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第8幕 恐竜ハンターの絶滅
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オーテリーブに行商がやって来る
リズリー「フィリップ、あれはなに??」
フィリップ「お~ごくろー」
バッカー「言われた通りありったけ持ってきたよ」
リズリー「・・・この人はなんなの・・・?」
フィリップ「古い友人でな。舞台の小道具とか特殊効果をやってたんだよ」
バッカー「今は恐竜用の便利な道具を売ってます」
ガラクタのような商品を手にしてかぶりを振るリズリー「どれもとても役に立ちそうには・・・」
バッカー「ダメダメ、あなた全然客の心わかってない。これなんていいよ」
フィリップ「それよりもやっぱこれだろ。気に入った。」
「さすが兄貴!これはあの恐竜の王Tレックスの鳴き声が出るスピーカーだ!これ
さえあればたいていの恐竜は逃げてくぜ!」
スピーカーのハンドルを回るフィリップ。鳴き声がなる。
リズリー「・・・こんな鳴き声だった??」
フィリップ「うんこしてるみたいだな」
それに呼応して周りで恐竜が鳴く。
馬車の周りに草食竜が集まってくる。
フィリップ「おい全然逃げないぞ。」
バッカー「求愛コールだったかな」
リズリー「で、なにするつもり?」
フィリップ「カーネギーからアニーさんの財産を取り戻す」
リズリー「了解。」
・
第五鉱区。
カーネギー財団が大規模に採掘を開始している。
ダイナマイトで荒々しく岩盤を爆破する。
岩陰に隠れてその様子を見るフィリップ、リズリー
フィリップ「あいつら実力行使か。勝手に採掘しやがって・・・」
リズリー「ティラノサウルスがいなくなったからね・・・」
第五鉱区を回り込んで獣道の方へ向かう
フィリップ「いいか向こうに秘密の抜け穴があるんだ」
リズリー「なんで知ってるの?」
フィリップ「ティラ坊に教えてもらったんだ。いくぞ」
・
カーネギーのオフィス
カーネギーとともに椅子に座るアニーのそばに護衛のコープが立っている。
カーネギー「これはこれはブラウン夫人。ご機嫌いかがですか?オーテリーブの労働者はよく働いてくれて素晴らしい。彼らには給料を払わなきゃ・・・」
アニー「すぐに採掘をやめてください・・・!あそこは恐竜たちにとって神聖な場所です・・・あなたは知りませんがあそこには金塊どころか・・・」
カーネギー「ミリアタイト。」
アニー「え?」
ミリアタイトのかけらを取り出す
カーネギー「ウランの三倍もの比重を持つ新種の鉱物。」
アニー「はなからその鉱物が目的だったんですね・・・」
カーネギー「あなたはこの鉱物の本当の価値を知らない。」
カーネギー「なぜこの大陸に本来は化石で見つかる太古の生き物が生息しているか、その理由を教えてしんぜよう。
この鉱物はもともと地球上に存在しないものです。おそらく世界中に恐竜が存在していた遙か昔、この大陸に衝突した巨大隕石が運んできたのでしょう。
この鉱物には時間と空間を歪ませる性質があってね、つまりあのミリアタイト鉱床は現代と太古の世界をつなぐ門のような役割をしていると考えられる。」
アニー「ミリアタイトを採掘して何を企んでいるんです!?」
カーネギー「ドン見せてやりなさい。」
透明の弾丸を銃に装填するマーシュ。壁が動きアロサウルスの入った頑丈な檻が出てくる。
アニー「この弾丸は・・・」
檻の中のアロサウルスに向けて銃を撃つ。
光を放って消えるアロサウルス
カーネギー「ミリアタイトの結晶で作ったこの銃弾は、異なる時間軸からやってきた恐竜どもをもとの時代に強制的に送り返す性質があるのです。」
アニー「そんな・・・」
カーネギー「これで誰でも安全に恐竜狩りが楽しめるってわけです。子供だってティラノサウルスが狩れる・・・!」
コープ「・・・・・・。」
カーネギー「恐竜大陸サウラシアは危険な無法地帯ではなくなった・・・!世界中の誰もがビッグゲームハンティングを楽しめるテーマパークになったのです!」
アニー「恐竜はあなた型のおもちゃじゃない・・・!この大陸を太古から支配していた野生動物ですよ・・・!」
マーシュ「あんただんだん旦那に似てきたな・・・」
カーネギー「面白いのはこれからです。ドン・マーシュ、アロサウルスの薬莢を」
「おう」
檻の中に入って薬莢を拾いに行くマーシュ
薬莢の入ったケースを取り出す「ディノトランス弾の薬莢は特殊でしてね。送り返した恐竜の種類を記憶しているんです。
これはステゴサウルス、これはディプロドクス、そして・・・ティラノサウルス。ドンマーシュの協力で地獄谷に生息するほとんどの恐竜が捕獲できました」
銃を握るカーネギー
「ではその薬莢を割るとどうなるか・・・」
檻が締まり、檻の中の薬莢を銃で撃つカーネギー
マーシュ「!どういうつもりだ!!」
薬莢が割れてアロサウルスが戻ってくる
「!!」
カーネギー「恐竜を再び呼び出すことができる・・・」
マーシュ「出してくれ!」
アニー「なんてことを!」
カーネギー「もはやプロのハンター等必要ないのですよ。ごくろうさまでした。」
コープ「檻を開けろ!」
マーシュ「裏切ったなジジイ~~~!!!」
アロサウルスに食べられるマーシュ「ぎゃああああ」
カーネギー「さんざん恐竜を殺してきたんです。当然の報いですよ・・・なんならあなたも餌になりますか?
西部一の恐竜ハンター・・・ラム・コープ」
・
第五鉱区の坑道。
ミリアタイトがトロッコに乗って運ばれていく
フィリップ「よしこれに乗っていこう。この石が奴らの目的ならボスのところに運ばれるはずだ」
「そうね」
ホーナー「それはいらねえ土砂だぜ。カーネギーのところに行きたかったらそっちのトロッコに乗りな」
フィリップ「あんたは・・・」
ホーナー「今度は何をするつもりだ・・・?」
フィリップ「アニーさんを助けに行く」
ホーナー「あの女はもう破産したんだぞ。助けて何の意味がある?」
フィリップ「約束したのさ・・・命にかけても守るってな!はあっ!」
さっそうとトロッコに乗り込むフィリップ
ホーナー「だからそのトロッコじゃないって!!!」
・
マーシュの手下「てめえはそこに入ってろ!」
恐竜の檻に入れられるコープ
つかまっている牢屋の外にも洞窟を利用した檻が並び、まるで恐竜の刑務所のようになっている。
コープ「ここは・・・」
檻の奥で不気味に光る肉食竜の目
「俺も餌か・・・!」
・
トロッコに乗ってミリアタイトと共に運ばれていく一行。
線路が複雑に絡み合い、ミリアタイトをふるい分けている
フィリップ「すげえな。ビッグサンダーマウンテン作ってら」
線路の下を指差すリズリー「フィリップあれ・・・!」
闘技場が建造されている。
フィリップ「アメリカンフットボールもあんのか」
リズリー「もしかして恐竜同士を戦わせるんじゃない?」
リズリー「みて!あそこの檻にコープさんが!」
フィリップ「本当だ。あいつなにやってんだろ」
リズリー「捕まっちゃったのよ!助けないと!!」
ポイントを切り替え恐竜の檻の前に止まるトロッコ。
リズリー「コープさん・・・!」
フィリップ「鍵はどこだ!?」
コープ「来るな!檻の中に肉食竜がいる!」
リズリー「なら早く開けないと!」
コープ「私はいい!開けたらみんなやられるぞ!!」
フィリップ「いいから黙って待ってな!ヒーハー!」
ムチで扉を叩くフィリップ
フィリップ「・・・鍵を探さなきゃ・・」
リズリー「どいて」
ごつい銃で檻の蝶番を吹き飛ばす
フィリップ「やるな」
リズリー「だからこっちにすればよかったのに。」
檻の奥から肉食竜が出てくる
コープ「みんな下がるんだ・・・!」
リズリー「逃げて!」
ムチを構えるフィリップ「俺に任せろ!」
リズリー「フィリップ、あれはなに??」
フィリップ「お~ごくろー」
バッカー「言われた通りありったけ持ってきたよ」
リズリー「・・・この人はなんなの・・・?」
フィリップ「古い友人でな。舞台の小道具とか特殊効果をやってたんだよ」
バッカー「今は恐竜用の便利な道具を売ってます」
ガラクタのような商品を手にしてかぶりを振るリズリー「どれもとても役に立ちそうには・・・」
バッカー「ダメダメ、あなた全然客の心わかってない。これなんていいよ」
フィリップ「それよりもやっぱこれだろ。気に入った。」
「さすが兄貴!これはあの恐竜の王Tレックスの鳴き声が出るスピーカーだ!これ
さえあればたいていの恐竜は逃げてくぜ!」
スピーカーのハンドルを回るフィリップ。鳴き声がなる。
リズリー「・・・こんな鳴き声だった??」
フィリップ「うんこしてるみたいだな」
それに呼応して周りで恐竜が鳴く。
馬車の周りに草食竜が集まってくる。
フィリップ「おい全然逃げないぞ。」
バッカー「求愛コールだったかな」
リズリー「で、なにするつもり?」
フィリップ「カーネギーからアニーさんの財産を取り戻す」
リズリー「了解。」
・
第五鉱区。
カーネギー財団が大規模に採掘を開始している。
ダイナマイトで荒々しく岩盤を爆破する。
岩陰に隠れてその様子を見るフィリップ、リズリー
フィリップ「あいつら実力行使か。勝手に採掘しやがって・・・」
リズリー「ティラノサウルスがいなくなったからね・・・」
第五鉱区を回り込んで獣道の方へ向かう
フィリップ「いいか向こうに秘密の抜け穴があるんだ」
リズリー「なんで知ってるの?」
フィリップ「ティラ坊に教えてもらったんだ。いくぞ」
・
カーネギーのオフィス
カーネギーとともに椅子に座るアニーのそばに護衛のコープが立っている。
カーネギー「これはこれはブラウン夫人。ご機嫌いかがですか?オーテリーブの労働者はよく働いてくれて素晴らしい。彼らには給料を払わなきゃ・・・」
アニー「すぐに採掘をやめてください・・・!あそこは恐竜たちにとって神聖な場所です・・・あなたは知りませんがあそこには金塊どころか・・・」
カーネギー「ミリアタイト。」
アニー「え?」
ミリアタイトのかけらを取り出す
カーネギー「ウランの三倍もの比重を持つ新種の鉱物。」
アニー「はなからその鉱物が目的だったんですね・・・」
カーネギー「あなたはこの鉱物の本当の価値を知らない。」
カーネギー「なぜこの大陸に本来は化石で見つかる太古の生き物が生息しているか、その理由を教えてしんぜよう。
この鉱物はもともと地球上に存在しないものです。おそらく世界中に恐竜が存在していた遙か昔、この大陸に衝突した巨大隕石が運んできたのでしょう。
この鉱物には時間と空間を歪ませる性質があってね、つまりあのミリアタイト鉱床は現代と太古の世界をつなぐ門のような役割をしていると考えられる。」
アニー「ミリアタイトを採掘して何を企んでいるんです!?」
カーネギー「ドン見せてやりなさい。」
透明の弾丸を銃に装填するマーシュ。壁が動きアロサウルスの入った頑丈な檻が出てくる。
アニー「この弾丸は・・・」
檻の中のアロサウルスに向けて銃を撃つ。
光を放って消えるアロサウルス
カーネギー「ミリアタイトの結晶で作ったこの銃弾は、異なる時間軸からやってきた恐竜どもをもとの時代に強制的に送り返す性質があるのです。」
アニー「そんな・・・」
カーネギー「これで誰でも安全に恐竜狩りが楽しめるってわけです。子供だってティラノサウルスが狩れる・・・!」
コープ「・・・・・・。」
カーネギー「恐竜大陸サウラシアは危険な無法地帯ではなくなった・・・!世界中の誰もがビッグゲームハンティングを楽しめるテーマパークになったのです!」
アニー「恐竜はあなた型のおもちゃじゃない・・・!この大陸を太古から支配していた野生動物ですよ・・・!」
マーシュ「あんただんだん旦那に似てきたな・・・」
カーネギー「面白いのはこれからです。ドン・マーシュ、アロサウルスの薬莢を」
「おう」
檻の中に入って薬莢を拾いに行くマーシュ
薬莢の入ったケースを取り出す「ディノトランス弾の薬莢は特殊でしてね。送り返した恐竜の種類を記憶しているんです。
これはステゴサウルス、これはディプロドクス、そして・・・ティラノサウルス。ドンマーシュの協力で地獄谷に生息するほとんどの恐竜が捕獲できました」
銃を握るカーネギー
「ではその薬莢を割るとどうなるか・・・」
檻が締まり、檻の中の薬莢を銃で撃つカーネギー
マーシュ「!どういうつもりだ!!」
薬莢が割れてアロサウルスが戻ってくる
「!!」
カーネギー「恐竜を再び呼び出すことができる・・・」
マーシュ「出してくれ!」
アニー「なんてことを!」
カーネギー「もはやプロのハンター等必要ないのですよ。ごくろうさまでした。」
コープ「檻を開けろ!」
マーシュ「裏切ったなジジイ~~~!!!」
アロサウルスに食べられるマーシュ「ぎゃああああ」
カーネギー「さんざん恐竜を殺してきたんです。当然の報いですよ・・・なんならあなたも餌になりますか?
西部一の恐竜ハンター・・・ラム・コープ」
・
第五鉱区の坑道。
ミリアタイトがトロッコに乗って運ばれていく
フィリップ「よしこれに乗っていこう。この石が奴らの目的ならボスのところに運ばれるはずだ」
「そうね」
ホーナー「それはいらねえ土砂だぜ。カーネギーのところに行きたかったらそっちのトロッコに乗りな」
フィリップ「あんたは・・・」
ホーナー「今度は何をするつもりだ・・・?」
フィリップ「アニーさんを助けに行く」
ホーナー「あの女はもう破産したんだぞ。助けて何の意味がある?」
フィリップ「約束したのさ・・・命にかけても守るってな!はあっ!」
さっそうとトロッコに乗り込むフィリップ
ホーナー「だからそのトロッコじゃないって!!!」
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マーシュの手下「てめえはそこに入ってろ!」
恐竜の檻に入れられるコープ
つかまっている牢屋の外にも洞窟を利用した檻が並び、まるで恐竜の刑務所のようになっている。
コープ「ここは・・・」
檻の奥で不気味に光る肉食竜の目
「俺も餌か・・・!」
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トロッコに乗ってミリアタイトと共に運ばれていく一行。
線路が複雑に絡み合い、ミリアタイトをふるい分けている
フィリップ「すげえな。ビッグサンダーマウンテン作ってら」
線路の下を指差すリズリー「フィリップあれ・・・!」
闘技場が建造されている。
フィリップ「アメリカンフットボールもあんのか」
リズリー「もしかして恐竜同士を戦わせるんじゃない?」
リズリー「みて!あそこの檻にコープさんが!」
フィリップ「本当だ。あいつなにやってんだろ」
リズリー「捕まっちゃったのよ!助けないと!!」
ポイントを切り替え恐竜の檻の前に止まるトロッコ。
リズリー「コープさん・・・!」
フィリップ「鍵はどこだ!?」
コープ「来るな!檻の中に肉食竜がいる!」
リズリー「なら早く開けないと!」
コープ「私はいい!開けたらみんなやられるぞ!!」
フィリップ「いいから黙って待ってな!ヒーハー!」
ムチで扉を叩くフィリップ
フィリップ「・・・鍵を探さなきゃ・・」
リズリー「どいて」
ごつい銃で檻の蝶番を吹き飛ばす
フィリップ「やるな」
リズリー「だからこっちにすればよかったのに。」
檻の奥から肉食竜が出てくる
コープ「みんな下がるんだ・・・!」
リズリー「逃げて!」
ムチを構えるフィリップ「俺に任せろ!」
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