【完結】姫が可愛くないはずがないっ！！！

公開告白

姫3

「えっ？う～ん・・・正直絆されそうではあるんだよ。キスされても嫌じゃなかったし。けど、男と付き合うとか考えてもみなかったから・・・それに迂闊に受け入れると、この先の人生が決まってしまう気がしてさ。」

「う～ん、分かりすぎるくらい分かるよ。だって僕、昨日でこの先の人生が決まったと思うから。」

「はぁっ？？！何それ？」

ルイが聞いて欲しいって言ってた話がそれか？？！あぁ、ついにショウが腹を括った・・・？

「昨日ね、ショウとカグラのお父さんとお祖父さんが一緒にやってるバンドのライブを、ショウとカグラと見に行ってたんだけど・・あっ、最近ショウは来てなかったのに昨日は一緒に行くって言って・・・で、ライブが終わってからショウに突然『ルイが好きだ』って言われたんだ。」

ショウとカグラのお祖父さんとお父さんは、メジャーではないが、アンダーグラウンドな世界ではかなり有名なバンドのメンバーで、そんなに歳が離れていない。なぜなら二人のお母さんがお祖父さんの娘だから。で、お父さんとお母さんは十六歳差があるんだって。ってそんな事より・・・

「ファッ？！！！マジか？！おめでとうルイ！！良かったなぁ。やっとショウが自分の気持ちに素直になったんだなっ！いやぁ、中学の時にずっと横で見てて歯痒すぎたからめちゃくちゃ嬉しいわ！！！」

「ありがとうトワくん。僕も嬉しいんだけどね。実際、人生が決まったと思うんだ。僕は昔から運命だと思って覚悟してたからいいけど、トワくんは普通に女の子と結婚して子どもを作って・・って未来も選べるんだから、躊躇するのは当たり前だと思うよ。
けど、トワくんはまだそんな覚悟までしなくてもいいんじゃない？普通に考えて、高校の時に付き合った相手と一生添い遂げるなんてあんまりないでしょ？僕とショウはそのつもりだけど・・・
トワくんはリュウセイくんと気軽に付き合ってみたらいいんじゃないかなぁ。男だからとか考えずにさ。高校生なんだから恋人を作ってもいいじゃん。幸いこの学校は同性愛にも寛容だし。男女とか関係なくリュウセイくんだから付き合ってみるってのもありだと思うよ？」

ルイの言葉に考え込む俺。

それもそうかもしれない。男とか関係なく、リューセーだから付き合うってのはありかもって思えて来た。

けど、今日の公開告白はあまりに酷いし、リューセーの事が好きな女子たちを敵にまわすのはやっぱり躊躇する。

「うん、ありがとうルイ。ちょっと気が軽くなった。もうちょい考えてみるよ。」

「そうだね、あせる事ないよ。じっくり考えてトワくんが納得いくように決めたらいいと思う。」

　本当に心が軽くなったので、その後はルイママの弁当を堪能した。

うっまぁ！！このハンバーグにしたって、完全にお店の味なんだよ。他にもチキンのレモンバター焼きとか、ガーリックシュリンプとか、カフェメニューのオンパレード！卵焼きでさえスパニッシュオムレツって言うの？カフェで出てくるそのまんまの味。
それに色とりどりのおにぎりも大量にあるんだよ！！

ルイママ様！ありがとうございます！！

本当に美味しいです！！幸せです！！！

　
　リューセーとの事はどうなるか分からないけど、俺は今、美味い弁当を食えて幸せだ。

今はそれだけ考えよう。



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　ルイがショウに告白されたお話は、「次代の魔王は生まれた翌日運命の恋に落ちる」の「前世のショウとルイ」に書いております。

気になられる方はチラ見してみてください！


ルコ