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第4幕 NG牧場の決闘
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オーテリーブのメインゲート
アニー「ラム・・・」
ユタラプトルの手入れをするコープ「これはブラウン夫人。ということはそいつらがあなたの助っ人ってことか・・・」
フィリップ「ブラウン夫人!?夫人!???」
リズリ―「あ~らら・・・」
フィリップ「てめえ、しってたのか!?」
リズリ―「アニーさんに聞けばあ?」
肩を落とすフィリップ。
労働組合「きやがったな!アニー・ブラウン!今日こそ俺たちに賃金を払ってもらうぜ~!
それいけ~!!」
街に入った途端プラカードを掲げた鉱山労働者たちがアニーに駆け寄ってくる。
フィリップ「な、なんだ、あいつら!?」
アニー「うちの鉱山で働く労働組合です。先頭の男は組合長のホーナー。」
労働者たち「金払え~!!こちとら給料無しで命がけで金掘ってんだぞ!!」
アニー「その件は前にもお話ししたはずです。近いうちに必ず支払うと。」
労働者「か~ね!か~ね!払え!払え!」
ホーナー「まあ、みんな落ち着け。・・・ブラウン夫人、近いうちとは具体的にいつだ?」
労働者「そうだ説明しろ!」
アニー「それは・・・」
ホーナー「いいか。俺たち堀り屋の仕事は毎日危険と隣り合わせだ。高所からの落下、落石や落盤事故、塵肺・・・その上今や街から鉱山への道には腹ぺこの恐竜どもがうろついている。そんな中俺たちは必死に働き、ぎりぎりの生活を送っているんだ。」
アニー「それは分かっています。」
ホーナー「いいや、あんたはわかってない。あんたは旦那とは違う。」
フィリップ「旦那!?マジかよ!アニーさんマジで既婚者なのかよ~!」
ホーナー「旦那がここを取り仕切っていた頃はよかった・・・」
フィリップ「しかもいい人っぽいし~!!ちくショ~!!」
ホーナー「ブラウンの旦那が生きていたらきっと俺たちを救ってくれたはずだ。少なくとも俺たちに希望はくれた。」
フィリップ「え!?ブラウンの旦那は死んだの?死んだという解釈でいいのね!?」
ホーナー「さっきからうるせえな、てめえは!」
リズリ―「・・・馬鹿。」
ホーナー「あんたはあの大きなお屋敷で優雅に暮らせていいがな。俺たちをなめるんじゃねえ。これ以上金を払わねえって言うんなら、俺たちはこの仕事を辞めさせてもらう。」
アニー「それは困ります・・・!」
ホーナー「じゃあ答えろ!俺たちにいつ給料を支払う!?」
アニー「来月には必ず・・・」
ホーナー「遅い!はなしにならねえ、みんな出てくぞ!」
アニー「では三日後・・・!」
足を止める労働者たち。
ホーナー「ほう・・・」
アニー「三日後これまで未払い分のお給料をお支払いいたしますわ。」
ホーナー「相当の額だぞ・・・あてはあるのか?」
アニー「あります・・・」
ホーナー「・・・ブラウン夫人あんたの屋敷で話がある。」
引き上げていく労働者
フィリップ「しかしおかしいじゃねえか。金鉱があるのになんで給料が払えないんだよ」
リズリー「なんかすっごい面倒なことに引きずり込まれたんじゃないの?」
コープ「彼女に捕まるとはお前らも運がないな。」
リズリー「あなたはさっきの・・・」
フィリップ「どういうことだよ・・・」
コープ「ついてきな。」
・
ギルドホール
リズリー「ここは・・・」
フィリップ「なんかガラが悪いのがいっぱいいるぜ」
コープ「恐竜ハンターどものギルドホールだ」
リズリー「じゃあなたも・・・」
コープ「見ろ。これがワイオミングの街を次々に壊滅させている元凶だ。」
リズリー「これって・・・」
コープ「人食い暴君シャープトゥース。賞金額は過去最高の1000万ドル。」
リズリ―「ティラノサウルスがここにいるんですか!?」
フィリップ「ティラミ・・・ス・・・?なにそれ?」
リズリ―「牙だらけの化けものだよ!フレンチ・ダイナソー戦争では凶暴化したティラノサウルスにイギリス軍の一個大隊が全滅・・・最強の恐竜の王・・・もしかして・・・」
コープ「ああ、アニーはあんたらにこいつを倒させ、その懸賞金で労働者に給料を払おうとしているんだよ」
フィリップ「でもよ金鉱があるだろ」
コープ「お前は鈍いな。金は枯渇しているんだよ。」
リズリー「え」
・
アニーの屋敷
地図を広げるホーナー「なら線路を伸ばして第5鉱区を採掘させればいいだろ」
アニー「しかしあそこは・・・」
ホーナー「ああ、あんたの旦那がなくなった場所だ」
アニー「主人が・・・あそこは人間が決して立ち入ってはいけない場所だと・・・」
ホーナー「そんなこと言っている場合か?」
・
オーテリーブのギルドホール。
コープの周りにマーシュとその取り巻きが絡んでくる。
マーシュ「ようコープ・・・悪いがシャープトゥースは俺たちがいただくぜ」
コープ「マーシュ・・・お前の腕では無理だ」
マーシュ「ふんそれはどうかな。もうてめえの時代は終わった。」
コープ「そうだな。恐竜を殺し続けたって、恐竜に殺される人間がまた増えるだけだ。」
マーシュ「あいにくだがこっちには新兵器がある。もはやティラノだろうがアロだろうが恐竜なぞ俺たちの敵じゃねえ・・・」
フィリップ「なんだあいつら・・・」
コープ「お前のライバルってところじゃないのか」
リズリー「い、いやこいつはただの売れない俳優で恐竜ハンターなんかじゃ・・・」
フィリップ「し・か・しアロサウルスも大したことねえなあ!オレのムチで一発とは」
ハンター「はあ?声でけえな」
ハンター「アロサウルスって捕獲危険度Aの大型肉食竜だぞ?」
フィリップ「ははは!みなまで言うな三流ハンターの諸君!あんなのオレにしてみりゃ中型よ!ライフルすらいらんわ!」
リズリー「フィリップ!」
フィリップ「ハハフー!」
ムチでハンターたちのライフルを叩き落すフィリップ
ハンター「なにしやがるてめえ!」
フィリップ「お前らももっと頑張ればいつかは俺のようなハンターになれるさ。まあ頑張りたまえ」
「なんなんだこいつは・・・」
マーシュ「おうお前、ここらへんでは見ない顔だな。何者だ。」
フィリップ「よくぞ聞いてくれた!おれは・・・」
リズリー「ヒーローの妄想癖があるんです・・・」
フィリップ「ねえよバカ!」
リズリー「死にたくなきゃあんたは黙ってなさい!」
コープ「アニーが連れてきた凄腕の恐竜ハンターらしいぜ」
マーシュ「なに?」
リズリー「コープさん!」
マーシュ「いいか、てめえが何もんだか知らねえが、俺たちの邪魔をしてみろ。蜂の巣にしてやる」
フィリップ「それはこっちのセリフだぜ。ティラノザウルスはオレが倒す!」
ギルドホールに飛び込んでくる村人「大変だ!NG牧場でランベオサウルスが暴れている!」
マーシュ「よう恐竜ハンターお手並み拝見と行こうじゃねえか、ランベオサウルスくらいお前にかかれば大したことねえんだろ?」
フィリップ「任せろ・・・」
・
屋外
フィリップ「こいつかこのやろう!てや!」
オルニトレステス(ニワトリ大の恐竜)の上からカゴをのせる。
フィリップ「ヒーハー!任務完了!」
住民「こっちだよ!助けてくだされ~」
家をぶっ壊す巨大なランベオサウルス
フィリップ「ないいいいいいい!!!?でけえ!!!!ゴジラじゃねえか!」
マーシュ「どうした凄腕ハンター?」
リズリー「あんなの相手にするなんて無茶よ・・・コープさんなんとかしてください!」
フィリップ「いやこれはオレの相手だ!手出しは無用!」
コープ「・・・らしいぜ?」
マーシュ「ようコープ。賭けをしねえか?あいつが恐竜に殺されるかどうか!」
コープ「面白いな。」
マーシュ「で、あんたは?」
コープ「オレはあいつが勝つにかけるぜ」
「ぎゃははは!目が曇ったかコープ!あいつはどうみてもライフルすら握ったことがねえ素人だ!」
コープ「そうだな・・・だがムチはあるようだぜ・・・」
ムチを構えるフィリップ
リズリー「やめてフィリップ!やめさせてください、あいつは恐竜ハンターでもなんでもないんです!」
ガヤ「やっちまえ~!」
アニーと一緒に人ごみに近づくホーナー「なんの騒ぎだ!?」
やじうま「ああホーナーさん、あの若いのがランベオサウルスとやりあうようですよ」
ホーナー「なんだと!?アロサウルスすらぺちゃんこにする連中だぞ!」
アニー「フィリップ・・・」
やじうま「なんであいつライフルを使わないんだ!?」
「自殺行為だぞ!」
ムチを振るうフィリップ「ヒーハー!」
ムチの先に興味を示す恐竜。
ムチの先をキョロキョロ追う。
「なんか様子がおかしいぞ」
「ああ・・・」
ムチの先に手を出すランベオサウルス。
フィリップ「よし来いよし来い!」
後ずさるフィリップ。ゆっくりゲートの方に誘導する。
「あのランベオサウルスがまるで飼い猫だ・・・」
フィリップ「おいおいおいそっちじゃないよ・・・」
箱をつつくランベオサウルス
フィリップ「なんだ?マタタビでも入ってんのか?」
ハンター「ボスアレは・・・!」
マーシュ「・・・あのやろう勝手に・・・!」
マーシュを静止するコープ「おっと手出しは無用だぜ。」
箱の中に卵が入っている
フィリップ「へ~おめえ卵が好きなのか。」
頭で卵をわるランベオサウルス。
中から出た赤ん坊をくわえて立ち去る。
フィリップ「あいつ、腹減ってたんだな・・・」
リズリー「違うよ、あの恐竜、母親だったのよ・・・」
フィリップ「でも痩せてたよ?」
リズリー「餌も食べずに探し回ってたんじゃないかしら。よかった・・・」
大歓声「すげえええええ!!ムチだけでランベオサウルスを追っ払った!
「てことはライフルを使ったら本当にティラノも・・・!!」
ホーナー「・・・あんたどこで“あんな奴”見つけてきた?」
微笑むアニー
納得がいかないマーシュ
コープ「200ドル」
マーシュ「ふざけんな!あの野郎は恐竜を仕留めてねえ!とんだ茶番だぜ!」
マーシュの手下のハンター「そうだ!」
「それに勝手に俺たちの獲物を・・・!」
リズリー「俺たち?あんたたちが勝手に略奪したんでしょうが!」
観衆「そーだそーだ!」
マーシュ「くっ・・・いくぞ!」
マーシュの手下「へい!」
アニー「フィリップすごいわ!」
フィリップ「いや~あんな奴らたいしたことないですよ」
面白くないリズリー。
アニー「ラム・・・」
ユタラプトルの手入れをするコープ「これはブラウン夫人。ということはそいつらがあなたの助っ人ってことか・・・」
フィリップ「ブラウン夫人!?夫人!???」
リズリ―「あ~らら・・・」
フィリップ「てめえ、しってたのか!?」
リズリ―「アニーさんに聞けばあ?」
肩を落とすフィリップ。
労働組合「きやがったな!アニー・ブラウン!今日こそ俺たちに賃金を払ってもらうぜ~!
それいけ~!!」
街に入った途端プラカードを掲げた鉱山労働者たちがアニーに駆け寄ってくる。
フィリップ「な、なんだ、あいつら!?」
アニー「うちの鉱山で働く労働組合です。先頭の男は組合長のホーナー。」
労働者たち「金払え~!!こちとら給料無しで命がけで金掘ってんだぞ!!」
アニー「その件は前にもお話ししたはずです。近いうちに必ず支払うと。」
労働者「か~ね!か~ね!払え!払え!」
ホーナー「まあ、みんな落ち着け。・・・ブラウン夫人、近いうちとは具体的にいつだ?」
労働者「そうだ説明しろ!」
アニー「それは・・・」
ホーナー「いいか。俺たち堀り屋の仕事は毎日危険と隣り合わせだ。高所からの落下、落石や落盤事故、塵肺・・・その上今や街から鉱山への道には腹ぺこの恐竜どもがうろついている。そんな中俺たちは必死に働き、ぎりぎりの生活を送っているんだ。」
アニー「それは分かっています。」
ホーナー「いいや、あんたはわかってない。あんたは旦那とは違う。」
フィリップ「旦那!?マジかよ!アニーさんマジで既婚者なのかよ~!」
ホーナー「旦那がここを取り仕切っていた頃はよかった・・・」
フィリップ「しかもいい人っぽいし~!!ちくショ~!!」
ホーナー「ブラウンの旦那が生きていたらきっと俺たちを救ってくれたはずだ。少なくとも俺たちに希望はくれた。」
フィリップ「え!?ブラウンの旦那は死んだの?死んだという解釈でいいのね!?」
ホーナー「さっきからうるせえな、てめえは!」
リズリ―「・・・馬鹿。」
ホーナー「あんたはあの大きなお屋敷で優雅に暮らせていいがな。俺たちをなめるんじゃねえ。これ以上金を払わねえって言うんなら、俺たちはこの仕事を辞めさせてもらう。」
アニー「それは困ります・・・!」
ホーナー「じゃあ答えろ!俺たちにいつ給料を支払う!?」
アニー「来月には必ず・・・」
ホーナー「遅い!はなしにならねえ、みんな出てくぞ!」
アニー「では三日後・・・!」
足を止める労働者たち。
ホーナー「ほう・・・」
アニー「三日後これまで未払い分のお給料をお支払いいたしますわ。」
ホーナー「相当の額だぞ・・・あてはあるのか?」
アニー「あります・・・」
ホーナー「・・・ブラウン夫人あんたの屋敷で話がある。」
引き上げていく労働者
フィリップ「しかしおかしいじゃねえか。金鉱があるのになんで給料が払えないんだよ」
リズリー「なんかすっごい面倒なことに引きずり込まれたんじゃないの?」
コープ「彼女に捕まるとはお前らも運がないな。」
リズリー「あなたはさっきの・・・」
フィリップ「どういうことだよ・・・」
コープ「ついてきな。」
・
ギルドホール
リズリー「ここは・・・」
フィリップ「なんかガラが悪いのがいっぱいいるぜ」
コープ「恐竜ハンターどものギルドホールだ」
リズリー「じゃあなたも・・・」
コープ「見ろ。これがワイオミングの街を次々に壊滅させている元凶だ。」
リズリー「これって・・・」
コープ「人食い暴君シャープトゥース。賞金額は過去最高の1000万ドル。」
リズリ―「ティラノサウルスがここにいるんですか!?」
フィリップ「ティラミ・・・ス・・・?なにそれ?」
リズリ―「牙だらけの化けものだよ!フレンチ・ダイナソー戦争では凶暴化したティラノサウルスにイギリス軍の一個大隊が全滅・・・最強の恐竜の王・・・もしかして・・・」
コープ「ああ、アニーはあんたらにこいつを倒させ、その懸賞金で労働者に給料を払おうとしているんだよ」
フィリップ「でもよ金鉱があるだろ」
コープ「お前は鈍いな。金は枯渇しているんだよ。」
リズリー「え」
・
アニーの屋敷
地図を広げるホーナー「なら線路を伸ばして第5鉱区を採掘させればいいだろ」
アニー「しかしあそこは・・・」
ホーナー「ああ、あんたの旦那がなくなった場所だ」
アニー「主人が・・・あそこは人間が決して立ち入ってはいけない場所だと・・・」
ホーナー「そんなこと言っている場合か?」
・
オーテリーブのギルドホール。
コープの周りにマーシュとその取り巻きが絡んでくる。
マーシュ「ようコープ・・・悪いがシャープトゥースは俺たちがいただくぜ」
コープ「マーシュ・・・お前の腕では無理だ」
マーシュ「ふんそれはどうかな。もうてめえの時代は終わった。」
コープ「そうだな。恐竜を殺し続けたって、恐竜に殺される人間がまた増えるだけだ。」
マーシュ「あいにくだがこっちには新兵器がある。もはやティラノだろうがアロだろうが恐竜なぞ俺たちの敵じゃねえ・・・」
フィリップ「なんだあいつら・・・」
コープ「お前のライバルってところじゃないのか」
リズリー「い、いやこいつはただの売れない俳優で恐竜ハンターなんかじゃ・・・」
フィリップ「し・か・しアロサウルスも大したことねえなあ!オレのムチで一発とは」
ハンター「はあ?声でけえな」
ハンター「アロサウルスって捕獲危険度Aの大型肉食竜だぞ?」
フィリップ「ははは!みなまで言うな三流ハンターの諸君!あんなのオレにしてみりゃ中型よ!ライフルすらいらんわ!」
リズリー「フィリップ!」
フィリップ「ハハフー!」
ムチでハンターたちのライフルを叩き落すフィリップ
ハンター「なにしやがるてめえ!」
フィリップ「お前らももっと頑張ればいつかは俺のようなハンターになれるさ。まあ頑張りたまえ」
「なんなんだこいつは・・・」
マーシュ「おうお前、ここらへんでは見ない顔だな。何者だ。」
フィリップ「よくぞ聞いてくれた!おれは・・・」
リズリー「ヒーローの妄想癖があるんです・・・」
フィリップ「ねえよバカ!」
リズリー「死にたくなきゃあんたは黙ってなさい!」
コープ「アニーが連れてきた凄腕の恐竜ハンターらしいぜ」
マーシュ「なに?」
リズリー「コープさん!」
マーシュ「いいか、てめえが何もんだか知らねえが、俺たちの邪魔をしてみろ。蜂の巣にしてやる」
フィリップ「それはこっちのセリフだぜ。ティラノザウルスはオレが倒す!」
ギルドホールに飛び込んでくる村人「大変だ!NG牧場でランベオサウルスが暴れている!」
マーシュ「よう恐竜ハンターお手並み拝見と行こうじゃねえか、ランベオサウルスくらいお前にかかれば大したことねえんだろ?」
フィリップ「任せろ・・・」
・
屋外
フィリップ「こいつかこのやろう!てや!」
オルニトレステス(ニワトリ大の恐竜)の上からカゴをのせる。
フィリップ「ヒーハー!任務完了!」
住民「こっちだよ!助けてくだされ~」
家をぶっ壊す巨大なランベオサウルス
フィリップ「ないいいいいいい!!!?でけえ!!!!ゴジラじゃねえか!」
マーシュ「どうした凄腕ハンター?」
リズリー「あんなの相手にするなんて無茶よ・・・コープさんなんとかしてください!」
フィリップ「いやこれはオレの相手だ!手出しは無用!」
コープ「・・・らしいぜ?」
マーシュ「ようコープ。賭けをしねえか?あいつが恐竜に殺されるかどうか!」
コープ「面白いな。」
マーシュ「で、あんたは?」
コープ「オレはあいつが勝つにかけるぜ」
「ぎゃははは!目が曇ったかコープ!あいつはどうみてもライフルすら握ったことがねえ素人だ!」
コープ「そうだな・・・だがムチはあるようだぜ・・・」
ムチを構えるフィリップ
リズリー「やめてフィリップ!やめさせてください、あいつは恐竜ハンターでもなんでもないんです!」
ガヤ「やっちまえ~!」
アニーと一緒に人ごみに近づくホーナー「なんの騒ぎだ!?」
やじうま「ああホーナーさん、あの若いのがランベオサウルスとやりあうようですよ」
ホーナー「なんだと!?アロサウルスすらぺちゃんこにする連中だぞ!」
アニー「フィリップ・・・」
やじうま「なんであいつライフルを使わないんだ!?」
「自殺行為だぞ!」
ムチを振るうフィリップ「ヒーハー!」
ムチの先に興味を示す恐竜。
ムチの先をキョロキョロ追う。
「なんか様子がおかしいぞ」
「ああ・・・」
ムチの先に手を出すランベオサウルス。
フィリップ「よし来いよし来い!」
後ずさるフィリップ。ゆっくりゲートの方に誘導する。
「あのランベオサウルスがまるで飼い猫だ・・・」
フィリップ「おいおいおいそっちじゃないよ・・・」
箱をつつくランベオサウルス
フィリップ「なんだ?マタタビでも入ってんのか?」
ハンター「ボスアレは・・・!」
マーシュ「・・・あのやろう勝手に・・・!」
マーシュを静止するコープ「おっと手出しは無用だぜ。」
箱の中に卵が入っている
フィリップ「へ~おめえ卵が好きなのか。」
頭で卵をわるランベオサウルス。
中から出た赤ん坊をくわえて立ち去る。
フィリップ「あいつ、腹減ってたんだな・・・」
リズリー「違うよ、あの恐竜、母親だったのよ・・・」
フィリップ「でも痩せてたよ?」
リズリー「餌も食べずに探し回ってたんじゃないかしら。よかった・・・」
大歓声「すげえええええ!!ムチだけでランベオサウルスを追っ払った!
「てことはライフルを使ったら本当にティラノも・・・!!」
ホーナー「・・・あんたどこで“あんな奴”見つけてきた?」
微笑むアニー
納得がいかないマーシュ
コープ「200ドル」
マーシュ「ふざけんな!あの野郎は恐竜を仕留めてねえ!とんだ茶番だぜ!」
マーシュの手下のハンター「そうだ!」
「それに勝手に俺たちの獲物を・・・!」
リズリー「俺たち?あんたたちが勝手に略奪したんでしょうが!」
観衆「そーだそーだ!」
マーシュ「くっ・・・いくぞ!」
マーシュの手下「へい!」
アニー「フィリップすごいわ!」
フィリップ「いや~あんな奴らたいしたことないですよ」
面白くないリズリー。
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