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DAY6
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相手が水元についてほとんど質問してこなかったことに響野は気付く。
直接会うことになるから聞く必要はないと思ったのか、それとも、先ほどのやり取りの中で自分が安西に何かの違和感を抱かせてしまったのかは、どちらともわからなかった。
安西のような友人にも、水元とのことは伝えたほうが良いのだろうか。
スマホを手に持ったまま響野は考え込み、水元が帰ってきたら相談しよう、と結論を出した。
電子工作を片付けて一階に降りると、佳子がダイニングで夕食の準備をしていた。テーブルの周りに、だしのいい匂いのする湯気がただよっている。
「今、呼びにいこうとしてたところよ」
「鍋?」
「水炊き。水元君もそろそろ戻る頃でしょう?」
たぶん、と答えて響野は窓の外を見た。秋の深まりとともに日が短くなって、今時分はもうだいぶ夕闇が濃い。スマホに現在時刻をたずねると、六時を二十分ほどすぎたところだった。
手伝いを申し出たがことわられたので、ソファでしばらく時間を潰して、もう一度、時刻を確認する。
六時四十分、と答える機械の声を聞きながら、バスを一本逃したせいだろうか、と考えた。
さらに十分ほど経ったところで、とうとう「水元君、遅いわね」と伯母が言った。
直接会うことになるから聞く必要はないと思ったのか、それとも、先ほどのやり取りの中で自分が安西に何かの違和感を抱かせてしまったのかは、どちらともわからなかった。
安西のような友人にも、水元とのことは伝えたほうが良いのだろうか。
スマホを手に持ったまま響野は考え込み、水元が帰ってきたら相談しよう、と結論を出した。
電子工作を片付けて一階に降りると、佳子がダイニングで夕食の準備をしていた。テーブルの周りに、だしのいい匂いのする湯気がただよっている。
「今、呼びにいこうとしてたところよ」
「鍋?」
「水炊き。水元君もそろそろ戻る頃でしょう?」
たぶん、と答えて響野は窓の外を見た。秋の深まりとともに日が短くなって、今時分はもうだいぶ夕闇が濃い。スマホに現在時刻をたずねると、六時を二十分ほどすぎたところだった。
手伝いを申し出たがことわられたので、ソファでしばらく時間を潰して、もう一度、時刻を確認する。
六時四十分、と答える機械の声を聞きながら、バスを一本逃したせいだろうか、と考えた。
さらに十分ほど経ったところで、とうとう「水元君、遅いわね」と伯母が言った。
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