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DAY6
39
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「で、どうなのよ?」
「……何が」
「話し合ったんじゃないの? 彼と」
響野は熱くなった頬を見られまいと口元を覆う。
「話し合ったよ」
「そう。良かったわね、きちんと話せて」
てっきり話し合いの結果を聞かれると思ったのに、佳子はそう言ったきり、何もふれてこない。
「どうなったか、聞かないの?」
「すっごく聞きたいけれど、そんなに真っ赤な顔をしてる人には聞きにくいわ……。悪い結果にならなかったらしいことはわかるわよ。嬉しそうだもの」
顔の熱が全身に回る前にどこかへ隠れてしまいたくなった。急に洗濯機に押し込んだシーツの存在を思い出す。とっくに洗い上がっているはずだが、乾燥機にかけるのを忘れていた。
「ちょっと、洗濯物をみてくる」
逃げるように席を立ったとき、伯母は夕食のことを聞いてきた。このあとは時間があるから簡単な食事で良ければ作っておく、と言う。
「水元君も晩ごはんには戻るのよね?」
いつもより遅くなるとは聞いていたが、さすがに夜まではかからないだろう。
響野は伯母に礼を言い、一応、水元に確認しておく旨を伝えた。
「……何が」
「話し合ったんじゃないの? 彼と」
響野は熱くなった頬を見られまいと口元を覆う。
「話し合ったよ」
「そう。良かったわね、きちんと話せて」
てっきり話し合いの結果を聞かれると思ったのに、佳子はそう言ったきり、何もふれてこない。
「どうなったか、聞かないの?」
「すっごく聞きたいけれど、そんなに真っ赤な顔をしてる人には聞きにくいわ……。悪い結果にならなかったらしいことはわかるわよ。嬉しそうだもの」
顔の熱が全身に回る前にどこかへ隠れてしまいたくなった。急に洗濯機に押し込んだシーツの存在を思い出す。とっくに洗い上がっているはずだが、乾燥機にかけるのを忘れていた。
「ちょっと、洗濯物をみてくる」
逃げるように席を立ったとき、伯母は夕食のことを聞いてきた。このあとは時間があるから簡単な食事で良ければ作っておく、と言う。
「水元君も晩ごはんには戻るのよね?」
いつもより遅くなるとは聞いていたが、さすがに夜まではかからないだろう。
響野は伯母に礼を言い、一応、水元に確認しておく旨を伝えた。
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