上 下
4 / 21
メイ Ⅰ

4*

しおりを挟む

 いつの間にか俺の尻穴にはイツキの指が挿入されていたが、激しいキスの所為で然程気にならなかった。

だが、一本だった指が二本に増え、その指がバラバラに動くと流石に異物感に体が強張る。

そんな俺をあやすようにイツキは優しく頭を撫で、耳をもて遊ぶように指で弄る。

何だかゾクゾクして体の力が抜けた。

唇が解放され、ハクハクと息を吸う俺を見つめてイツキが言う。

「メイ、好きだよ。ずっとずっとメイだけが好きなんだ。メイはオレの事嫌い?」

そんな聞き方はずるいと思う。だって嫌いなわけがない。

イツキは俺の幼なじみで親友で。

たった一人のかけがえのない存在だから。

けど・・・

「嫌いではないが、ケツを掘られるいわれはない」

うん、完璧な正論!!

だがその瞬間、俺の尻穴の中の指が動き、今までに体験した事のない衝撃が体中に走った。

「あっひぃっ?!!や、や、そこヤダ、やめて押さないでぇっ!」

「ここ?うわぁ、なんか感動。ここがメイの前立腺かぁ~」

そう言いながらその場所を指でゆっくりと擦るイツキ。

体がビクビクと痙攣する。

「だからやめろって!あっ、あっ、あぁぁぁぁぁぁ」

「うんうん、気持ちいいねぇ~あはは、メイ可愛い。チンコがヒクヒクしてまた先走りが漏れてるよ?」

あはは、じゃねぇよっ!!

それは快感というには暴力的すぎる刺激だった。

けれどその場所をしつこく擦られていると勝手に腰が動き、出したくて出したくて堪らなくなる。

更にイツキはもう片方の手で俺の乳首を弄り出し・・・

「あぁ、メイ。乳首を弄ると尻穴がキュッって締まるよ?可愛い。最高だ。メイの見た目も性格も大好きだけど、体までこんなにエロいなんて反則だよ」

もう俺は何も考えられなかった。

「ねぇ、メイ。もう指が三本入ってるんだけど、これならオレのも入りそうじゃない?ほら、ここを指じゃなくてチンコで突いたらもっと気持ちいいと思うんだけどなぁ~」

「無理ぃ・・・あっ、あぁぁん・・・それより前も触れぇ・・・それか腕のタオル外せぇ・・・」

「ん~外すのは無理。で、オレの手は二本しかないからね~乳首と尻穴で塞がっちゃってるの。
尻穴の指を抜けばメイのを触れるよ?代わりにオレのチンコを挿れるけどいいよね?」

良いわけがない。

けど・・・この時の俺は冷静な判断が出来なかった。

ただただ出したくて、射精したくて堪らない・・・

「もう何でもいいから出させろっ!イカせてっ!!」

ニヤリとイツキが顔を歪ませて笑った・・・くっそ、そんな腹黒フェイスも似合いすぎて腹立つわっ!!早く、早く俺をイカせろってーのっ!!!

 俺の尻穴からズルリと指が抜けた。その刺激は凄まじく、俺の腰はカクカクとみっともなく動いてしまう。

指に付けていたゴムを外し、いつの間にか服を脱いだイツキが自分のモノにゴムを装着し、ローションをぶっかけ、その切先を俺の尻穴へと当てがった。

ちょっと待って?!何でそんなグロテスクな形してんの?しかもデカくね?!

イツキのモノはその顔に似合わずものすごくご立派だった。雁首が張り出ていて凶悪に反り返っている。

「や、やっぱやめ・・・そんなの入るわけが・・・」


だが当然イツキが止めるわけもなく、ゆっくり、ゆっくりと、その膨らみ張り出た先端が俺の中へと沈んで行く。

「ひぃっ!や、やぁぁぁ・・・」

散々解されていたせいか、思ったほどの痛みはない。ただ、ものすごい圧迫感と異物感で呼吸もままならない。

はぁはぁと息を荒げる俺の頭を撫で、心底愛おしそうに・・・けれども容赦なく俺の中を切り拓いて行く。

「あっ、あっ、あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!」

苦しい・・・無理だろこんなの・・・

それでもじわじわと進むイツキのモノは、俺の最奥へと辿り着いた。

「・・・あぁ、最高だ。メイの中にオレが居るなんて・・・ふふ、メイとオレが一つになってる。これがほんとのイツメイだね。もう一生このままでいたい・・・」

・・・いや、一個人に戻れ。

それでも俺の体に馴染むまでは動かずに居るイツキ。その間もまるで宝物を扱うかのように優しく俺の頭や頬を撫でる。

挿入の恐怖で、俺のさっきまでの猛り狂うような射精感も収まり、頭も冷静になった。限界まで、いや、限界以上に押し広げられた尻穴の異物感と圧迫感はものすごいけども。

何だかなぁ・・・無理矢理なんだけど、イツキがあまりにも必死で俺を求めて来るからちょっと可愛く思えて来た。

だってさ、こんなにハイスペックなイケメンが平凡な男の俺を求めてるなんて・・・それに正直、こいつに抱かれるのは嫌じゃなかったんだよなぁ。掘られるなんて絶対無理だと思ってたけど、俺の体はイツキを受け入れている。

ていうか、挿れられてしまったら抵抗するのもバカらしくなったんだ。

けど・・・これがイツキ以外の男だったら絶対に嫌悪感しかないと言い切れる。死ぬ気で抵抗して玉とか潰してるかもしれない。

俺、なんだかんだ言っても、どんなに可愛い女の子より、俺なんかを求めるこのちょっと残念なポンコツイケメンが好きなんだよなぁ・・・

まぁ、一回くらい女の子に突っ込んでみたかったけど、こいつがいる限り無理かも・・・

だって多分、女の子相手にここまで心も体も許せる気がしないし、イツキの重すぎる愛より愛せる気がしない。

ならもう、こいつの俺に対する残念な執着を、受け入れてもいいんじゃないかな?

「おい、もういいから動け。で、このタオルも外せ。突っ込まれちまったもんはしゃーねぇから、今更逃げねぇよ。
その代わり俺を気持ちよくさせろ」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【R18】【BL】元の世界に戻りたかっただけなのに…。イケメン王子に捕まってしまいました

ペーパーナイフ
BL
俺、相葉湊は世界を救うべく異世界に勇者として召喚された。しかし実際のところは、優秀な幼なじみと間違えられ呼び出されてしまっただけだった。 だからどんなに訓練を積んでも強くはならないし、俺に勇者としての素質は0。 元の世界に戻るために、自分を召喚した張本人である殿下を脅してみることにしたが…。 「私を満足させられたら元の世界に戻してやる」と言われてしまって?! 「はぁ…はぁはあ、無理…もうはいらない…」 「まだ先の方しかはいってないだろ」 元の世界に戻るため体を重ねたら、執着されて帰してもらえなくなる話。 ⚠注意  ほぼエロ リバなし 

悪役のはずだった二人の十年間

海野璃音
BL
 第三王子の誕生会に呼ばれた主人公。そこで自分が悪役モブであることに気づく。そして、目の前に居る第三王子がラスボス系な悪役である事も。  破滅はいやだと謙虚に生きる主人公とそんな主人公に執着する第三王子の十年間。  ※ムーンライトノベルズにも投稿しています。

「…俺の大好きな恋人が、最近クラスメイトの一人とすげぇ仲が良いんだけど…」『クラスメイトシリーズ番外編1』

そらも
BL
こちらの作品は『「??…クラスメイトのイケメンが、何故かオレの部活のジャージでオナニーしてるんだが…???」』のサッカー部万年補欠の地味メン藤枝いつぐ(ふじえだいつぐ)くんと、彼に何故かゾッコンな学年一の不良系イケメン矢代疾風(やしろはやて)くんが無事にくっつきめでたく恋人同士になったその後のなぜなにスクールラブ話になります♪ タイトル通り、ラブラブなはずの大好きないつぐくんと最近仲が良い人がいて、疾風くんが一人(遼太郎くんともっちーを巻き込んで)やきもきするお話です。 ※ R-18エロもので、♡(ハート)喘ぎ満載です。ですがエッチシーンは最後らへんまでないので、どうかご了承くださいませ。 ※ 素敵な表紙は、pixiv小説用フリー素材にて、『やまなし』様からお借りしました。ありがとうございます!(ちなみに表紙には『地味メンくんとイケメンくんのあれこれ、1』と書いてあります♪) ※ 2020/03/29 無事、番外編完結いたしました! ここまで長々とお付き合いくださり本当に感謝感謝であります♪

魔王の嫁になった件!

海里
BL
ある日突然、「今日から魔王の嫁ね」と父親に言われた主人公は魔王城に置き去りにされ、仕方なく城内に入り中を探索することにした。 謁見室のような場所で赤ん坊の泣き声が聞こえ、近付くと玉座に赤ん坊が横たわって泣いていた。 抱き上げてみるが泣き止まず、仕方なくミルクを探しに戻るが赤ん坊は泣き疲れて眠ってしまう。 客室のような場所で自分も赤ん坊と一緒に眠る。次に目覚めた時、赤ん坊の姿はなくて代わりに赤ん坊の面影を残した子どもが居て――……。 イケメン魔王×三白眼の花嫁 受けの一人称です。 魔王は青年の大きさまであっという間に成長します。 エロはさらっとしています。書き方については研究中です。 割とコメディっぽい、かな? ※ムーンライトノベルズ様にも投稿しています。

異世界へ下宿屋と共にトリップしたようで。

やの有麻
BL
山に囲まれた小さな村で下宿屋を営んでる倉科 静。29歳で独身。 昨日泊めた外国人を玄関の前で見送り家の中へ入ると、疲労が溜まってたのか急に眠くなり玄関の前で倒れてしまった。そして気付いたら住み慣れた下宿屋と共に異世界へとトリップしてしまったらしい!・・・え?どーゆうこと? 前編・後編・あとがきの3話です。1話7~8千文字。0時に更新。 *ご都合主義で適当に書きました。実際にこんな村はありません。 *フィクションです。感想は受付ますが、法律が~国が~など現実を突き詰めないでください。あくまで私が描いた空想世界です。 *男性出産関連の表現がちょっと入ってます。苦手な方はオススメしません。

これって普通じゃないの?~お隣の双子のお兄ちゃんと僕の関係~

syouki
BL
お隣の5歳上のお兄ちゃんたちと兄弟のように育ってきた僕の日常。 えっ?これって普通じゃないの? ※3Pが苦手な方は閉じてください。 ※下書きなしなので、更新に間があきます。なるべくがんばります。。。(土日は無理かも) ※ストックが出来たら予約公開します。目指せ毎日!! ※書きながらかなりエロくなりました…。脳内ヤバいですwww ※エールをしてくれた方、ありがとうございますm(_ _)m 

姉の仇を打つために、クズ公爵の屋敷に凸ったら、僕は公爵に溺愛されて襲われました

天災
BL
 姉がクズ公爵に浮気されたことで、僕は公爵に怒り、公爵を許すことは出来なかった。  そして、何をするかも考えず、一人でそのクズ公爵が住む屋敷に凸ることに。  しかし、後にそれは大きな過ちとなる。

第十王子は天然侍従には敵わない。

きっせつ
BL
「婚約破棄させて頂きます。」 学園の卒業パーティーで始まった九人の令嬢による兄王子達の断罪を頭が痛くなる思いで第十王子ツェーンは見ていた。突如、その断罪により九人の王子が失脚し、ツェーンは王太子へと位が引き上げになったが……。どうしても王になりたくない王子とそんな王子を慕うド天然ワンコな侍従の偽装婚約から始まる勘違いとすれ違い(考え方の)のボーイズラブコメディ…の予定。※R 15。本番なし。

処理中です...