【完結】姫が可愛くないはずがないっ!!!

ルコ

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番外編 温泉旅行 ショウ×ルイ編

ルイ1

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 「えっ?あの保養所?」

「あぁ。今月末の三連休の日曜に泊まれないかな?その日リュウセイの誕生日なんだよ。で、市姫の処女をプレゼントしてもらう約束らしいんだが、場所が・・な。」

「なるほど。高校生は気軽にホテルとか行けないもんね。けど、トワくんも僕に相談してくれたらいいのに。」 

「流石に処女喪失の場所の相談とか、照れくさいんじゃないか?ヤル方は必死だけどなw」

「それで最近ショウはリュウセイくんと連んでたんだ。」

「あぁ、リュウセイはオレに弟子入りしたから。」

「・・何それ。何の弟子だよって・・・うん、聞かないでおくよ。」

「まっ、言わずもがなだ。」

「けどまぁ、確かに正しい知識を教えておいてあげた方がいいかもね。ショウ、くれぐれもリュウセイくんにがっつかないように言っておいてよ?
僕はきちんと覚悟出来てたけど、トワくんはちょっと前まで男に抱かれるなんて考えてもみなかった子なんだから。」

「分かってるって。まぁ、リュウセイも市姫の事を大事に大事に思ってるから大丈夫だろう。」

「そうだね。うん、分かった。父さんに保養所が使えるか聞いてみるよ。あっ、もし二部屋空いてたら僕たちも便乗して行っちゃう?」

「・・いいのか?」

「僕たちも夏以来一晩ゆっくりなんて過ごせてないもんね。そろそろ僕もショウを堪能したいか・・んっ、んんん・・・」

 僕の名前は月影 瑠依(つきかげ るい)、今は恋人の風間 翔弥(かざま しょうや)にキスされてる真っ最中・・・

ショウのキスがどんどん深くなっていく・・けど・・・僕はショウの胸を叩いてストップをかける。

ここは僕の部屋で、今日は父さんも母さんも家に居るんだ。このままなし崩し的にエッチは出来ない。

唇を離したショウは不本意そうな顔で言う。

「・・・二部屋空いてますように。」

あまりにも切実な感じで言うから笑ってしまったよ。

 その後、父さんに聞いたらすぐに温泉旅館に問い合わせの電話をかけてくれて、運良く空いていた二部屋を押さえる事が出来たんだ。

父さんも母さんも、僕とショウの事はそれこそ生まれた日から知ってるから、今さら何も言わない。それどころか長年拗らせていた関係がようやく元に戻ったと安堵しているようだ。  

そして、トワくんともう一人の友だちと一緒に行くって言ったら、これまた喜ばれた。中学校でトワくんと友だちになるまでは、カグラ以外に親しい友だちがいなかったからね。ショウとは拗れていたし・・密かに心配されていたようなんだ。

だから父さんも母さんもトワくんには感謝していて、トワくん自身の事もすごく気に入っているってわけ。


 次の日に学校でトワくんに保養所の話をしていたら、ショウとリュウセイくんが登場。トワくんがよく言う、見えない尻尾を振りまくってるかのようなリュウセイくんの喜び様に、思わず笑ってしまうとショウに咎められた。

もうっ!ショウは本当にやきもち焼きなんだからっ!まぁ、そこも可愛いんだけどね。そう思いながらショウを軽くいなしていると、トワくんの顔が引きつってたけど気にしな~い。

 こうして僕たち四人で、一泊の温泉旅行に行く事が決まったんだ。

せっかくだからという事で、保養所の近くにある動物園と水族館と遊園地が一体になったテーマパークに遊びに行く事に。

小さい頃から保養所に行く度に連れて来てもらったから、園内のほとんどを把握してるんだけど、友だちカップルとのダブルデートは新鮮で本当に楽しかった。

そして豪華な海の幸!伊勢海老漁の解禁日後に来たのって初めてなんじゃないかな?これでもかってくらいの海老料理に僕もトワくんも大満足だったよ。  

その後は、これまた運良くやっていたキャンドルイルミネーションを見に行って、雰囲気作りはバッチリ!僕も満天の星空の下でショウにキスされて、ドキドキだった。

 さぁ、いよいよだね!トワくん頑張って!!

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