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番外編 前世のショウ×ルイのその後
ルイ1
しおりを挟む年に一度のMAGのライブ後、ショウに告白された。
MAGのメンバーや関係者がいっぱい居る楽屋に突然ショウが走って来て、
「ルイ!!今までごめん。オレ、お前の事が好きだ!!!」
だって??!!!
えっ?何これ夢??からかわれてるわけじゃないよね??
けど、ショウの真剣な表情を見てたら信じないわけにはいかなくて・・みんなの前で恥ずかしいとかって感情もいったん傍に避けて僕は正直に答えたんだ。
「・・ぼ、僕もショウが好きだよ?」
その後は、楽屋がお祭り騒ぎになってみんなに祝福された。
カグラはショウにダメ出ししてたけどw
で、僕たち未成年は打ち上げにも参加せず、早めにレヴェルリーから出て帰ってるんだけど・・・
何かショウが甘い??!
やたらと優しくて、僕にひっついて来てちょっと引く。
カグラが容赦なくツッコんでくれた。
「・・ちょっと!ショウ?!あからさまにベタベタしすぎ!!」
「うるせぇ!!やっと好きって言えてルイもオレの気持ちに答えてくれたんだ。ひっつきたくもなるだろ?!」
「はぁ、開き直ってるよ・・ルイ、本当にショウでいいの?今までの仕打ち、許せるの?」
うわぁ!矛先がこっちに来たよ・・
「えっと、まぁ、最近は意地悪をされたりしてないし・・喋ってくれないのは昔からだし?」
「だからそんな男と・・・ん?好きだって言ってたけど、どっちも付き合うとは言ってないんじゃない?ルイ!まだ間に合うわよっ!好きかもしれないけど、付き合うのはやめといたら?!」
「っ?!ちょっ!!カグラ何言ってんだよっ?!いや、はっきり言ってないオレが悪かった。
ルイ、オレと付き合ってください!!」
いや、あの、ここ電車なんですけど・・・周りの視線が痛いです・・
「ショウ、場所考えて?せめて電車降りてから話そ?」
「あっ!うん・・そうだな、ごめん。」
バツが悪そうな顔をしながらも、さりげなくそっと手を繋いでくる。
マジでっ?!
その手を振り払えるわけもなく・・そのまま永遠ともいえる時間が過ぎて、僕たちが住む街の最寄り駅に着いた。
僕の家とショウとカグラの家は近いので、同じ方向に向かって歩く。
家の近くの公園まで着くとショウが言った。
「ルイ、続きを話そう。カグラ、悪いけど先に帰ってくれないか?」
「はぁ?!こんな状態であたしだけ帰れって言うの??ルイが心配すぎて無理。」
う~ん、すごくありがたいんだけど、流石に・・ね?
「カグラ、ありがとう。でも僕、ショウと二人でちゃんと話したい。本当に申し訳ないけど、また連絡するから今日は先に帰ってて?」
「・・ルイがそう言うなら・・・ショウ?いきなり襲っちゃダメだからねっ?!」
「当たり前だろっ!お前、オレを何だと思ってんだよ?」
「ん~、ヘタレだけど盛りのついた駄犬?」
ははっ!確かにあるはずのない尻尾が見える気がする。
でも・・犬じゃなくて虎なんだよな。僕が書いてる異世界小説では契約精霊ってのがいるんだけど(そう設定したのはアスラ先生)、ショウは虎の精霊と契約してるんだ。で、その精霊が憑依して虎獣人みたいにもなれる。
そんな事を思っていると、いつの間にかカグラは帰っていて、ショウに手を引いて連れて行かれた公園のベンチに座らされた。
ど、どうしよう・・ドキドキしてきた・・・
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