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ライバル登場??
龍星1
しおりを挟むくそっ!!!あの女やりやがった。
桃山 深鈴はバスケ部のマネージャー。
見た目だけは可愛いが、思い込みが激しく何度言っても自分に都合のいい事しか耳に入らない、お花畑な頭の女子だ。
この学校に入学出来たのだから、頭は悪くないはずなんだが。
どうやらオレの事が好きらしいが、そんな気はないと何度伝えても聞く耳を持たないので、諦めてスルーする事にしていた。
姫の事を言うとそっちに矛先が向かうかもしれないと思い、理由にはしなかったんだが・・噂で聞いて突撃したみたいだ。
しかも姫に「真実の愛」だとかぬかしやがった。真実も愛も何もないぞ?!どこから出て来たんだよそれ??!
姫が一ミリも信じてなくて助かったけど・・・正直ムカつきすぎて血管がキレそうだ。
小学校が一緒だった大森から美見会の話を聞いた時は半信半疑だったが、桃山が姫に接触後すぐに回収してくれたみたいで助かった。感謝しかない。
そして姫に何かあったら連絡してくれと言っておいて良かった。本当にすぐに連絡が来たからな。
美見会さまさまだ。
そして姫の下に駆けつけて、抱きしめて・・やっとホッと息を吐けた。
「よしよし、リューセー分かったから。流石に俺、あのピンクさんの言う事を鵜呑みにはしねぇわ。もし疑ったとしても、お前にちゃんと確認するから安心しろ。なっ?」
そう言ってオレの背中を撫でてくれる姫・・あぁ、幸せだなぁ・・・これはちょっとだけ桃山に感謝かな?いや、ダメだ。あの女に情けは無用だ。
「ありがとう姫。これからも迷惑かけるかもしれないけど・・ごめんね。」
「いや、あれは不可抗力だろ。リューセーが悪いわけじゃねぇよ。いや~テンプレヒロインな人って現実に存在するんだなぁ!本気でピンクだし。ちょっと感動すらしたわ。」
姫が楽しそうに言うので少し複雑だがまぁ良しとしよう。
「リュウセイ!部活遅れるぞっ?!
あっ!姫ちゃん、桃山に絡まれたんだって?大丈夫??」
チッ、ユウヤが来やがった。正直、部活に行くより姫と居たい。桃山の顔を見たくない。
「おう。大森さんたちがすぐに回収してくれたから大丈夫。ちょっと面白かったし。」
「それくらいなら良いけどさー。あいつマジで頭おかしいから気をつけなよ?」
「分かった。サンキュー、ユウヤ。
ほら、リューセー、部活遅れるぞ?早く行け。」
「姫、オレ今回の事とか、色々心配で部活に集中出来ないよ。だから、姫といつでも連絡取れるようにしたい。お願いだからメッセージアプリのID交換して?!」
「・・・しゃーねーな・・・・」
姫はちょっと躊躇しつつも教えくれた。
うっ、嬉しい。これで姫といつでも連絡がとれる。早速メッセージを送って、姫にも登録してもらう。
「じゃあな!部活がんばれよ!」
あぁ、姫が帰ってしまう・・・名残惜しくていつまでも見送っていたら、ユウヤに引きずられ部活に連行されてしまう。
いつもの通り掃除と準備をしていると、桃山が来た。
「あっ!貴志く~ん♡」
話したくなんかないが、流石にスルーしていい問題じゃない。正直、殴りたいほど腹が立っている。
けど、先輩たちからこいつがマネージャーを辞めないよう、酷い態度をとらないようにと、厳命されてるんだ。体育会系の辛い所だ。先輩の命令には従うほかない。
見た目だけは極上の女子だからな。可愛い女子がいるだけでモチベーションが上がるんだと。性格は最悪って言うか、異常者なのにな。
「桃山さん、何で姫にあんな事言ったの?オレ何回も言ってるよね?君を好きになる事はないって。
それは姫のせいじゃないから。姫が居なくてもオレは君を好きにならない。
だから姫を責めるのはお門違いだ。」
「え~貴志くんはどうしてミスズの事を好きになってくれないの?ミスズはこんなに貴志くんが好きなのに!!」
あぁ、やっぱり話が通じないか・・・
ーーーーーーーー
ピンクがウザくてすみません。
この後、もう一話我慢していただくと、ラブエロ章に入りますのでどうぞお許しを…それ以降ピンクの活躍はありません。
完全に当て馬ですw
ルコ
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