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メイ Ⅰ
4*
しおりを挟むいつの間にか俺の尻穴にはイツキの指が挿入されていたが、激しいキスの所為で然程気にならなかった。
だが、一本だった指が二本に増え、その指がバラバラに動くと流石に異物感に体が強張る。
そんな俺をあやすようにイツキは優しく頭を撫で、耳をもて遊ぶように指で弄る。
何だかゾクゾクして体の力が抜けた。
唇が解放され、ハクハクと息を吸う俺を見つめてイツキが言う。
「メイ、好きだよ。ずっとずっとメイだけが好きなんだ。メイはオレの事嫌い?」
そんな聞き方はずるいと思う。だって嫌いなわけがない。
イツキは俺の幼なじみで親友で。
たった一人のかけがえのない存在だから。
けど・・・
「嫌いではないが、ケツを掘られるいわれはない」
うん、完璧な正論!!
だがその瞬間、俺の尻穴の中の指が動き、今までに体験した事のない衝撃が体中に走った。
「あっひぃっ?!!や、や、そこヤダ、やめて押さないでぇっ!」
「ここ?うわぁ、なんか感動。ここがメイの前立腺かぁ~」
そう言いながらその場所を指でゆっくりと擦るイツキ。
体がビクビクと痙攣する。
「だからやめろって!あっ、あっ、あぁぁぁぁぁぁ」
「うんうん、気持ちいいねぇ~あはは、メイ可愛い。チンコがヒクヒクしてまた先走りが漏れてるよ?」
あはは、じゃねぇよっ!!
それは快感というには暴力的すぎる刺激だった。
けれどその場所をしつこく擦られていると勝手に腰が動き、出したくて出したくて堪らなくなる。
更にイツキはもう片方の手で俺の乳首を弄り出し・・・
「あぁ、メイ。乳首を弄ると尻穴がキュッって締まるよ?可愛い。最高だ。メイの見た目も性格も大好きだけど、体までこんなにエロいなんて反則だよ」
もう俺は何も考えられなかった。
「ねぇ、メイ。もう指が三本入ってるんだけど、これならオレのも入りそうじゃない?ほら、ここを指じゃなくてチンコで突いたらもっと気持ちいいと思うんだけどなぁ~」
「無理ぃ・・・あっ、あぁぁん・・・それより前も触れぇ・・・それか腕のタオル外せぇ・・・」
「ん~外すのは無理。で、オレの手は二本しかないからね~乳首と尻穴で塞がっちゃってるの。
尻穴の指を抜けばメイのを触れるよ?代わりにオレのチンコを挿れるけどいいよね?」
良いわけがない。
けど・・・この時の俺は冷静な判断が出来なかった。
ただただ出したくて、射精したくて堪らない・・・
「もう何でもいいから出させろっ!イカせてっ!!」
ニヤリとイツキが顔を歪ませて笑った・・・くっそ、そんな腹黒フェイスも似合いすぎて腹立つわっ!!早く、早く俺をイカせろってーのっ!!!
俺の尻穴からズルリと指が抜けた。その刺激は凄まじく、俺の腰はカクカクとみっともなく動いてしまう。
指に付けていたゴムを外し、いつの間にか服を脱いだイツキが自分のモノにゴムを装着し、ローションをぶっかけ、その切先を俺の尻穴へと当てがった。
ちょっと待って?!何でそんなグロテスクな形してんの?しかもデカくね?!
イツキのモノはその顔に似合わずものすごくご立派だった。雁首が張り出ていて凶悪に反り返っている。
「や、やっぱやめ・・・そんなの入るわけが・・・」
だが当然イツキが止めるわけもなく、ゆっくり、ゆっくりと、その膨らみ張り出た先端が俺の中へと沈んで行く。
「ひぃっ!や、やぁぁぁ・・・」
散々解されていたせいか、思ったほどの痛みはない。ただ、ものすごい圧迫感と異物感で呼吸もままならない。
はぁはぁと息を荒げる俺の頭を撫で、心底愛おしそうに・・・けれども容赦なく俺の中を切り拓いて行く。
「あっ、あっ、あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!」
苦しい・・・無理だろこんなの・・・
それでもじわじわと進むイツキのモノは、俺の最奥へと辿り着いた。
「・・・あぁ、最高だ。メイの中にオレが居るなんて・・・ふふ、メイとオレが一つになってる。これがほんとのイツメイだね。もう一生このままでいたい・・・」
・・・いや、一個人に戻れ。
それでも俺の体に馴染むまでは動かずに居るイツキ。その間もまるで宝物を扱うかのように優しく俺の頭や頬を撫でる。
挿入の恐怖で、俺のさっきまでの猛り狂うような射精感も収まり、頭も冷静になった。限界まで、いや、限界以上に押し広げられた尻穴の異物感と圧迫感はものすごいけども。
何だかなぁ・・・無理矢理なんだけど、イツキがあまりにも必死で俺を求めて来るからちょっと可愛く思えて来た。
だってさ、こんなにハイスペックなイケメンが平凡な男の俺を求めてるなんて・・・それに正直、こいつに抱かれるのは嫌じゃなかったんだよなぁ。掘られるなんて絶対無理だと思ってたけど、俺の体はイツキを受け入れている。
ていうか、挿れられてしまったら抵抗するのもバカらしくなったんだ。
けど・・・これがイツキ以外の男だったら絶対に嫌悪感しかないと言い切れる。死ぬ気で抵抗して玉とか潰してるかもしれない。
俺、なんだかんだ言っても、どんなに可愛い女の子より、俺なんかを求めるこのちょっと残念なポンコツイケメンが好きなんだよなぁ・・・
まぁ、一回くらい女の子に突っ込んでみたかったけど、こいつがいる限り無理かも・・・
だって多分、女の子相手にここまで心も体も許せる気がしないし、イツキの重すぎる愛より愛せる気がしない。
ならもう、こいつの俺に対する残念な執着を、受け入れてもいいんじゃないかな?
「おい、もういいから動け。で、このタオルも外せ。突っ込まれちまったもんはしゃーねぇから、今更逃げねぇよ。
その代わり俺を気持ちよくさせろ」
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