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第五章 フランカ市
第145話
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…どうも、僕です。
認知欲求って、みんなあると思うんです。
自分なりに努力して、出した結果に自信があればあるほど、思ったほど評価されないと、いつも以上にヘコみませんか?
そんな時に優しくされるとマジ惚れます。
かつて働いてた会社でも、イケメンで仕事もバリバリ出来る先輩社員が、自信満々で企画したプロジェクト案を役員に否定された後、2年目の地味目な女子社員と付き合い出した事がありました。
男って割と単純な生き物ですね。
1人拗ねながら湯船に浸かる僕の側に、すっと近づく褐色の肌。
「ユーマさん、ワタシは本当に凄いと思うよ?こんな素敵なお風呂とか入った事ないし。
この湯船って岩を削って作ったんでしょ?普通の岩なのに大理石みたいにスベスベになってるのって、ほんとどうやったらこうなるのかわかんないもん」
「…ムリに褒めなくたっていいよ?」
「そんな事ないっ!ユーマさん凄いと思う!」
ナディアにそう言われて思わず頬が緩みます。
あぁ、なんていい子なんだろう…今、マジで恋する5秒前って感じ。
「あっ!ナディアがっ!…ぐぬぬっ」
「ほぅ。なかなかやりよるのじゃ」
「良いタイミングを知ってるみたいだねぇ…」
…聞こえてるからね?僻まない様に。
僕を打ちのめしたのは貴女達ですから。あ、シアは違うか。
「ナディアは優しいねぇ…みんなに喜んで貰おうと思って頑張ったのにさぁ」
「えっ?…そんな事ないよ?でも、嬉しいなっ!」
おおうっ!?なんて破壊力!!
見た目の印象と全く違うリアクションに、思わずドキドキしてしまいます。
「ぐぬぬぬぬっ…なによっ!あのだらしない顔!」
「ネル様…悔しいのはわかりますが…」
「うむ、今は完全にナディアのターンじゃな。ここで動いてはかえってマイナスにしかならぬのじゃ」
…ちょっと!外野うるさいよっ!今いい雰囲気だから!
「でもね?ユーマさん。みんなだって本当はユーマさんのした事、凄いなって思ってるんだと思う。
きっと素直に褒めるのが、照れ臭くなっちゃったんじゃないかなって」
「そうかなぁ…」
「そうだよっ!だってみんなユーマさんの事好きなんだよ?もちろんワタシだって…」
かわいいやないかーい!!!
この奥ゆかしい態度!大好物です!
しかも、セリフとともに俯き加減からの上目遣いとかっ!
「ぐぬぬぬぬぬぬっ!あざといっ!あざといのよーっ!」
「いかん!マイラよっ!ネル様を止めるのじゃ!今行っては逆効果じゃ」
「ネル様!いけません!シアの言う通りですよっ!ここはグッと堪えるところです!」
…いや、もう全部聞こえてるので。
まぁ、おかげでちょっと冷静さを取り戻したけどさ。
「ナディア、ありがと。ナディアのおかげでちょっと気が楽になったよ。
みんなもごめん。さすがにカッコ悪いよね。
嫌な気分は水に流して…いや、お湯か。お風呂だけに」
………………。
…やらかした。
「ちょっとどうかと思うねぇ…」
「うむ、盛大に滑ったのじゃ」
「ゆ、ユーマさん…」
さっきまでの空気感が…ちーん。
「ユーマ、私は面白かったわよ?ほらいらっしゃい?」
すっと側に来たネルが、僕の頭をそっと優しく抱き寄せ、その豊かなお持ち物の谷間に抱えます。
柔らかい…
「ネル様が…」
「うむ。先程のナディアポジションに就こうとしておるの…」
「ネル様もあざといです…」
ネルの抱擁に思わず癒されます。
この柔らかさには抗えませんって…いやまじで。
「ふふふっ…いいのよ?ユーマ。私が癒してあげるからね。思い切り甘えて?」
…愛と豊穣の女神様パワーは最高でした。
「あの変わり身の早さ。流石ネル様だねぇ…」
「うむ。神とは気紛れなものよ」
「うぅ…全部持っていかれちゃったよぅ…」
一波乱あったお風呂タイムも、満足げなネルが縮むとともに終了しました。
お風呂好きなシアと、巴にグラルおまけにエリーヌは、せっかくの露天岩風呂なので、もう少しゆっくりしたいとの事です。
後始末は別にいらないし、魔導給湯器の回収をシアにお願いして一足先に小屋に戻ってきています。
「いつものお風呂もいいけど、あの岩風呂は良かったわ。また、何処かに都合のいい場所があったら頼むわよ?」
「そうだね。そうやって言って貰えたら頑張って良かったなって思えるよ。
いっつも悪い事したみたいに言われたらさぁ…」
「それはごめんってば。つい言っちゃうのよ…でも、本心で言ってるわけじゃないからね?
それに、たまに本当にダメな事もするじゃない?」
うっ…そこは否定出来ないけどさ。
「だからこそ、ダメじゃない時はもう少し…」
「だって!………恥ずかしいのよ。そういうの」
あら、かわいい。照れ屋さんなんだから。
まぁ、そういう所もネルの魅力だなぁと、最近思うようになってきたんだけどさ。
「そ、そんな事よりっ!ふーちゃん達よっ!
そうよっ!あの子達の事確認しないといけないんじゃない?」
あ、ごまかした。ふふふっ。
「何よ?なに優しげな眼差しで見てんのよっ!もうっ!」
「あはははっ!いや、ネルはかわいいなぁって思ってさ。
ごめんごめん。風羽花達の事だよね。
僕も気になってはいたんだけどさ、ほら、今日はもう遅いじゃん?
明日出発前に確認したら良くないかな?」
「あー…そうねっ!明るい方がいっか。
それなら今日はもう休みましょ?身体も解れたし、ナディアが期待して待ってるわ」
…って、オイ!何さりげなく言ってんのさ。
まぁ、そうかなぁとは思ってたけど…
認知欲求って、みんなあると思うんです。
自分なりに努力して、出した結果に自信があればあるほど、思ったほど評価されないと、いつも以上にヘコみませんか?
そんな時に優しくされるとマジ惚れます。
かつて働いてた会社でも、イケメンで仕事もバリバリ出来る先輩社員が、自信満々で企画したプロジェクト案を役員に否定された後、2年目の地味目な女子社員と付き合い出した事がありました。
男って割と単純な生き物ですね。
1人拗ねながら湯船に浸かる僕の側に、すっと近づく褐色の肌。
「ユーマさん、ワタシは本当に凄いと思うよ?こんな素敵なお風呂とか入った事ないし。
この湯船って岩を削って作ったんでしょ?普通の岩なのに大理石みたいにスベスベになってるのって、ほんとどうやったらこうなるのかわかんないもん」
「…ムリに褒めなくたっていいよ?」
「そんな事ないっ!ユーマさん凄いと思う!」
ナディアにそう言われて思わず頬が緩みます。
あぁ、なんていい子なんだろう…今、マジで恋する5秒前って感じ。
「あっ!ナディアがっ!…ぐぬぬっ」
「ほぅ。なかなかやりよるのじゃ」
「良いタイミングを知ってるみたいだねぇ…」
…聞こえてるからね?僻まない様に。
僕を打ちのめしたのは貴女達ですから。あ、シアは違うか。
「ナディアは優しいねぇ…みんなに喜んで貰おうと思って頑張ったのにさぁ」
「えっ?…そんな事ないよ?でも、嬉しいなっ!」
おおうっ!?なんて破壊力!!
見た目の印象と全く違うリアクションに、思わずドキドキしてしまいます。
「ぐぬぬぬぬっ…なによっ!あのだらしない顔!」
「ネル様…悔しいのはわかりますが…」
「うむ、今は完全にナディアのターンじゃな。ここで動いてはかえってマイナスにしかならぬのじゃ」
…ちょっと!外野うるさいよっ!今いい雰囲気だから!
「でもね?ユーマさん。みんなだって本当はユーマさんのした事、凄いなって思ってるんだと思う。
きっと素直に褒めるのが、照れ臭くなっちゃったんじゃないかなって」
「そうかなぁ…」
「そうだよっ!だってみんなユーマさんの事好きなんだよ?もちろんワタシだって…」
かわいいやないかーい!!!
この奥ゆかしい態度!大好物です!
しかも、セリフとともに俯き加減からの上目遣いとかっ!
「ぐぬぬぬぬぬぬっ!あざといっ!あざといのよーっ!」
「いかん!マイラよっ!ネル様を止めるのじゃ!今行っては逆効果じゃ」
「ネル様!いけません!シアの言う通りですよっ!ここはグッと堪えるところです!」
…いや、もう全部聞こえてるので。
まぁ、おかげでちょっと冷静さを取り戻したけどさ。
「ナディア、ありがと。ナディアのおかげでちょっと気が楽になったよ。
みんなもごめん。さすがにカッコ悪いよね。
嫌な気分は水に流して…いや、お湯か。お風呂だけに」
………………。
…やらかした。
「ちょっとどうかと思うねぇ…」
「うむ、盛大に滑ったのじゃ」
「ゆ、ユーマさん…」
さっきまでの空気感が…ちーん。
「ユーマ、私は面白かったわよ?ほらいらっしゃい?」
すっと側に来たネルが、僕の頭をそっと優しく抱き寄せ、その豊かなお持ち物の谷間に抱えます。
柔らかい…
「ネル様が…」
「うむ。先程のナディアポジションに就こうとしておるの…」
「ネル様もあざといです…」
ネルの抱擁に思わず癒されます。
この柔らかさには抗えませんって…いやまじで。
「ふふふっ…いいのよ?ユーマ。私が癒してあげるからね。思い切り甘えて?」
…愛と豊穣の女神様パワーは最高でした。
「あの変わり身の早さ。流石ネル様だねぇ…」
「うむ。神とは気紛れなものよ」
「うぅ…全部持っていかれちゃったよぅ…」
一波乱あったお風呂タイムも、満足げなネルが縮むとともに終了しました。
お風呂好きなシアと、巴にグラルおまけにエリーヌは、せっかくの露天岩風呂なので、もう少しゆっくりしたいとの事です。
後始末は別にいらないし、魔導給湯器の回収をシアにお願いして一足先に小屋に戻ってきています。
「いつものお風呂もいいけど、あの岩風呂は良かったわ。また、何処かに都合のいい場所があったら頼むわよ?」
「そうだね。そうやって言って貰えたら頑張って良かったなって思えるよ。
いっつも悪い事したみたいに言われたらさぁ…」
「それはごめんってば。つい言っちゃうのよ…でも、本心で言ってるわけじゃないからね?
それに、たまに本当にダメな事もするじゃない?」
うっ…そこは否定出来ないけどさ。
「だからこそ、ダメじゃない時はもう少し…」
「だって!………恥ずかしいのよ。そういうの」
あら、かわいい。照れ屋さんなんだから。
まぁ、そういう所もネルの魅力だなぁと、最近思うようになってきたんだけどさ。
「そ、そんな事よりっ!ふーちゃん達よっ!
そうよっ!あの子達の事確認しないといけないんじゃない?」
あ、ごまかした。ふふふっ。
「何よ?なに優しげな眼差しで見てんのよっ!もうっ!」
「あはははっ!いや、ネルはかわいいなぁって思ってさ。
ごめんごめん。風羽花達の事だよね。
僕も気になってはいたんだけどさ、ほら、今日はもう遅いじゃん?
明日出発前に確認したら良くないかな?」
「あー…そうねっ!明るい方がいっか。
それなら今日はもう休みましょ?身体も解れたし、ナディアが期待して待ってるわ」
…って、オイ!何さりげなく言ってんのさ。
まぁ、そうかなぁとは思ってたけど…
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