17 / 25
番外編 前世のショウ×ルイのその後
ショウ1
しおりを挟むもう、幸せすぎて言葉が出ない。
ルイとキスして、お互いファーストキスで、ルイもオレ以外とは付き合う気はなかったって聞いて・・・
一度抱きしめてからは離したくなくて、今までの隙間を埋めるかのようにピッタリと体をひっついている。
「ちょ、ちょっとショウ?ここ外だし流石にそろそろ人が通るかもしれないから・・」
「オレ、誰に見られても構わないんだけど?」
真っ赤になるルイが可愛い。
「もう、ショウ、いきなり甘々になりすぎだよ!僕ついていけないよ・・」
「今までの分も優しくするって言っただろ?これでも抑えてるんだからね?」
「・・そろそろ帰らないとカグラに怒られるんじゃない?下手したら迎えに来そう。」
「あ~うん、来るかもなぁ。はぁ、しょうがねぇ今日は帰るか。ルイ・・」
最後にもう一度キスをする。
「ん、んんっ!!!・・もう・・・やっぱりキス上手すぎない?」
「それは、オレが何回もルイでシュミレーションしてたからじゃね?」
「えぇっ?ちょっと引くんだけど・・」
「ははっ、それだけルイが好きだったの!もちろんその先もシュミレーション済みだけど?」
「へ、ヘンタイ!!」
「ヘンタイはねぇだろ?こんなにルイが好きなのに。ルイはオレとそういう事するの想像したりしてくれないの?」
ルイが真っ赤になって俯く。
「してくれてるんだ。嬉しいなぁ。」
「もうっ!ショウのバカっ!!」
キレても可愛いってどういう事だろう?
あぁ、どうしてオレはこんなに可愛いルイを長年放置していたんだ?昨日までのオレをぶん殴ってやりたい。
「なぁ、ルイは本当のところオレの今までの態度をどう思ってた?何言われても怒らないし、きちんと反省するから教えて欲しい。」
「えっ?う~ん、正直小さい頃は悲しかったな。何で意地悪されるのか分からなかったし。僕はショウと仲良く遊びたいのにって。
で、小学校の高学年くらいからは話しかけてはくれないけど、時々僕を見てくれてたでしょ?だから、僕の事を意識してくれてる?もしかしたら好きでいてくれてる?意地悪したのも僕の事が好きだったから?ってちょっとは思ったんだけど・・・
自分に自信がないし、希望を持ちすぎてそれが勘違いだったら立ち直れないから、その思いは封印してた。」
自分から聞いたものの、いたたまれなくて仕方がない。オレはどれだけルイを傷つけたんだろう。
「分かってたけど、もう本当に申し訳なくて死にたいくらいだわ。」
猛省中なオレ。
「もういいよ。これから優しくしてくれるんでしょ?」
ぐぅっ!コイツ本当に可愛いな。ヤバい。理性、理性、がんばれオレの理性!
「お、おぉ!じゃあ、帰るか。」
オレはルイの手をとり、公園を出て家の方向に歩き始めた。はぁ、このままどこかに連れ込みたい・・・けど、流石に今日は無理だな。カグラの激怒した顔が目に浮かんだ。怖っ!!
ルイを家まで送り届け、もう一度軽くキスをして別れる。離れたくなかったけど仕方がない。明日の朝、一緒に学校に行く約束もしたしな。
家に帰ると玄関でカグラが仁王立ちしていた。
「うっわ?!びっくりした。何だよ?」
「今帰ったってルイからメッセージが来たから、もう帰って来るだろうと思って待ってたのよ。で?早速盛ったりしてないでしょうね?ん~キスまでなら許す。」
「失礼だな!盛るとか言うなよ。て言うかカグラに許してもらう必要ないし。」
「小さい頃からショウにいじめられて泣いてるルイのフォローを、どれだけあたしがしてあげたと思ってんの?」
「それは悪かったと思ってるよ。けど、ここから先はオレとルイ、二人の事だから。二人の未来に口出ししないでくれ。頼む。」
「ふうん。言うじゃない。なら口出ししないであげる。けど、ルイがあたしを頼って来たら100%ルイに付くわよ。で、次にルイを泣かせたらマジで母さんと一緒にシメるから。」
あ''~それは怖いって言うかオレ軽く死ぬだろ・・・まぁ、この先絶対ルイに悲しい涙は流させないつもりだから大丈夫だ。多分。
こうしてオレとルイは、生まれて十五年経ってやっと付き合うようになったんだ。
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説

学園の天使は今日も嘘を吐く
まっちゃ
BL
「僕って何で生きてるんだろ、、、?」
家族に幼い頃からずっと暴言を言われ続け自己肯定感が低くなってしまい、生きる希望も持たなくなってしまった水無瀬瑠依(みなせるい)。高校生になり、全寮制の学園に入ると生徒会の会計になったが家族に暴言を言われたのがトラウマになっており素の自分を出すのが怖くなってしまい、嘘を吐くようになる
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿です。文がおかしいところが多々あると思いますが温かい目で見てくれると嬉しいです。

例え何度戻ろうとも僕は悪役だ…
東間
BL
ゲームの世界に転生した留木原 夜は悪役の役目を全うした…愛した者の手によって殺害される事で……
だが、次目が覚めて鏡を見るとそこには悪役の幼い姿が…?!
ゲームの世界で再び悪役を演じる夜は最後に何を手に?
攻略者したいNO1の悪魔系王子と無自覚天使系悪役公爵のすれ違い小説!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる