光の部屋、花の下で。

三尾

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五日目

49 ※

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 カーナビの地図で最初に見つけたホテルは、ロビーもフロントもなくて、入口のパネルで部屋を決め、金を払えばいいタイプだったので都合が良かった。
 一番装飾の少ないシンプルな部屋を選び、そこで二時間ほどすごした。利用時間が決められていたのと、夜までに帰らなければならなかったのもあって、ふたり一緒に手早くシャワーを浴びる。
「俺がタチでもいいですか?」
 シャワールームの中で希望を出すと、「運転があるから今度な」とことわられた。そう言われてしまうと、助手席にすわっているだけの身には何も言えない。
「早く免許取りたい」
「ああ、そのためにバイトしてるって言ってたっけ」
 偉いよな、とまんざらお世辞でもなさそうな口調で褒められた。
 遠出にかかる費用が毎回ほとんど相手持ちであることを考える。ここのホテル代だってノアさんが払った。
 彼と自分の差を思い知らされるのは、こういうところだ。年齢の差か、資金力の差か、理由は一つではないんだろう……たぶん。
「その代わり、上に乗っていいよ」
 相手の提案にうなずくと、いつもより性急な動きで後ろをほぐされた。時間がなかったせいだろうけれど、こちらを求めて余裕なく動く手に思いがけず興奮させられた。
 広いベッドに移動し、仰向けに寝そべった相手の上にまたがる。体重をかけて屹立を呑み込んでいくと、ノアさんが苦しそうに喘いだ。快楽をこらえるようにしかめた眉が色っぽい。
 見下ろしているうちに我慢できなくなって腰を揺らした。ノアさんの突き上げる動きがそれに加わる。お互いの性感を探り合いながら緩やかに動き、次第に呼吸が上がって動きが大胆になっていくのに任せた。
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