懇願してしまった。

「コウジン・・お願い、もう挿れて?」

ゴクリと喉を鳴らすコウジン。

「・・もうちょっとほぐさないと痛いよ?」

「痛くてもいいから挿れて欲しい・・・」

「くっそ、煽ったのはリンネルだからなっ?手加減出来ねぇぞっ??!」

そう言ったコウジンは指を抜き、自分のモノに香油をぶっかけ、僕の穴を背後から貫いた。

ガッチガチのモノが一気に挿入され、まだほぐれきっていない奥が切り開かれる痛みに悲鳴が漏れる。

「いっつぅぅぅぅっ!!あぁぁぁぁぁ!!!」

コウジンはしばらくそのままでいてくれた。精神的に繋がっているからコウジンもある程度痛みを感じてるはずだ。

「ごめんっ!!我慢出来なくて本当に一気に挿れちゃった。リンネル痛いよね?回復魔法かけようか??」

「だから回復魔法はいらないって!僕が挿れてって言ったんだから。うん、もう大丈夫。ゆっくり動いて?」

コウジンがゆっくりゆっくりと腰を動かす。うん、だんだん馴染んできたから大丈夫。それが分かったのか、背後から手をまわされ、頸を甘噛みしながら乳首を捏ねられる。新たな刺激に僕の体がビクッと跳ね、穴をキュッと閉めてしまった。

「くうっ!リンネルになっても乳首を強めに弄られるのが好きなんだ?すごく締まるよ。」

そう言って乳首を引っ張っられ、指の腹で尖りきった先端を捏ねられたり、コリコリと扱かれたりされると、お腹の奥がキュンキュンして喘ぎ声が止まらなくなってしまう。

「ヤダ、ヤダ、乳首気持ちい・・んんっ?!そんな激しっ・・・あぁぁぁぁぁっ!!!ヤダ、ヤダ、そこ噛まないでっ・・・お願い、イキたい・・前も触って?・・・」

激しく奥を突かれ、乳首を弄られながら翼や尻尾の根元を甘噛みされる。それと同時に前への刺激も加わりイキそうになる。

「リンネル、一緒にイこう。」

コウジンが腰を限界近くまで引き抜いた。

えっ?何これ?!!

抜けきる手前で適度な硬さを持ったツブツブが引っかかり、抜けないようにロックされ、強烈な刺激を与えてくる。再度貫かれた時にもそのツブツブが内壁を刺激し、何とも言えない快感に襲われた。

「これが棘だよ?ネルの時はちょっと痛かったかも知れないけど、リンネルには気持ちいいはずだよ?棘が柔らかくなってちょうどいい刺激でしょ?」

そう言ってまたギリギリまで引き抜くコウジン。抜けさせまいと内壁に引っかかる棘に刺激された入口と、再度突かれる度に擦られるしこりへの刺激、更には奥を抉るように突かれ、わけが分からなくなる。

「ひぃっ?!あぁぁぁぁぁぁぁっ!!ヤダ、棘、いやぁぁぁぁ、抜かないでぇぇぇぇぇ!!!」

僕の声にコウジンの腰の動きが速くなった。

「あぁ、リンネル、最高だよ・・好き、大好き、可愛い。オレのモノで気持ち良くなって?ほらっ!ほらっ!」

「あぁ、もうイッちゃう・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

「くうっっ!!オレもイク・・・」

僕の中でコウジンのモノが更に大きくなり、先端がビクビクと脈打つと同時に、最奥に熱い液体がかけられる。その瞬間、今までで一番強いコウジンの意識の波動が流れ込んで来た。

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