15 / 25
番外編 前世のショウ×ルイのその後
ルイ1
しおりを挟む年に一度のMAGのライブ後、ショウに告白された。
MAGのメンバーや関係者がいっぱい居る楽屋に突然ショウが走って来て、
「ルイ!!今までごめん。オレ、お前の事が好きだ!!!」
だって??!!!
えっ?何これ夢??からかわれてるわけじゃないよね??
けど、ショウの真剣な表情を見てたら信じないわけにはいかなくて・・みんなの前で恥ずかしいとかって感情もいったん傍に避けて僕は正直に答えたんだ。
「・・ぼ、僕もショウが好きだよ?」
その後は、楽屋がお祭り騒ぎになってみんなに祝福された。
カグラはショウにダメ出ししてたけどw
で、僕たち未成年は打ち上げにも参加せず、早めにレヴェルリーから出て帰ってるんだけど・・・
何かショウが甘い??!
やたらと優しくて、僕にひっついて来てちょっと引く。
カグラが容赦なくツッコんでくれた。
「・・ちょっと!ショウ?!あからさまにベタベタしすぎ!!」
「うるせぇ!!やっと好きって言えてルイもオレの気持ちに答えてくれたんだ。ひっつきたくもなるだろ?!」
「はぁ、開き直ってるよ・・ルイ、本当にショウでいいの?今までの仕打ち、許せるの?」
うわぁ!矛先がこっちに来たよ・・
「えっと、まぁ、最近は意地悪をされたりしてないし・・喋ってくれないのは昔からだし?」
「だからそんな男と・・・ん?好きだって言ってたけど、どっちも付き合うとは言ってないんじゃない?ルイ!まだ間に合うわよっ!好きかもしれないけど、付き合うのはやめといたら?!」
「っ?!ちょっ!!カグラ何言ってんだよっ?!いや、はっきり言ってないオレが悪かった。
ルイ、オレと付き合ってください!!」
いや、あの、ここ電車なんですけど・・・周りの視線が痛いです・・
「ショウ、場所考えて?せめて電車降りてから話そ?」
「あっ!うん・・そうだな、ごめん。」
バツが悪そうな顔をしながらも、さりげなくそっと手を繋いでくる。
マジでっ?!
その手を振り払えるわけもなく・・そのまま永遠ともいえる時間が過ぎて、僕たちが住む街の最寄り駅に着いた。
僕の家とショウとカグラの家は近いので、同じ方向に向かって歩く。
家の近くの公園まで着くとショウが言った。
「ルイ、続きを話そう。カグラ、悪いけど先に帰ってくれないか?」
「はぁ?!こんな状態であたしだけ帰れって言うの??ルイが心配すぎて無理。」
う~ん、すごくありがたいんだけど、流石に・・ね?
「カグラ、ありがとう。でも僕、ショウと二人でちゃんと話したい。本当に申し訳ないけど、また連絡するから今日は先に帰ってて?」
「・・ルイがそう言うなら・・・ショウ?いきなり襲っちゃダメだからねっ?!」
「当たり前だろっ!お前、オレを何だと思ってんだよ?」
「ん~、ヘタレだけど盛りのついた駄犬?」
ははっ!確かにあるはずのない尻尾が見える気がする。
でも・・犬じゃなくて虎なんだよな。僕が書いてる異世界小説では契約精霊ってのがいるんだけど(そう設定したのはアスラ先生)、ショウは虎の精霊と契約してるんだ。で、その精霊が憑依して虎獣人みたいにもなれる。
そんな事を思っていると、いつの間にかカグラは帰っていて、ショウに手を引いて連れて行かれた公園のベンチに座らされた。
ど、どうしよう・・ドキドキしてきた・・・
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説

Snow Burst~出逢ったのは、大学構内でもなくライブ会場でもなく、雪山だった~
夏目碧央
BL
サークル仲間とスキーにやってきた涼介は、超絶スキーの上手い雪哉と出逢う。雪哉が自分と同じ大学のスキー部員だと分かると、涼介はその場でスキー部に入部する。涼介は、良いのは顔だけで、後は全てにおいて中途半端。断るのが面倒で次々に彼女を取り替えていた。しかし、雪哉と出逢った事で、らしくない自分に気づく。
雪哉はスキーが上手いだけでなく、いつもニコニコ笑っていて、癒やし系男子である。スキー部員の男子からモテモテだった。スキー合宿から帰ってきた後、涼介の所属するアニソンバンドがライブを行ったのだが、そこになんと雪哉の姿が。しかも、雪哉は「今日も良かったよ」と言ったのだ。前にも来たことがあるという。そして、何と雪哉の口から衝撃の「ずっとファンだった」発言が!

飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

学園の天使は今日も嘘を吐く
まっちゃ
BL
「僕って何で生きてるんだろ、、、?」
家族に幼い頃からずっと暴言を言われ続け自己肯定感が低くなってしまい、生きる希望も持たなくなってしまった水無瀬瑠依(みなせるい)。高校生になり、全寮制の学園に入ると生徒会の会計になったが家族に暴言を言われたのがトラウマになっており素の自分を出すのが怖くなってしまい、嘘を吐くようになる
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿です。文がおかしいところが多々あると思いますが温かい目で見てくれると嬉しいです。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる