上 下
36 / 51
ユイ シグの部屋 Part3 〜エピローグ

1

しおりを挟む

 目が覚めて昨日の痴態を思い出し、死ぬほど恥ずかしくなる。
シグが最初にイッた所まではちゃんと覚えてるけど、その後・・とてつもなく恥ずかしい言葉を言いまくった気がする・・で、確かシグがもう一回イッたんだ。

うわぁ!!恥ずっ!!!

けど、体は綺麗になってるし、髪の毛も洗われてる??

とりあえずトイレに行こうとベッドから下りた瞬間、足が立たなくて座り込んでしまった。

何これ??!うぅっ、穴も乳首も痛い・・

「ユイ、大丈夫ですか?すみません。昨日はユイが可愛い過ぎて自分を止める事が出来ず、無理をさせてしまいました。
足腰が立たないんでしょ?トイレですか?
私が責任を持って連れて行きますね。」
 
・・ヤリ過ぎて足腰が立たないとか本当にあるんだね・・・?今日が日曜日で良かったよ。
シグに抱きかかえられ、トイレに下ろしてもらい座ったまま用を足す。手を洗ってまた抱っこでベッドに戻った。

シグが、昨日作ってあったおにぎりとペットボトルのほうじ茶を持って来てくれた。ありがたくベッドの上で食べる。

マジで介護だな!!

それからもう一度眠り、昼前に起きた時には何とか立てるようになっていた。
よしっ!昼ご飯を作ろう!!

「シグ、俺が昼ご飯を作るよ。」

パソコンを見ているシグに言う。

「えっ?大丈夫ですか?もっと寝ていても構いませんよ?私が何か作りますし。」 

「大丈夫。そんなたいした物は出来ないけど。」

さっ、米も無洗米だから簡単だ。炊飯器に米と水を入れ、軽くかき混ぜて暫く吸水させる。
一時間半後に炊き上がるように設定したらいいかな?

じゃあ一時間くらいは暇なので、メッセージのチェックをする。
カグヤからだ!!カイさんとどうなったんだ??うっわぁ!!!

「シグ!シグ!カグヤがカイさんと付き合う事になったって!!!」

「やはりそうなりましたか・・・いやはや、すごいですねカグヤ様は。」

「今日帰ったら聞いてみるよ!けど、カイさん大丈夫かな?カグヤ、逆レイプとかしてないだろうな・・?」

「例えそうであっても、カイ様が勃ってそれが成立したのであればすごい事ですよ。」

「あっ、レンさんと冬崎先輩にも報告しよう!」

グループチャットで大いに盛り上がった。
ご飯もそろそろ炊き上がりそうなので料理をしよう。って言っても、ベーコンエッグを作るだけなんだけどね。

丼によそったご飯の上に昨日買って来たカット野菜のレタスを乗せ、その上に半熟に仕上げたベーコンエッグを乗せる。上にネギ(これもカットネギだ)、鰹節、揚げ玉、もみ海苔をかけて出来上がり。醤油をかけて食べるんだ!
昨日シグが作ってくれたワカメスープも温めて、と。

「シグ、ご飯出来たよ!」

「おおっ!これはすごく美味しそうじゃないですか?!」

「醤油をかけて食べてね。好みでマヨネーズも足して?後、ブラックペッパーや、一味、七味かけても美味しいよ。」

「はい!いただきます!!
・・あぁ、めちゃくちゃ美味しいです!!」

「ははっ、不味くなりようがない料理だからね。」

「いえいえ、このトッピングがまた絶妙ですね!全てが醤油と卵に合う!!」

「うん、母さんが体調悪い時とかに出てくる超簡単だけど美味しいメニュー。これなら俺にも作れるから真似したんだ。」

「はぁ、ユイは本当に最高に可愛いくて良い子で、才能もあって、料理のセンスまであるんですね。私、昨日から幸せ過ぎて死んでしまいそうです。それとも、もう死んでいてここは天国ですか?!」

「もう、何言ってんの?縁起でもない。
ねぇシグ、昨日お風呂に入れてくれたの?あのユニットバスに二人は入れないよね?」

「あぁ・・とりあえずユイをバスタブに入れて、頭が落ちないようトイレ側から支えシャワーで流しました。
髪の毛を洗うのが一番大変でしたね。洗面台の方に頭を乗せて、美容院みたいにして洗いました。おかげさまで寝る時にユイのサラサラの髪を堪能出来て、努力が報われましたよ。」

「うわぁ、何かごめん。」

「いえいえ、あの状態のユイのお世話をするのは至福のひと時ですよ。ですが、やはり湯船にユイと二人で浸かりたいので引っ越ししましょう!」

「は?その為だけに??」

「その為だけで、充分な理由です。」



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

上司と俺のSM関係

雫@3日更新予定あり
BL
タイトルの通りです。

忍ぶれど… 兄は俺の光――息が届くほど近くにいるのに、けっして触れてはならぬ想い人

志生帆 海
BL
忍ぶれど…(翠・流編 完全版) 兄は俺の光――息が届くほど近くにいるのに、けっして触れてはならぬ想い人 あらすじ 以前投稿した『忍ぶれど』と『色は匂へど』を1本にまとめ『完全版』として、加筆しながら再連載していきます。(旧バージョンの『忍ぶれど』と『色は匂へど』は掲載を終了しています) **** 俺には二つ年上の兄がいる。 実の兄なのに、憧れを通り越した愛を秘かに抱いている。 俺だけの兄だ。 どこにも誰にもやりたくなかったのに どうして行ってしまうんだ? 明日から更に報われない切なる想いを抱いて、生きていく。 一体いつまで待てばいいのか… 「俺の翠」 そう呼べる日が果たして来るのだろうか。 **** しっとりと実の兄弟のもどかしい恋心を描いています。 幼少期から始まるので、かなり焦れったい展開です。 ※『重なる月』https://www.alphapolis.co.jp/novel/492454226/179205590のスピンオフ小説になります。 こちらは『重なる月』の攻、張矢丈の兄達の物語になります。 単独でも読めます。

実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは

竹井ゴールド
ライト文芸
 日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。  その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。  青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。  その後がよろしくない。  青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。  妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。  長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。  次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。  三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。  四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。  この5人とも青夜は家族となり、  ・・・何これ? 少し想定外なんだけど。  【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】 【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】 【2023/6/5、お気に入り数2130突破】 【アルファポリスのみの投稿です】 【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】 【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】 【未完】

なんか金髪超絶美形の御曹司を抱くことになったんだが

なずとず
BL
タイトル通りの軽いノリの話です 酔った勢いで知らないハーフと将来を約束してしまった勇気君視点のお話になります 攻 井之上 勇気 まだまだ若手のサラリーマン 元ヤンの過去を隠しているが、酒が入ると本性が出てしまうらしい でも翌朝には完全に記憶がない 受 牧野・ハロルド・エリス 天才・イケメン・天然ボケなカタコトハーフの御曹司 金髪ロング、勇気より背が高い 勇気にベタ惚れの仔犬ちゃん ユウキにオヨメサンにしてもらいたい 同作者作品の「一夜の関係」の登場人物も絡んできます

処理中です...