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第五章 フランカ市
第144話
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「ふむ…銀は銀牙狼で間違いないと思うんだ。昔一度だけ見た事があるからねぇ。
耳と牙と爪の3人は、以前の銀と同じ銀狼だね。
よくわからないのがふーちゃんさ。元は賢者梟なのは間違いないんだけどね…」
流石マイラさん。伊達に長生きしてませ…
「なんだい?ユーマ君」
おうふ…
マイラさんの勘の冴えが怖いです。
「いや、なんでもないっす。
流石のマイラさんでも、風羽花が進化した先はわかりませんか?」
「うーん…サイズが少し大きくなってはいるけどねぇ…
見た目の変化がそれだけだとすると、成鳥の賢者梟との違いがよくわからないんだよ。
もしかすると新種かもしれないし、それとも過去見つかってる賢者梟の中にも、今のふーちゃんと同種がいたのに、誰も気付いてなかっただけなのか…」
「あー…それはあるかもしれないですね。でもそうすると、結果的には新種って事になるのかな?
風羽花、おいで?」
風羽花を呼ぶと、直ぐに飛んできて肩に止まります。
『主人様?どうしたですか?』
「うん、風羽花の種族が何になったんだろうねって、お話してたんだよ」
『種族なのです?よくわからないのです。ふうかはふうかなのですっ!』
そうだよなぁ。現実的な話をすれば、種族とかなんでもいいんだよね。
種族の問題は棚上げでもいいかな。
「アタシはそういうのは気になる性分だからねぇ…
急ぐ必要はないけど、特定出来るならしたいよ。今度王都に行った時に、冒険者ギルドの資料室を漁ってみようか。
もしかしたら種族がわかるかもしれないし、新種だとわかるかもしれないしねぇ」
「なるほどですね。それなら王都のギルドで調べましょう。2人、3人で探せばヒントくらいは見つかるかもしれませんし」
「何言ってるのさ?ギルドの資料室はギルド員しか利用出来ないよ?
ユーマ君も冒険者になるかい?
まぁ、ギルドに加入しても資料の閲覧には階級ごと制限があるからねぇ。ユーマ君が全制限解除になるのは、随分先の話になるよ」
あちゃー…そんなシステムなのか。それならマイラさんに任せるしかないなぁ。
「まぁ、まだ先の話だよ。必ずしもやらなきゃいけないわけじゃないんだからねぇ」
「ですね。そしたら一旦忘れてお風呂にしましょうか」
「えっ?今日はお風呂はしないって言ってなかったかい?」
ふふん。やっぱりマイラさんも勘違いしてるぞ。
「小屋のお風呂は使わないって言ったんですよ?さっき解体をお願いした時に準備したんです。
自信作なんで期待してください!」
「やる事があるって、そういう事だったんだね?
君もなんというか、変な所で拘るよねぇ…」
…変って言うなし。
「ともかくっ!さっと後片付けして向かいましょう?案内しますから」
「あははは…わかったよ」
風羽花達の進化でゴタゴタしたけど、みんなで後片付けすればすぐ終わります。
僕はその間に斜面を登り、露天岩風呂に魔導給湯器を設置して起動しておきますか。
…そういえば、これ金貨10万枚だったわ。
「片付けお疲れ様!みんな集合してね」
呼びかけに集まったみんなを引率して斜面を登ります。
「ユーマ様よ。夕食の前に何やらゴソゴソしておったのは知っておったんじゃが…
ん?何やら気配がするのぅ?」
「ふふふっ。流石シアだねっ!さぁ、着いたー!」
「ほぅ!これはまた…」
よしよし。みんな驚いてるぞ。
まぁ、広く作ったからね。小屋のお風呂の倍以上はあるはず。
これだけ広ければ、銀達も遠慮しなくていいだろうし、みんなが足を伸ばしてゆったり浸かれるでしょ?
掛け湯も出来るように湯船の周りは一段低く作ってあるし、手桶も用意した。もっと言えば、湯上り後に使えるようにすのこも作って置いてます。
「いやぁ…ユーマ君がやる事だからとは思うけど、なんというかすごい技術で作ってあるねぇ…
知らない人が見たら、何かの遺跡と勘違いするんじゃないかい?」
「そんなに褒められたら照れますよ」
「…いや、どちらかといえば呆れてるんだけどねぇ。
排水がどうなってるかるかとか、気になる所は沢山あるんだけど、聞いたら疲れそうだから言わないでくれよ?」
え!?聞いてくれないのっ!?まじか…
地下まで突き抜けた排水溝とか、滑りにくくかつ痛くない流し場の床とか、デコボコを無くした滑らかな浴槽の内側とか、自慢したかったのにっ!
「ユーマ。それは諦めなさい?私は凄いと思うわよ?
一晩しか使わない風呂にここまでする情熱とか、無駄に高い技術力とか」
「それ、求めてる褒めポイントと違うし…てゆーか、寧ろバカにしてない?」
「………してないわよ?」
随分と間がありましたけどっ!?
もう、拗ねるしかないです。
「ネル様、あれはちょっと言い過ぎではないかと…」
「そうじゃよ、ネル様。ユーマ様は我らの為にと…」
「なんで私が悪者みたいになってんのよっ!?」
ふふふ…何か言ってるけど、知らんもんね。気分切り替えて露天風呂を堪能しとこ。
あー気持ちいいなぁ…
馬車移動って、座ってるだけなのに意外と全身疲れるんだよね。無意識のうちにバランス取ったりしてるからかな?
思ってたのと違うリアクションで傷付いた 気持ちも癒しながら、露天岩風呂を堪能する事になりました。
耳と牙と爪の3人は、以前の銀と同じ銀狼だね。
よくわからないのがふーちゃんさ。元は賢者梟なのは間違いないんだけどね…」
流石マイラさん。伊達に長生きしてませ…
「なんだい?ユーマ君」
おうふ…
マイラさんの勘の冴えが怖いです。
「いや、なんでもないっす。
流石のマイラさんでも、風羽花が進化した先はわかりませんか?」
「うーん…サイズが少し大きくなってはいるけどねぇ…
見た目の変化がそれだけだとすると、成鳥の賢者梟との違いがよくわからないんだよ。
もしかすると新種かもしれないし、それとも過去見つかってる賢者梟の中にも、今のふーちゃんと同種がいたのに、誰も気付いてなかっただけなのか…」
「あー…それはあるかもしれないですね。でもそうすると、結果的には新種って事になるのかな?
風羽花、おいで?」
風羽花を呼ぶと、直ぐに飛んできて肩に止まります。
『主人様?どうしたですか?』
「うん、風羽花の種族が何になったんだろうねって、お話してたんだよ」
『種族なのです?よくわからないのです。ふうかはふうかなのですっ!』
そうだよなぁ。現実的な話をすれば、種族とかなんでもいいんだよね。
種族の問題は棚上げでもいいかな。
「アタシはそういうのは気になる性分だからねぇ…
急ぐ必要はないけど、特定出来るならしたいよ。今度王都に行った時に、冒険者ギルドの資料室を漁ってみようか。
もしかしたら種族がわかるかもしれないし、新種だとわかるかもしれないしねぇ」
「なるほどですね。それなら王都のギルドで調べましょう。2人、3人で探せばヒントくらいは見つかるかもしれませんし」
「何言ってるのさ?ギルドの資料室はギルド員しか利用出来ないよ?
ユーマ君も冒険者になるかい?
まぁ、ギルドに加入しても資料の閲覧には階級ごと制限があるからねぇ。ユーマ君が全制限解除になるのは、随分先の話になるよ」
あちゃー…そんなシステムなのか。それならマイラさんに任せるしかないなぁ。
「まぁ、まだ先の話だよ。必ずしもやらなきゃいけないわけじゃないんだからねぇ」
「ですね。そしたら一旦忘れてお風呂にしましょうか」
「えっ?今日はお風呂はしないって言ってなかったかい?」
ふふん。やっぱりマイラさんも勘違いしてるぞ。
「小屋のお風呂は使わないって言ったんですよ?さっき解体をお願いした時に準備したんです。
自信作なんで期待してください!」
「やる事があるって、そういう事だったんだね?
君もなんというか、変な所で拘るよねぇ…」
…変って言うなし。
「ともかくっ!さっと後片付けして向かいましょう?案内しますから」
「あははは…わかったよ」
風羽花達の進化でゴタゴタしたけど、みんなで後片付けすればすぐ終わります。
僕はその間に斜面を登り、露天岩風呂に魔導給湯器を設置して起動しておきますか。
…そういえば、これ金貨10万枚だったわ。
「片付けお疲れ様!みんな集合してね」
呼びかけに集まったみんなを引率して斜面を登ります。
「ユーマ様よ。夕食の前に何やらゴソゴソしておったのは知っておったんじゃが…
ん?何やら気配がするのぅ?」
「ふふふっ。流石シアだねっ!さぁ、着いたー!」
「ほぅ!これはまた…」
よしよし。みんな驚いてるぞ。
まぁ、広く作ったからね。小屋のお風呂の倍以上はあるはず。
これだけ広ければ、銀達も遠慮しなくていいだろうし、みんなが足を伸ばしてゆったり浸かれるでしょ?
掛け湯も出来るように湯船の周りは一段低く作ってあるし、手桶も用意した。もっと言えば、湯上り後に使えるようにすのこも作って置いてます。
「いやぁ…ユーマ君がやる事だからとは思うけど、なんというかすごい技術で作ってあるねぇ…
知らない人が見たら、何かの遺跡と勘違いするんじゃないかい?」
「そんなに褒められたら照れますよ」
「…いや、どちらかといえば呆れてるんだけどねぇ。
排水がどうなってるかるかとか、気になる所は沢山あるんだけど、聞いたら疲れそうだから言わないでくれよ?」
え!?聞いてくれないのっ!?まじか…
地下まで突き抜けた排水溝とか、滑りにくくかつ痛くない流し場の床とか、デコボコを無くした滑らかな浴槽の内側とか、自慢したかったのにっ!
「ユーマ。それは諦めなさい?私は凄いと思うわよ?
一晩しか使わない風呂にここまでする情熱とか、無駄に高い技術力とか」
「それ、求めてる褒めポイントと違うし…てゆーか、寧ろバカにしてない?」
「………してないわよ?」
随分と間がありましたけどっ!?
もう、拗ねるしかないです。
「ネル様、あれはちょっと言い過ぎではないかと…」
「そうじゃよ、ネル様。ユーマ様は我らの為にと…」
「なんで私が悪者みたいになってんのよっ!?」
ふふふ…何か言ってるけど、知らんもんね。気分切り替えて露天風呂を堪能しとこ。
あー気持ちいいなぁ…
馬車移動って、座ってるだけなのに意外と全身疲れるんだよね。無意識のうちにバランス取ったりしてるからかな?
思ってたのと違うリアクションで傷付いた 気持ちも癒しながら、露天岩風呂を堪能する事になりました。
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