【完結】冷血王子ちゃんの身から出た受難

ルコ

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湖畔の城

6*

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 ふっと目を覚ますと、コウが横に寝ていて僕を見つめていた。

「また寝ちゃってた?」

「うん。でも一時間も寝てないよ?時間もまだ夜の十時過ぎとかだし。洗浄の魔法もかけたし、このまま朝まで寝ても大丈夫だよ?」

「うううん。一回起きる。」

「リン体大丈夫?痛くない?オレが回復魔法使えれば良かったんだけど・・・ジンは簡単な回復魔法が使えるから後でかけてもらおう。」 

「う~ん、痛いと言えばあちこち痛いけど・・まぁ、大丈夫。」
 
「ごめんね。無理させちゃったね。けど・・リン可愛かった。可愛すぎて可愛すぎて止まらなかったよ。」

「・・ちょっとコウ?もしかしてまた勃ってる??何かあたってるんだけどっ??!」

「だって裸のリンがオレの腕の中にいるんだよっ?そりゃ反応するよ!」 
 
開き直りやがった?!!

「・・僕、今日はもう無理だからね。」

「分かってる。大丈夫。我慢出来るから。」

そう言いながらますます硬くなってきてるんですけどっ??!・・・しょうがないなぁ。

僕はもぞもぞと布団の中に潜ってコウのモノを咥えた。

「えぇぇっ??!リン?そんな事しなくていいからっ?!!」

焦ったコウの声にちょっと、してやったり感。

「らって、ほくのほうかいっぱいイッふぇふし。(だって、僕の方がいっぱいイッてるし。)」

何かコツも分かってきたし、感じてるコウの顔を見るのは嬉しいし楽しい。
チュパチュパと吸ったり舐めたりしながら、これがよく僕の中に入ってたよな、と感心する。だって口にも入りきらないんだよっ?!

布団を頭から被ったままコウの顔を見上げる。

「くっ?!リン、何その可愛さ?!!布団が可愛いなんて事あるっ??!」

・・何言ってんだこいつ?早くイカせよう。口に入りきらない根元を扱きながらペロペロと先端を舐め、裏筋にも舌を這わす。

「あぁ、リン・・お願い。オレの顔を見ながら舌を思いっきり出して舐めて?」

はぁっ?う~ん、まぁそれくらいならいいか。注文通りにしてやった。

「はぁ、はぁ、リン、リンがオレのを舐めてくれてる・・あぁ、その顔最高にエロ・・・くうっ!もう出るっ!リン口離してっ?!!」
 
舌を出してたし、口に上手く命中するはずもなく、僕の顔はコウの精液塗れになった・・・

「うわっ?!!ご、ごめん、リン。洗浄っ!!」

うん、魔法が使えて良かったよ。

「リン本当にごめん!!けど・・さっきのリンがエロ過ぎておさまりがつかないっ?!!」

「もう知るかっ?!!バカなの??」

久しぶりに言ったなこのセリフ。

あぁ、やっぱりコウはコウだよ。強くなっていい男になっても残念さは変わらない。まぁ、そこが可愛いといえば可愛いけどね。

「僕お風呂に入る。」

「じゃあ、オレもっ!!」  

「・・一緒に入っても、もう何もしないよ。」

「うん、分かってる。オレのモノが反応してても気にしないで?」

「気になるわっ!何回出せばおさまるんだよ??」

「リンをみてたら何回出してもおさまらない!!」

やっぱりバカだったわ。もう無視だ。放っておこう。

浴室に入ってシャワーで体を流してから湯船に浸かる。いくら洗浄魔法をかけてても、やっぱり風呂に入りたいよな。

ん?コウがおずおずと入って来た。

「・・一緒に浸かってもいい?」   

「いいけど・・・」

嬉しそうに湯船に入り、僕を後ろから抱きしめる。

「はぁ、リン、好き、大好きだよ。ごめんね?」

「・・何で謝ってんの?」

「オレがリンを好きすぎるから?」

「プッ!本当にバカだね?そんな事昔から知ってるし。いい加減自信持ちなよ?僕のもコウが好きだって言ってるじゃん。朝に、完全憑依して繋がった時に分かったんでしょ?
ていうか僕、好きじゃなかったら絶対にあんな事出来ないよ?」

「リンの気持ちを疑ってるわけじゃないんだ。オレを受け入れてくれた事が嬉しすぎて、好きすぎて、リンにがっついてしまうから謝ってる。」

「あ~それは・・僕が付き合える範囲でしか相手にしないって、さっき決めたからそのつもりで。じゃないと体がもたない。」

「分かった。けど、イチャイチャはしていい?」

「それは・・まぁ。」

「ふふっ、良かった!リン大好き!!」

更にギュッと抱きしめられ、つむじにチュッとキスをされる・・・で、当然のようにあたってるよ??放っておくって決めたけどやっぱり気になるから極力コントロールしてくれないかなぁっ??!

その後も、風呂上がりの体を拭かれ、濡れた髪を乾かされ、冷たい飲み物を渡され・・と、至れり尽くせりで再びベッドに入った。明日は七時から仕事だし、もう寝ないとな。

当たり前のように抱きしめられながら眠りにつく。コウのモノは始終主張していたけど、宣言通り完全に無視した。

僕がうとうとし始めてから、自分で抜いてたような気がするけど夢だったと思いたい。だって四回は出したんだよ?まだ出るの?!絶倫ってヤツなの??!

まぁ・・僕はもう寝るから。気付いてない事にしよう。お休み~


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