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シグ シグの部屋 Part2〜学校
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しおりを挟む呆気なくイカされた私を後目に、ユイはシャワーを浴び、昨日コンビニで買ったおにぎりやサンドイッチをモリモリ食べています。
「いや~昨日はすごい事があり過ぎて全く食欲が湧かなかったけど、俺めちゃくちゃ腹減ってたみたい。」
何と言うか、私との初体験はジュン様に会えた事とライブに完全に負けておりますね?
まぁ、いいでしょう。ジュン様をキョウ様に置き換えるならその感情も理解出来ます。
「けど助かったよ。シグに抱かれたおかげでグッスリ眠れた。あのままだと絶対眠れなかったと思うし。」
・・私との初体験は睡眠薬代わりですか?
「シグ、荒ぶった俺の心と体を慰めてくれてありがとう。
俺、シグに抱かれて嬉しかった。大事にしてくれてるって実感できたし、き、気持ち良かったよすごく・・・」
・・やっぱり今すぐもう一度抱いてもいいですか??!!!
「さっ、学校へ行く用意しようぜ。」
で・す・よ・ね~!
歯を磨いて髪の毛のセットをしているユイを見ていると目が合いました。
「何?」
「ユイ、今日は休んだ方が良くないですか?その・・何と言いましょうか、色気が半端ないです。正直他の男の目に晒したくありません。」
「??俺、そんな顔してる?」
「顔と言いますか、雰囲気がエロ過ぎます。見ているだけで勃ちそうです。」
「それはシグだけだと思うよ?き、昨日の事思い出してるだけだろ?!」
「まぁ、それもあるのでしょうが・・」
「大丈夫だって!!ほら行くよ!」
二人で家を出ましたが、やはり通学中の生徒がチラチラとこちらを見て顔を赤らめているじゃないですか!!
「・・おはよ。」
後ろから声がかかり、振り向くとそこにはユイと同じような色気を散布しているアスラ様が!!!
これはいけません!!
この二人を見るだけで射精する童貞が湧いて出そうです。
二人は顔を見合わせ、やっとお互いの状態を理解したようです。客観的に見ないと自分の事は分かりずらいですからね。
「お二人とも同じ状態なのは理解出来ましたよね??午前中は保健室に隔離ですよ?!」
「・・はい。」
学校に着くなり保健室に直行です。
「おはようございます。先生、体調不良の二人を連れて参りました。午前中は休ませてあげてください。」
「あら、隊長。どうしたの?って冬崎くん?!ぐはっ!!キ、キョウ様ありがとうございます!!眼福です!と、夏海くんもっ??!・・・隊長もありがとう!よくやったわ!!!
もちろんよ。ゆっくり休んでね。」
・・キョウ様親衛隊の一員であるこの先生。いささか不安ではありますが、まぁ女性ですし二人が襲われる事はないでしょう。
「私は授業に出ますのでよろしくお願い申し上げます。
ユイ、アスラ様、ゆっくり休んでくださいね。昼休みにまた様子を見に来ますから。」
そう言って保健室を後にします。
これはキョウ様にも報告しておきましょうか?褒めて頂けるはずです。
状況としては、キョウ様の方が先に家を出て、休めと言われていたアスラ様が勝手に学校に来てしまった、という所でしょうか?
何にしても、通学中にアスラ様に会えて良かった。あれは保護が必要なレベルです。
ユイに自分の状態を自覚させる事も出来ましたしね。
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