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第四部~赤壁大戦~
『青春アタック』脚本㊽百花繚乱(完)
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白亜高校
校門には「卒業式」の看板が立てかけてある。
体育館
司会の京冨野先生「卒業生答辞・・・」
壇上に登る海野美帆子。胸には白い花をつけている。
海野「・・・坂の桜のつぼみも膨らみ、春の訪れを感じるこの日に、私たち3年生54名は、とうとう卒業の日を迎えました・・・
本日は教職員の皆様をはじめ、多くの皆様のご臨席の下、このように盛大な卒業式を催していただいたことに、心より感謝を申し上げます・・・
ええと・・・」
在校生席の花原「・・・?」
山村「フリーズしたぞ。」
苦笑する海野「・・・ごめんね・・・あたし・・・頭が悪いから・・・ここまでしか書けなかったんだ・・・」
そう言うと、答辞の紙をしまってしまう海野。
海野「わたし・・転校してきたから、通ったのはたったの2年間もなかったけど・・・この白亜高校の学校生活は私の人生にとって本当にかけがえのないものでした。
入学の際・・・私が前の学校でお金を盗んだことを面接で話したら・・・さくら先生は笑ってこう言いましたね・・・なめるな、私はあなたの10倍は盗んでいたと・・・
あれはきっと私を慰めるための冗談だったと信じています・・・
また、私が中学時代に被災したことを話したら、京冨野先生は私のそばでずっと泣いてくれた・・・それで、なかなか授業に来ない京冨野先生を心配して探しに来た校長先生も、結局一緒になって泣いてくれましたね・・・わたしは、なんて暖かい学校なんだって思ったの・・・
でも・・・私が一番感謝の言葉を伝えたいのは・・・病田先生です・・・
先生は、部員がたったひとりの女子バレー部の顧問を嫌がることなく、ずっとしてくれた・・・
そして・・・毎日毎日励ましてくれた・・・
いつかきっと、海野さんのチームメイトができるって・・・
まさか、卒業ギリギリで本当にできるとは思わなかったけど・・・
先生がいなかったら・・・今回の奇跡は決して起きなかった・・・
先生方からもらった愛情を・・・わたし生涯忘れません・・・
そして、先生たちのように・・・ほかの人に愛情を与えられるような大人になりたい・・・
わたしは、もう何があってもくじけません。」
号泣している病田。
海野「・・・在校生の皆さん。
この学校はちょっと小さくてボロいけれど・・・本当にいい学校だよね。
一生に一度の高校生活はあっという間です・・・
一日一日を大切に過ごしてください・・・
ときには、大きな壁や困難に当たることもあるけれど・・・この学校はいつでもみなさんの味方です。
そして・・・希望を捨てなければ・・・必ず報われる時が来ます。
だって、私自身がそうだったから・・・」
――春高バレー優勝の集合写真が誰もいない部室に飾られている。
卒業生が退場していく。
――ブーちゃん
卒業後は桃源楼を継ぐかと思われたが、まだ修行が足りないと言い出し、フランスに単身修行の旅に出る。アイアンシェフとして陳建一の跡を継ぐのは、その10年後のことである。
――乙奈ひろみ
進学はせず、実家の教会で奉仕活動を続ける。10年後に、やたら歌が上手いシスターがいると話題になり、「あの人は今」に取り上げられ、第二次ブームが到来する。
――大此木勝行
筑波大学に進学。大学バレーで数々の成績を収め、後に白亜高校の男子バレー部の監督に就任するが、なかなか部員が集まらない。
――海野美帆子
弟のために県内の落花生農家に就職。やってみたらやってみたで、農業の素晴らしさを知る。
現在、市役所と連携しピーナツのブランド化を進め、チョコボールへの採用を目指している。
拍手をする教職員。
――京冨野竜三
11年後に公開される北野武監督作品『アウトレイジ』に感動し、一時的に極道組織に戻るが、現在も社会科教師を続けている。
――羽毛田樹校長
なんとか学校の経営を軌道に乗せ、その後、定年退職。現在は小さな学習塾を開いている。生徒は3人。
――病田代和香
難病の治療法が見つかり、体調が劇的に回復する。現在は元気に国語の授業をしている。
また、女子バレー部の顧問も20年以上継続中。死せる詩人の会は未だに復活していない。
――吹雪さくら
バトルロイヤル大会中にすでに末期ガンだった。「最後に最高の美酒が飲めた。ちょっくら地獄の閻魔に卒業証書もらってくるわ!」と言い残し、00年に亡くなる。葬儀には、彼女を愛する多くの人が参列した。
保護者・来賓席。
――花原衣舞
地下鉄チオペンタール事件の原告団の損害賠償請求10億円を個人で支払う。
そして、事の顛末を7年後に登場するSNSで発信。これにより自由民政党政権は大きくゆらぎ、09年には政権交代が起こる。
――華白崎和也
花原衣舞の協力により弁護士活動を再開。地下鉄チオペンタール事件は、ロッキード事件、リクルート事件、東京佐川急便事件に匹敵する、巨大汚職事件となった。
――病田通代女
現在もスポーツ記者として活躍。姉の体調が良くなったので、最近ではよく2人でツーリングに行くらしい。
――破門戸錠
日本のバレー界を盛り上げるために、その後も尽力。03年に紫綬褒章を受賞。
2023年に永眠。全生涯をバレーボールに捧げた。
――狩野レイ
数年後にパラリンピックのシッティングバレーのメダリストとなったあとは、海野の農場で二人で仲良くピーナッツを育てている。あるとき、ピーナツ型のマトリョーシカを考案したら、千葉県のゆるキャラとしてバズった。
――有葉理央
万石先生の口利きで、上野動物園に就職。上野動物園のすべての動物に人語を習得させた後、遺伝子操作で蘇った恐竜のテーマパークで恐竜監視員を務める。恐竜は今のところ脱走してない。
――鶴橋美羽
病田先生に憧れて、教員採用試験を受験。埼玉県で美術教諭を数年続けた後、白亜高校のスクールカウンセラーとなり、いじめを受けて入学した子の心のケアをしている。
――葛城ユリ
サスペンス好きが高じて、推理作家としてデビューするが、トリックがあまりにもバレバレで、それがむしろ話題になり大ヒットを飛ばす。
――榛東スバル
東京工業大学に進学。その後、NASAに就職するが、コンステレーション計画がオバマ政権で打ち切りになったことで、日本に帰国。現在は群馬大学工学部で教鞭を取りながら女子野球のコーチをしている。
――網野りかぜ
03年に世界で初めてヒトゲノムをすべて解読した。
その数年後、もう、行くところまで行こうと、遺伝子操作で恐竜のクローン化に成功し、有葉と同じ職場で働いている。
――鮎原姉妹
聖ペンシルヴァニア女子大に進学。普通にプロのバレー選手にはならなかった。
姉の幹は、現在ゲーム実況系のユーチューバーとして活躍。
妹の咲は、テレビ東京の女子アナをしている。
・
・
私立白亜高校――
長い桜並木を登った丘の上に、その高校はある・・・
様々な事情で学校を追われた若者が最後に辿り着く、千葉県にある小さな私立高校・・・
卒業式でつぼみだった桜は満開に咲いている。
不安そうに坂道を登る入学生。
すると、不安を和らげようと小さな女の子が近寄って声をかけてくる。
ちおり「あれ?きみ新入生?あたし、生原ちおりって言うんだ!よろしくね!!」
ちおりの隣にやって来る花原「こんなハナタレだけど、生徒会長なの・・・」
花原は黄色い髪の毛を黒に戻し、メガネをかけている。
ちおり「こっちは4組サイエンスクラスの担任の花原先生!」
花原「教授って呼びなさい・・・」
ちおり「ねえ、きみってけっこう背が高いね!
よかったらあたしたちとバレーボールしない?」
新入生「え・・・でも・・・先輩たちは全国優勝したんですよね・・・?わたし・・・運動経験ないし・・・」
マッスル山村「心配するな・・・誰もなかったのだ・・・」
――山村翔二
高校卒業後は、筋肉芸人として、SASUKEファイナルステージを攻略。
その後、「山村ブートキャンプ」というVHSビデオが大ヒット。一躍時の人になる。
小早川「はい。だから未経験でもだいじょうぶです!」
――小早川一咲
高校卒業後はブライダル業界に就職。そこで結婚の現実を知り、今なお未婚。
マッスル山村とは今も仲はいい。
華白崎「あら・・・私はありましたよ。」
――華白崎桐子
高校在学中に司法試験と、国家公務員初級試験に合格。
その後、東京検察庁に入庁し検事としてキャリアを積む。現在は、政界に忖度しない、正義の執行人として活躍している。
花原「まあ、一度見学でもどうかしら・・・?私も運動は大嫌いだったけど・・・やってみると案外楽しいものよ。花の命は短し、恋せよ乙女よ。」
――花原めぐな
京都大学に進学。大学卒業後は、チェーンスモーカーの吹雪さくらの遺志を継ぎ、JT(日本タバコ)の実業団選手として活躍。全日本のメンバーにも何度か選ばれ、オリンピックにも出場した。
現在は引退し、JTの研究機関で、もうひとつの才能である理学研究をしている。現在の研究内容は、吸うとむしろ健康になるタバコ。
新入生の優しく手を取るちおり。
ちおり「じゃあ体育館まで案内するね!こっちだよ!!」
――生原ちおり
現在も98年当時とあまり変わっていない。20年後にテレビ東京の「家ついていっていいですか?」で取材され、その生活ぶりは全国のお茶の間に衝撃を与えた。
彼女の純粋無垢で天真爛漫な行動が、あの時のガスによるものかどうかは未だにわかっていない――
――『青春アタック』完。
校門には「卒業式」の看板が立てかけてある。
体育館
司会の京冨野先生「卒業生答辞・・・」
壇上に登る海野美帆子。胸には白い花をつけている。
海野「・・・坂の桜のつぼみも膨らみ、春の訪れを感じるこの日に、私たち3年生54名は、とうとう卒業の日を迎えました・・・
本日は教職員の皆様をはじめ、多くの皆様のご臨席の下、このように盛大な卒業式を催していただいたことに、心より感謝を申し上げます・・・
ええと・・・」
在校生席の花原「・・・?」
山村「フリーズしたぞ。」
苦笑する海野「・・・ごめんね・・・あたし・・・頭が悪いから・・・ここまでしか書けなかったんだ・・・」
そう言うと、答辞の紙をしまってしまう海野。
海野「わたし・・転校してきたから、通ったのはたったの2年間もなかったけど・・・この白亜高校の学校生活は私の人生にとって本当にかけがえのないものでした。
入学の際・・・私が前の学校でお金を盗んだことを面接で話したら・・・さくら先生は笑ってこう言いましたね・・・なめるな、私はあなたの10倍は盗んでいたと・・・
あれはきっと私を慰めるための冗談だったと信じています・・・
また、私が中学時代に被災したことを話したら、京冨野先生は私のそばでずっと泣いてくれた・・・それで、なかなか授業に来ない京冨野先生を心配して探しに来た校長先生も、結局一緒になって泣いてくれましたね・・・わたしは、なんて暖かい学校なんだって思ったの・・・
でも・・・私が一番感謝の言葉を伝えたいのは・・・病田先生です・・・
先生は、部員がたったひとりの女子バレー部の顧問を嫌がることなく、ずっとしてくれた・・・
そして・・・毎日毎日励ましてくれた・・・
いつかきっと、海野さんのチームメイトができるって・・・
まさか、卒業ギリギリで本当にできるとは思わなかったけど・・・
先生がいなかったら・・・今回の奇跡は決して起きなかった・・・
先生方からもらった愛情を・・・わたし生涯忘れません・・・
そして、先生たちのように・・・ほかの人に愛情を与えられるような大人になりたい・・・
わたしは、もう何があってもくじけません。」
号泣している病田。
海野「・・・在校生の皆さん。
この学校はちょっと小さくてボロいけれど・・・本当にいい学校だよね。
一生に一度の高校生活はあっという間です・・・
一日一日を大切に過ごしてください・・・
ときには、大きな壁や困難に当たることもあるけれど・・・この学校はいつでもみなさんの味方です。
そして・・・希望を捨てなければ・・・必ず報われる時が来ます。
だって、私自身がそうだったから・・・」
――春高バレー優勝の集合写真が誰もいない部室に飾られている。
卒業生が退場していく。
――ブーちゃん
卒業後は桃源楼を継ぐかと思われたが、まだ修行が足りないと言い出し、フランスに単身修行の旅に出る。アイアンシェフとして陳建一の跡を継ぐのは、その10年後のことである。
――乙奈ひろみ
進学はせず、実家の教会で奉仕活動を続ける。10年後に、やたら歌が上手いシスターがいると話題になり、「あの人は今」に取り上げられ、第二次ブームが到来する。
――大此木勝行
筑波大学に進学。大学バレーで数々の成績を収め、後に白亜高校の男子バレー部の監督に就任するが、なかなか部員が集まらない。
――海野美帆子
弟のために県内の落花生農家に就職。やってみたらやってみたで、農業の素晴らしさを知る。
現在、市役所と連携しピーナツのブランド化を進め、チョコボールへの採用を目指している。
拍手をする教職員。
――京冨野竜三
11年後に公開される北野武監督作品『アウトレイジ』に感動し、一時的に極道組織に戻るが、現在も社会科教師を続けている。
――羽毛田樹校長
なんとか学校の経営を軌道に乗せ、その後、定年退職。現在は小さな学習塾を開いている。生徒は3人。
――病田代和香
難病の治療法が見つかり、体調が劇的に回復する。現在は元気に国語の授業をしている。
また、女子バレー部の顧問も20年以上継続中。死せる詩人の会は未だに復活していない。
――吹雪さくら
バトルロイヤル大会中にすでに末期ガンだった。「最後に最高の美酒が飲めた。ちょっくら地獄の閻魔に卒業証書もらってくるわ!」と言い残し、00年に亡くなる。葬儀には、彼女を愛する多くの人が参列した。
保護者・来賓席。
――花原衣舞
地下鉄チオペンタール事件の原告団の損害賠償請求10億円を個人で支払う。
そして、事の顛末を7年後に登場するSNSで発信。これにより自由民政党政権は大きくゆらぎ、09年には政権交代が起こる。
――華白崎和也
花原衣舞の協力により弁護士活動を再開。地下鉄チオペンタール事件は、ロッキード事件、リクルート事件、東京佐川急便事件に匹敵する、巨大汚職事件となった。
――病田通代女
現在もスポーツ記者として活躍。姉の体調が良くなったので、最近ではよく2人でツーリングに行くらしい。
――破門戸錠
日本のバレー界を盛り上げるために、その後も尽力。03年に紫綬褒章を受賞。
2023年に永眠。全生涯をバレーボールに捧げた。
――狩野レイ
数年後にパラリンピックのシッティングバレーのメダリストとなったあとは、海野の農場で二人で仲良くピーナッツを育てている。あるとき、ピーナツ型のマトリョーシカを考案したら、千葉県のゆるキャラとしてバズった。
――有葉理央
万石先生の口利きで、上野動物園に就職。上野動物園のすべての動物に人語を習得させた後、遺伝子操作で蘇った恐竜のテーマパークで恐竜監視員を務める。恐竜は今のところ脱走してない。
――鶴橋美羽
病田先生に憧れて、教員採用試験を受験。埼玉県で美術教諭を数年続けた後、白亜高校のスクールカウンセラーとなり、いじめを受けて入学した子の心のケアをしている。
――葛城ユリ
サスペンス好きが高じて、推理作家としてデビューするが、トリックがあまりにもバレバレで、それがむしろ話題になり大ヒットを飛ばす。
――榛東スバル
東京工業大学に進学。その後、NASAに就職するが、コンステレーション計画がオバマ政権で打ち切りになったことで、日本に帰国。現在は群馬大学工学部で教鞭を取りながら女子野球のコーチをしている。
――網野りかぜ
03年に世界で初めてヒトゲノムをすべて解読した。
その数年後、もう、行くところまで行こうと、遺伝子操作で恐竜のクローン化に成功し、有葉と同じ職場で働いている。
――鮎原姉妹
聖ペンシルヴァニア女子大に進学。普通にプロのバレー選手にはならなかった。
姉の幹は、現在ゲーム実況系のユーチューバーとして活躍。
妹の咲は、テレビ東京の女子アナをしている。
・
・
私立白亜高校――
長い桜並木を登った丘の上に、その高校はある・・・
様々な事情で学校を追われた若者が最後に辿り着く、千葉県にある小さな私立高校・・・
卒業式でつぼみだった桜は満開に咲いている。
不安そうに坂道を登る入学生。
すると、不安を和らげようと小さな女の子が近寄って声をかけてくる。
ちおり「あれ?きみ新入生?あたし、生原ちおりって言うんだ!よろしくね!!」
ちおりの隣にやって来る花原「こんなハナタレだけど、生徒会長なの・・・」
花原は黄色い髪の毛を黒に戻し、メガネをかけている。
ちおり「こっちは4組サイエンスクラスの担任の花原先生!」
花原「教授って呼びなさい・・・」
ちおり「ねえ、きみってけっこう背が高いね!
よかったらあたしたちとバレーボールしない?」
新入生「え・・・でも・・・先輩たちは全国優勝したんですよね・・・?わたし・・・運動経験ないし・・・」
マッスル山村「心配するな・・・誰もなかったのだ・・・」
――山村翔二
高校卒業後は、筋肉芸人として、SASUKEファイナルステージを攻略。
その後、「山村ブートキャンプ」というVHSビデオが大ヒット。一躍時の人になる。
小早川「はい。だから未経験でもだいじょうぶです!」
――小早川一咲
高校卒業後はブライダル業界に就職。そこで結婚の現実を知り、今なお未婚。
マッスル山村とは今も仲はいい。
華白崎「あら・・・私はありましたよ。」
――華白崎桐子
高校在学中に司法試験と、国家公務員初級試験に合格。
その後、東京検察庁に入庁し検事としてキャリアを積む。現在は、政界に忖度しない、正義の執行人として活躍している。
花原「まあ、一度見学でもどうかしら・・・?私も運動は大嫌いだったけど・・・やってみると案外楽しいものよ。花の命は短し、恋せよ乙女よ。」
――花原めぐな
京都大学に進学。大学卒業後は、チェーンスモーカーの吹雪さくらの遺志を継ぎ、JT(日本タバコ)の実業団選手として活躍。全日本のメンバーにも何度か選ばれ、オリンピックにも出場した。
現在は引退し、JTの研究機関で、もうひとつの才能である理学研究をしている。現在の研究内容は、吸うとむしろ健康になるタバコ。
新入生の優しく手を取るちおり。
ちおり「じゃあ体育館まで案内するね!こっちだよ!!」
――生原ちおり
現在も98年当時とあまり変わっていない。20年後にテレビ東京の「家ついていっていいですか?」で取材され、その生活ぶりは全国のお茶の間に衝撃を与えた。
彼女の純粋無垢で天真爛漫な行動が、あの時のガスによるものかどうかは未だにわかっていない――
――『青春アタック』完。
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