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前魔王城 〜リンの部屋

2*

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 あれからしばらくコウには会っていない。どうやら最初の予定通り、騎士団の見習いに入ったようだ。僕も普通に建築学の勉強を続けている。

今日も授業が終わり、マジョリカにあるワープポイントに戻るとコウが居た。

「ひ、久しぶり。」

「・・何してんの?」

「リン、コウくんはお客様です。カフェでお茶飲んでるのよねぇ?」

「は、はい。」

「ふうん。じゃあ僕はこれで・・・」

「ランさん、ごちそうさまです。お金置いておきます。」 

「はぁい。ありがとうございました~」

僕の部屋までついて来たコウ。
ネルは早速ふにゃふにゃになってジンの上に乗っている・・・うん、放っておこう。

「リン・・オレと付き合うか考えてくれた?」

「・・コウは僕の事、嫌になったんじゃないの?」

「何でっ??何でそんな事思ってるのっ??!」

「だって・・あの日、嫌そうだったじゃん!!」

「へっ?あの日って・・リン覚えてるのっ??」

「ぼんやりとだけど・・・コウがドン引きして嫌がってたのは覚えてる。そりゃ、あれだけはしたない事したら嫌になるよね?」

「いやいやいや、待って??オレめちゃくちゃ嬉しかったんだけど?!我慢出来なくなりそうで逃げようとはしたけど、全く嫌ではなかったよ?寧ろどんなご褒美かと思ったのに!!」

「だってあれ以来会いにも来ないし・・僕の事嫌いになったのかなって・・・」

「そんなわけないっ!!オレがリンを嫌いになるなんて、絶対にないよ?!それだけは断言する。何でそんな事思うかなぁ?オレ、今もリンが好きで好きで堪らないのに。」

「本当に?僕、コウに嫌われたと思ったら何か悲しくてさ。」

「えっ??!それって少しはオレを気にしてくれてるって事??じ、じゃあ付き合ってくれる??」

「・・うん。まだコウの事が好きとか自覚はないんだけど。コウに嫌われたらヤダなぁ、くらい。それでもいい?」

「いい、いい、全然いい!」

「ちゃんと僕が自覚するまでは最後まではしないよ?」

「全然いい。いつまでも待つから!最後まではって事は・・だ、抱きしめたり、キスしたりしてもいい?」

「・・そんな事聞くなよ。」

プイッと横を向く僕をそっと抱きしめるコウ。そして顔の向きを変えられ、そっと軽いキスをしてきた。

「ぷっ!!真っ赤じゃん。」

「だって、嬉しくて・・夢みたいで。」

「・・あの日はあんなに激しくキスしてきたのに?」

「えっ??!リン、ちゃんと覚えてるの??い、嫌じゃなかった??」

コクンと頷く僕に、コウはあの日のような深いキスをして来た。
僕もおずおずと舌を絡め返すと、コウは更に激しく僕の口内を貪ってくる。あぁ、ダメだ。体の力が抜ける。

コウの手が僕の体を支え、そのままそっとベッドに押し倒された。

「リン、オレは本当にリンが好きだよ。この前だってすごく幸せだったんだから。リンが覚えてなくて、もしその後で振られても一生の思い出が出来たって思ったんだ。」

「大げさだな。けど、僕も嫌じゃなかったよ?寧ろ気持ち良かっ・・ん、んあっ?!」

また深いキスをされ、乳首を摘まれた。体にビリッと電流が走る。

「リン、リンを気持ち良くしてあげる。嫌だったら言ってね?」

コウの手が僕の股間に伸びる。

「ちょっと硬くなってる。乳首気持ちいい?」

そのままコリコリと乳首を弄られ、声が出てしまう。

「ひぁっ!ん、んっ!ヤダ・・」

「嫌なの?ここは完全に硬くなったけど?」

思わず腰が揺れる。

「そっか、嫌じゃないんだね。リン可愛い。」

コウに服を脱がされる。

「舐めてあげるね?」

そう言って、躊躇なく僕のモノを咥えるコウ。柔らかな湿った感触と熱が僕のモノに絡みつく。先端を舌先で穿るように舐められ、吸いつかれる。溢れ出る先走りとコウの唾液で濡れ、テラテラと光る僕のモノの根元をコウの指で扱かれた。

ぬちぬちと湿った音を立てながら扱かれ、同時に頭を上下させながら喉の奥まで咥え込まれる。コウの口内の熱さに蕩けてしまいそうだ。唇の端から漏れる唾液は根元に塗りたくられ、卑猥な音とともに更に扱かれた。

「あぁ・・もうでちゃうよ・・・」

下から見あげるようにしたコウと目が合い、その色っぽさにドキっとした。ちょっと前まではただの脳筋のガキだったのに・・そんな事を考えていたら、伸びて来た指に乳首をキュッと摘まれた。

「はうんっ!」

思わず腰が跳ね、コウの喉の奥まで突いてしまう。コウはそれを喉を締めて受け止め、ジュルジュルと溜めた唾液と一緒に先端を吸いながら根元を扱く指を速くした。

「ヤダ、もう出ちゃうから離して!!」

なのにコウは離してくれず、僕はコウの喉の奥に吐精した。

コウは最後まで僕のモノを吸い上げ、そのままゴクリと喉を鳴らす。

「えっ?!嘘?飲んじゃったの??ヤダ、吐き出しなよ!」

「リンのならいくらでも飲んであげるよ。」

僕は真っ赤になって俯いた。

「あぁ、リンが可愛すぎる。」

僕を抱きしめてすごく嬉しそうにコウが言う。ん?コウのモノが当たるんですけど・・そりゃそうだよな?コウは出してないもんな。
そう思った僕は、ごく自然にコウのモノを握った。

「出させてやるよ。」



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