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DAY5
97 ※
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促されて四つん這いの姿勢を取ると、顔を押し当てた布団には、天日干しの乾いた熱がまだ残っていた。ほこりっぽい太陽の匂いを嗅ぎ、つかのま、昼の出来事を思い出す。
……深緑色のパラソル。スーパーのポリ袋。山崎の保険の話。
突き出した響野の尻を割りながら、水元はバスルームでゆるめた箇所をさらに押し拡げる。入ってきた指がひやりとするのは、ローションを足したのだろう。
指はすぐ二本に増え、三本目を呑み込んだところで、水元はまとめた指を前後に動かしはじめた。相手からの刺激を悦んで内側がうねりだすのがわかる。羞恥を感じる回路が壊れたように響野は自ら腰を高くした。
「挿れるね」
欲情を帯びた低い声が背中に振ってくる。熱くて固いかたまりが尻に当たり、ぐっと力を込めて割り入ってくると、頭の中のパラソルもポリ袋もかき消えた。
「あ……あぁ……」
指三本を合わせたよりもずっと質量の大きなものが内側を満たす。十分慣らされたと思った場所はまだ狭く、受け入れることが想像以上に苦しい。コンドームの薄い膜を通して、自分の体内で脈打っている水元を感じた。
「動くよ」
響野に声をかけると、相手は静かに腰を揺らしはじめる。
……深緑色のパラソル。スーパーのポリ袋。山崎の保険の話。
突き出した響野の尻を割りながら、水元はバスルームでゆるめた箇所をさらに押し拡げる。入ってきた指がひやりとするのは、ローションを足したのだろう。
指はすぐ二本に増え、三本目を呑み込んだところで、水元はまとめた指を前後に動かしはじめた。相手からの刺激を悦んで内側がうねりだすのがわかる。羞恥を感じる回路が壊れたように響野は自ら腰を高くした。
「挿れるね」
欲情を帯びた低い声が背中に振ってくる。熱くて固いかたまりが尻に当たり、ぐっと力を込めて割り入ってくると、頭の中のパラソルもポリ袋もかき消えた。
「あ……あぁ……」
指三本を合わせたよりもずっと質量の大きなものが内側を満たす。十分慣らされたと思った場所はまだ狭く、受け入れることが想像以上に苦しい。コンドームの薄い膜を通して、自分の体内で脈打っている水元を感じた。
「動くよ」
響野に声をかけると、相手は静かに腰を揺らしはじめる。
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