【完結】寝る前に自家発電して下半身丸出しのまま眠ってしまった俺が、朝起こしに来た幼なじみに美味しく頂かれてしまう話

ルコ

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メイ Ⅱ

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注意!最後の方にほんの少しだけメイがアズサと絡むシーンがあります。

ーーーーーーーーー

 「あのさ、俺、イツキの事は好きだったけど、今まであいつを恋愛としてとか、性的な目で見た事なかったんだよ。そりゃ、あいつが俺に執着してるのは分かってたけど、他に対等に話せるヤツが他に居ないからだって思ってた。それで満足だった。
なんて言うか、こんな平凡な男をイツキが本気で好きになるはずない、って思っててさ。」

あーちゃんは黙って聞いてくれている。

「けど、この前しつこく求められた時・・・強引だったけど嫌じゃなくて。その・・・男にヤラれるなんて死んでも嫌だと思ってたのに、イツキだと受け入れられたんだ。
だってあのイツキが本当に情けない顔をして俺に縋って来るんだよ?あいつならどんな美男美女でも選び放題なのに、幼なじみだからって俺なんかにさ。そりゃ絆されもするって」

「うんうん、メイメイの気持ちはよ~く分かった。けどね、まずは間違いを正してあげる。
メイメイ、あなたは全然全く平凡な男じゃないからね。メイメイはずっとイツキの側にいてあの顔を見てるから、マヒしちゃってるのよ。
あなたはかなりの美少年です。
それも、男からも女からもモテるタイプの。
あのね、女子からしたらイツキは完璧すぎて彼氏にしたいとか思えないのよ。人間味がないっていうか。あたしみたいにユルさを出すとか隙を作ればちょっとはマシなのに」

確かに女子はみんなイツキの事が好きだけど、告白までする子は少ない。よっぽど自分に自信がないとあの顔の横には立てないからかな?
その点あーちゃんは、イツキと似た顔の完璧美少女なのに、雰囲気がユルいせいかよく告白されている。彼氏もほぼ途切れた事がないんじゃないかな。今はフリーらしいけど。

「けどメイメイはちょうどいいのよ。手が届きそうな美少年。言っとくけど、顔も充分美形だからね。十段階評価でイツキが十ならメイメイは八くらい?
しかも愛想も良いし、話しやすい。普通の子でももしかしたら付き合ってもらえるかも?って思っちゃうのよね~男女ともに。だから、実はイツキよりメイメイの方が断然モテてるのよ。ね、全然平凡じゃないでしょ?」

「えっ、けど俺全然告白とかされた事ない・・・あっ・・・」

「そう、イツキが美見会に排除させてたんでしょ?まぁ、気持ちは分かるけどね。美見会は優秀だし」

あーちゃんも俺たちと同じ高校の出身だ。聞くところによると、自分も公式対象(美しく尊い人は男女問わず推し対象となる)でありながら、男のカプを推す為に美見会に入っていたらしい。しかも影の長と呼ばれていたとかなんとか。

「まずはそれを自覚してね。つまりメイメイはイツキの横に居ても全く見劣りしないって事。むしろ引き立てあってるの。で、イツキはそれを分かってるから、メイメイを取られないよう必死なのよ」

「マジかよ・・・けど酷くね?それなら俺も告白とかされてみたかった。俺だって、女の子と付き合ったり色々してみたかった。その後でなら、もっと素直にイツキを受け入れられたかもしれねぇのに・・・何かさ、全部イツキに決められてるみたいでムカつくんだよ。
俺だって色々経験して、その上でイツキを選びたかったって言うか・・・」

「ん~、まぁイツキのやり方は強引で褒められたもんじゃないけど・・・あいつは一貫してメイメイだけが好きなのよ。他の女も男も目に入らないくらいにね。
けどメイメイは・・・イツキを受け入れはしたし好きだと自覚もしたけど、男が好きなゲイってわけじゃない。だから、女の子とも一発ヤッてみたい願望も捨てきれない、ってだけなんじゃないの?」

「!!!・・・・・・そっ・・・ソウデス・・・」

ごめんなさい。色々理由を付けてはぐらかしてたけど、その通りです。

俺は恥ずかしくなって下を向いた。

だからその時、あーちゃんの顔付きが、この前のイツキと同じく、肉食獣のようになっていた事に全然気付いていなかったんだ。

「・・・ねぇ、メイメイ。あたしが相手になったげようか?」

「へっ?!」

「今、ちょうど彼氏いないしさ。ヤラせてあげてもいいよ?」

えっ?えっ?ちょっと待って??!

あーちゃんが俺の手をつかんでおっぱいに押し付けて・・・ぷに?・・・ぷにょって・・・や、柔らかいんだけどぉっ?!!

「ねぇ、あたしじゃ嫌?」

「めっ、めめめ滅相もない」

グイグイおっぱいを押し付けて来るから、俺もついつい手を動かしてみたら・・・ヤバいマジで柔らかい。何この至福の感触・・・

おっぱいの事しか考えられなくなっている俺に、あーちゃんの顔が近付いて来た。

えっ?!何、なに?キス??いや、それは・・・ダメだ。出来ねぇかも・・・

そう思って顔を逸らした視線の先には、鬼の形相をして走って来るイツキがいた。
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