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山狼族
サン1*
しおりを挟むすぎる快楽に自分が、サンが消えてしまいそうで怖くなる。けど・・・今、僕はサンで、体も心も完全に繋がっているのはラウだけだから・・・ラウが僕を引き戻してくれる。例えサンが消えてもきっとラウが再構築してくれる・・・
そう思ったんだ。
それは、僕が初めて山から完全に独立した瞬間だった。
僕がいろんな生命と繋がって話を聞くのは山として当然で、山の意思としてそれをこなして来た。サンとして存在しながらも、僕はずっと山だった。
けど、肉体をラウと繋げる事によってひたすら肉欲に溺れた僕は、サンでしかなかった。他の声に耳を傾ける余裕なんてなかった。僕は知らない間に山とサンを切り離していたんだ。
そして、そのサンと身も心も繋がり丸ごと自分のものにしたラウ。もし今サンが消えたとしても、サンはラウの中に居る。
そう気付いた僕は、怖がらずにすべての快楽を受け入れる事にした。
ラウに背後から貫かれ、性器と乳首を同時に扱かれ、すぐにまた吐精してしまう。けれどラウの抽挿は止まらない。
しこりや奥を突かれるたびにブジュブジュと卑猥な音を立てる僕の中は、グショグショに濡れそぼっている。
気持ちいいからと後孔から蜜を垂れ流し、もうそんなに出すものなんかないはずなのに、前からもタラタラとほぼ透明な蜜を溢れさせている僕は、ラウが言う通り快楽に弱いんだろう。
初めてなのに、熱くて硬い剛直でズブズブと穿たれると僕の中がうねり、ラウを離さないよう更に奥へと咥え込む。
そんな浅ましい体をラウは愛おしみ、そして欲望のすべてをぶつけるように、全身全霊で抱いてくれる。
あぁ、僕は今、快感しか受容出来ない。
よだれを垂らし、体をひくつかせ、ラウに貫かれる度にあわれもない声で喘ぐだけの存在。
「はぁっん!んっ、んんっっ!!ひぃぃっ!!!も、もうむりぃぃぃ」
「ははっ!サン、サン、可愛い。可愛いすぎるよ・・・そう、それでいい。ほら、もっと感じて?オレだけを感じていればいい。サンはオレの・・・オレだけのもので・・・オレはサンだけのものだよ」
目の前がチカチカする・・・もう何も考えられない・・・ただひたすら未知の淫楽を受け入れる・・・この快感をもたらしているのはラウで・・・それは僕の最愛の存在で・・・
「あぁぁぁぁぁっ!!ラウ、ラウ、ひぃっ?!!なんかきちゃうぅっっ・・・」
僕の中が怖いくらいにうねり、その収縮から今までにない快感が生まれ・・・何かが弾けた。
「あっ、あっ、あっ、あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」
なにこれ・・・ずっと、ずっと気持ちいい・・・僕の中でラウの剛直が更に膨らみ、弾け、ビュクビュクと僕の最奥の壁に熱い液体がかけられる。その瞬間ラウの感情が僕の中を駆け巡り・・・僕の肉体も精神も、余す所なく蹂躙していく・・・
・・・サン、サン、サン、サン・・・好き、好き、好き、好き、大好き、大好き・・・オレを待っていてくれてありがとう・・・オレは狼の頃からずっとずっとサンを・・・
そんなラウの気持ちを当たり前のように受け止め、同化していく。
・・・ラウ、ラウ、ラウ、ラウ・・・好き、好き、好き、好き、大好き、大好き・・・僕を存在させてくれてありがとう・・・僕がサンになった時からずっとずっとラウを・・・
・・・愛してる
・・・愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛して・・・・・・
僕とラウは一つになった。
肉体だけでなく魂まで繋がり、本当に一つになった。
・・・あぁ、幸せだなぁ・・・
そのまま目を閉じて精神的にも最高の絶頂感を味わっていると、溶けてしまいそうなくらいドロドロな僕の中で、ラウのモノがまた芯を持って来たのが分かる。
背後から体を抱き起こされそのままぐるりと回転させられた僕は、ラウの膝に跨がるような体勢になった。向かい合いそっと抱きしめられながらも、下半身は完全復活したラウの剛直を自重で更に奥までグッポリと咥え込んでしまう。
まだイッた後の余韻が引かない中で新たな刺激を与えられ、僕はまた射精を伴わない絶頂に引き戻された。
僕の中がひくひくと蠢き痙攣する。
「ひぃっ!!あ゛ぁぁぁぁぁぁぁんっ!ん、ん、んんっ!!!」
思わず嬌声が漏れた口をラウの唇で塞がれ、そのまま貪られながら、また激しい抽挿が始まった。
体が密着しているので、ラウの胸筋に僕の乳首が、腹にはモノが擦れてしまう。
それでも容赦なく下から突き上げられる度に、僕の中からはラウが放った白濁がグジュグジュと音を立てて溢れ出し、結合部分を泡立てる。
・・・も、もうむりぃ・・・また、またきちゃう・・・あっ、あっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・
「あぁぁっ、あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
「サン、サン、サン・・・・・・」
ラウと僕の境界線が曖昧になっていく。凹凸がぴたりとはまったような結合部はもちろん、何度も絡み合う舌も元は一つの粘膜であったかのようだ。
精神的にも完全に一体化した為、僕はラウの爆破するような射精感まで味わい・・・自分の中の終わりのない絶頂と相まって耐えきれずに・・・意識を飛ばした・・・
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