【完結】山狼族の長はツンデレ黒猫を掌中に収める

ルコ

文字の大きさ
上 下
10 / 40
出会い

アスミ4*

しおりを挟む

 いやいやいや、俺初めてだからね?!
止まらねーなら、せめて優しくしろよっ?!と、頭の中でツッコむも、口から出るのは自分のものとは思えない喘ぎ声ばかりで・・・

自分の中に生じる未知の感覚に、頭も体も付いていけない。快感と認識するにはあまりに刺激が強すぎる。突然剥き出しにされた神経を、どれだけ優しく撫でられてもすぐに心地よいとは思えないだろ?

最初にそのしこりを擦られた時には、それくらいの衝撃があった。

なのにいつの間にか再度硬さを取り戻していく俺のモノ。

やわやわと硬い蕾を解され、しつこくそこを擦られているうちに、暴力的でさえあった刺激が徐々に快感に変わって行く。

しかも途中で乳首まで摘まれ、キュッと尻穴を締めてしまう。それと同時にしこりを押され、俺のモノは完全に勃ち上がってしまった。

「いやぁぁぁぁぁっ!!そ、そんな一緒にされたら・・・そこ・・・あっ、あっ、もう無理ぃっ・・・」

「あぁ、そんな締め付けて・・・気持ちいいのか?くっそ、オレも無理だわ」

 いつの間にか三本入っていた指がズルリと抜かれ、その感覚に思わず腰を浮かせてしまった。今まで咥えていた指を求めて動く腰と、大量に使われた香油を垂らしながらヒクヒクと震える尻穴。

そこを満たして欲しくて堪らない・・・

「ん?アスミちゃん、オレを欲しがってくれてんの?嬉しいなぁ。お望みのモノを挿れていいか?ほら・・・」

 ヒクつく尻穴に硬くなった切っ先があてがわれ、少しだけ差し込まれる。柔らかくなった入口は、ごく自然にそれを飲み込んだ。一番太いカリの部分が挿入された時にはあまりの圧迫感に息を飲んだが、充分に解されていたからか耐えられなくはない。

先走りと香油に塗れたモノの先端が、チュプチュプと音を立てて出入りする。だがそれ以上は進む気配がなくて・・・

「・・・っんだよっ?!挿れねーのかよっ??!」

もどかしくなった俺は思わずそう口にしてしまう。

「うはは!アスミちゃん、もっと可愛く言えねぇの?まっ、オレは充分そそられるけどな。いいねぇ、その目。屈服させて泣かせたい。けど、デロデロに甘やかしてもやりてぇ」

何言ってんだこのおっさん?!

焦らされて逆にちょっとだけ頭が働くようになった俺は、間近にあるケンショーさんの目を見て言う。

「・・・俺を手に入れたくて仕方ねーくせに余裕ぶってんじゃねーよ」

 会って間もないけど俺は分かったんだ。この世界のケンショーさんは本気で俺を求めている。

前世でのケンショーさんは、他のヤツにもちょっかいを出しまくるし、いまいち信用しきれなかったけど。

こんな状況だからとりあえずヤリたいだけかもしれないけど。

今、俺の上にいるケンショーさんは俺だけを欲している。

だから・・・

「さっさと挿れて俺をケンショーさんのものにしろよ。んで、身も心もあんたから離れられなくしてくれんだろ?」

赤くなった顔を見られたくなくて、無意味かもしれないけど横を向きながらそう言ったんだ。

 ケンショーさんが一瞬息を飲み、そしてすぐに獰猛な顔に変わる。ギラギラとした目で見つめ、俺を喰らい尽くすようなキスをして来た。

ベロベロと余す所なく口内を舐めまくられ、二人の唾液で溺れそうで・・・流石に煽りすぎたか?と焦る俺から唇を離し、ケンショーさんは耳元で囁く。

「煽りまくったのはお前だからな・・・覚悟しろよアスミ」

その低い声でアスミと呼び捨てにされ脳が痺れる。

そして濃厚なキスの間、じわじわと隘路を進んでいたケンショーさんのモノに、一気に奥まで貫かれた。

「うぐっ!!ひぁぁぁぁんっっ!!!」

充分に解された入口付近でも、先端の太いカリの部分を飲み込むのはキツかった。だが、その時はケンショーさんが手加減?してゆっくりと事を進めてくれていたんだ。

なのに煽ったのは俺。

未開の地である奥を切り開かれ激痛が走る。


けど・・・どうしても早くそれに貫かれたかったんだ。


早くケンショーさんのものになりたかったんだ。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

獣人将軍のヒモ

kouta
BL
巻き込まれて異世界移転した高校生が異世界でお金持ちの獣人に飼われて幸せになるお話 ※ムーンライトノベルにも投稿しています

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

【完結】元魔王、今世では想い人を愛で倒したい!

N2O
BL
元魔王×元勇者一行の魔法使い 拗らせてる人と、猫かぶってる人のはなし。 Special thanks illustration by ろ(x(旧Twitter) @OwfSHqfs9P56560) ※独自設定です。 ※視点が変わる場合には、タイトルに◎を付けます。

最強の異世界やりすぎ旅行記

萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。 そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。 「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」 バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!? 最強が無双する異世界ファンタジー開幕!

完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました

美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する

あかのゆりこ
BL
主人公のグレン・クランストンは天才魔術師だ。ある日、失われた魔術の復活に成功し、悪魔を召喚する。その悪魔は愛と性の悪魔「ドーヴィ」と名乗り、グレンに契約の代償としてまさかの「口づけ」を提示してきた。 領民を守るため、王家に囚われた姉を救うため、グレンは致し方なく自分の唇(もちろん未使用)を差し出すことになる。 *** 王家に虐げられて不遇な立場のトラウマ持ち不幸属性主人公がスパダリ系悪魔に溺愛されて幸せになるコメディの皮を被ったそこそこシリアスなお話です。 ・ハピエン ・CP左右固定(リバありません) ・三角関係及び当て馬キャラなし(相手違いありません) です。 べろちゅーすらないキスだけの健全ピュアピュアなお付き合いをお楽しみください。 *** 2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

処理中です...