123 / 170
第四章 プラム村
第121話
しおりを挟む
ギルガルさんが開けた樽から漂って来たのは、以前現場でよく嗅いでいた、重油やタールが放つ揮発性成分の香りに良く似た匂いでした。
え?石油?まさかね。そんなものあるの?ネルさん。
「ないわよ。必要なかったし」
とすると、たまたま似た感じになったのか。
「なんじゃ、つまらんの。もっと嫌がるかと思っておったが、意外と我慢強いんじゃな。ワシはもう慣れたが」
「嫌な香りでもないので。それで、コレは一体…」
「うむ。これはな、元々は鎧の合わせが軋む音を減らす目的で作ったもんじゃ。冒険者から相談されてな。
じゃが、この匂いではのぅ。折角音を減らしても匂いで丸わかりになってしまうでな。失敗作じゃわい」
そりゃそうだ。魔獣なんて鼻が効くのも沢山いるんだし、匂いの方がよっぽど記憶に残る。仮に打ち漏らしたら一気に警戒対象になっちゃうだろうし。
「ただ匂いだけどうにか出来れば、目的の性能的には充分じゃったからの。棄てるのも惜しくてなぁ。
じゃが、こうして陽の目を見る事になるんじゃから、棄てずにおって良かったわい」
「量産出来る物なんですか?」
「そりゃ当然じゃ。材料自体もありふれた物ばかりじゃからな。勿論、調合割合も保管してある」
へぇ…こういう時出てくるのって、わりと偶然の産物とかで、作り方がわからんとかありそうなのに。
本当に匂いの問題だけ解決出来なかったって事みたいだね。
「それよりどうじゃ?早速試してみんか?」
ギルガルさんは、技術屋らしい好奇心に溢れた表情で手をワキワキさせてます。
これで断ったらベアリングを強奪しそうだ。素直に渡しておきましょう。
「改めて見ると、コレもなかなかの物じゃなぁ。特に細かい部品の精度が高い。ワシなら作れるが、そこらの職人ならこれほどの精度は出せんじゃろうよ。
発案はお主じゃろうが、製作は誰に頼んだんじゃ?」
「自作です。そういうの得意なんで」
「お主がか!?若いのに大した腕前じゃのぅ…
…っと。こんなもんでどうかいの?ガタツキもないし動きもスムーズじゃ。
冷静に考えると、この技術は画期的じゃぞ?かなり色々な物に応用が効く…」
ギルガルさんって、やっぱり一流っぽいかも。
初めて見た物の可能性を一瞬で想像するとか、簡単に出来る事じゃないと思う。
例えば、水車の軸受に使えば耐用年数が飛躍的に伸ばせるし、軍事転用すれば、据置型のカタパルトだって容易に方向転換が可能になる。
技術の普及には、それだけの価値とリスクが混在するってことまで思い至ってくれてたらいいけど。
「まぁ、まだまだ先の話じゃろうけども。
それでだ、軸受にするんじゃろう?これ一つでは役に立たんじゃろうが。少なくともあと3個あるんじゃろ?出さんかい」
あ、しまった。試作品と思って作ってなかったし。
材料はあるけど…
まぁいっか。ギルガルさんなら大丈夫に違いない。
この前作った鋼の塊を収納から取り出すと、魔力操作で形を作り上げていきます。2度目からはコピー作成するだけなので簡単ですね。
ほどなく3個作成し終え、部品の擦り合わせにも、違和感なく出来上がりました。
「…お主、何をしておる。加工魔法でそこまで精密な物を作る者なんて職人でもおらんぞ。
ワシは別に構わんが、やる時には人目を気にしておくのが無難じゃな。
それで、出来上がりはどうじゃ?」
予感は的中でした。ギルガルさんなら気にしなさそうだったし。
と、言うか、自分の知識と技術力を増やす事以外には、興味を示さないような気がしてます。
ギルガルさんに、さっき作ったベアリングを渡すと、確かめる様にいじり回し、一言「ふむ」と呟いてから先程と同様に潤滑剤を塗布していきます。
「これで大丈夫じゃろ。元の出来が良いから変に引っかかる様な感じもない。
あとはコレを車体に取り付けるだけじゃな。
作業場所が無いんなら、ここを使わせてやるぞ?ワシは馬車の修理もするからスペースも十分ある」
「本当ですか?ありがとうございます。すぐに運んできます!」
宿の厩舎に戻ると、グラルの姿は無く、巴が良い香りのする敷き藁の上に寝そべってウトウトしてるみたいです。
「巴。ちょっとお仕事なんだけどいいかな?」
『……わっ!旦那様!ウチ寝てないからっ!起きてた!ほんとだからねっ!
で、何なに?お仕事って』
「いや、寝ててもいいんだけどさ。馬車を移動させたいんだ。馬具を取り付けるから立ってね」
すくっと起き上がった巴に、ハミやハーネスを装着していきます。巴も取り付け易いように体勢を変えてくれました。
そういえば、馬具を嫌がる馬も結構いるらしいね。不慣れな人がやると、不快感で苛立って噛み付いたり、蹴り上げたりたりする気性が荒い馬もいるみたい。
巴とはコミュニケーションが取れるし、巴自身もわかってくれてるから助かる。そもそも馬じゃないけど。
「はい完了。ところでグラルは?」
『おっちゃ…お兄さんはご飯食べて部屋で昼寝するって言ってたよ。
ずっとウチの世話してくれてたから疲れたのかも』
そうか。そういえば、ずっと付き切りで世話してくれてたもんな。明日から移動になれば休まりにくくなるし、今日くらいはゆっくりさせてあげよう。特に用事もないしね。
「それならいいんだ。じゃあ行こう」
巴を馬車に繋いで、ギルガルさんの工房へ向かいますか。
え?石油?まさかね。そんなものあるの?ネルさん。
「ないわよ。必要なかったし」
とすると、たまたま似た感じになったのか。
「なんじゃ、つまらんの。もっと嫌がるかと思っておったが、意外と我慢強いんじゃな。ワシはもう慣れたが」
「嫌な香りでもないので。それで、コレは一体…」
「うむ。これはな、元々は鎧の合わせが軋む音を減らす目的で作ったもんじゃ。冒険者から相談されてな。
じゃが、この匂いではのぅ。折角音を減らしても匂いで丸わかりになってしまうでな。失敗作じゃわい」
そりゃそうだ。魔獣なんて鼻が効くのも沢山いるんだし、匂いの方がよっぽど記憶に残る。仮に打ち漏らしたら一気に警戒対象になっちゃうだろうし。
「ただ匂いだけどうにか出来れば、目的の性能的には充分じゃったからの。棄てるのも惜しくてなぁ。
じゃが、こうして陽の目を見る事になるんじゃから、棄てずにおって良かったわい」
「量産出来る物なんですか?」
「そりゃ当然じゃ。材料自体もありふれた物ばかりじゃからな。勿論、調合割合も保管してある」
へぇ…こういう時出てくるのって、わりと偶然の産物とかで、作り方がわからんとかありそうなのに。
本当に匂いの問題だけ解決出来なかったって事みたいだね。
「それよりどうじゃ?早速試してみんか?」
ギルガルさんは、技術屋らしい好奇心に溢れた表情で手をワキワキさせてます。
これで断ったらベアリングを強奪しそうだ。素直に渡しておきましょう。
「改めて見ると、コレもなかなかの物じゃなぁ。特に細かい部品の精度が高い。ワシなら作れるが、そこらの職人ならこれほどの精度は出せんじゃろうよ。
発案はお主じゃろうが、製作は誰に頼んだんじゃ?」
「自作です。そういうの得意なんで」
「お主がか!?若いのに大した腕前じゃのぅ…
…っと。こんなもんでどうかいの?ガタツキもないし動きもスムーズじゃ。
冷静に考えると、この技術は画期的じゃぞ?かなり色々な物に応用が効く…」
ギルガルさんって、やっぱり一流っぽいかも。
初めて見た物の可能性を一瞬で想像するとか、簡単に出来る事じゃないと思う。
例えば、水車の軸受に使えば耐用年数が飛躍的に伸ばせるし、軍事転用すれば、据置型のカタパルトだって容易に方向転換が可能になる。
技術の普及には、それだけの価値とリスクが混在するってことまで思い至ってくれてたらいいけど。
「まぁ、まだまだ先の話じゃろうけども。
それでだ、軸受にするんじゃろう?これ一つでは役に立たんじゃろうが。少なくともあと3個あるんじゃろ?出さんかい」
あ、しまった。試作品と思って作ってなかったし。
材料はあるけど…
まぁいっか。ギルガルさんなら大丈夫に違いない。
この前作った鋼の塊を収納から取り出すと、魔力操作で形を作り上げていきます。2度目からはコピー作成するだけなので簡単ですね。
ほどなく3個作成し終え、部品の擦り合わせにも、違和感なく出来上がりました。
「…お主、何をしておる。加工魔法でそこまで精密な物を作る者なんて職人でもおらんぞ。
ワシは別に構わんが、やる時には人目を気にしておくのが無難じゃな。
それで、出来上がりはどうじゃ?」
予感は的中でした。ギルガルさんなら気にしなさそうだったし。
と、言うか、自分の知識と技術力を増やす事以外には、興味を示さないような気がしてます。
ギルガルさんに、さっき作ったベアリングを渡すと、確かめる様にいじり回し、一言「ふむ」と呟いてから先程と同様に潤滑剤を塗布していきます。
「これで大丈夫じゃろ。元の出来が良いから変に引っかかる様な感じもない。
あとはコレを車体に取り付けるだけじゃな。
作業場所が無いんなら、ここを使わせてやるぞ?ワシは馬車の修理もするからスペースも十分ある」
「本当ですか?ありがとうございます。すぐに運んできます!」
宿の厩舎に戻ると、グラルの姿は無く、巴が良い香りのする敷き藁の上に寝そべってウトウトしてるみたいです。
「巴。ちょっとお仕事なんだけどいいかな?」
『……わっ!旦那様!ウチ寝てないからっ!起きてた!ほんとだからねっ!
で、何なに?お仕事って』
「いや、寝ててもいいんだけどさ。馬車を移動させたいんだ。馬具を取り付けるから立ってね」
すくっと起き上がった巴に、ハミやハーネスを装着していきます。巴も取り付け易いように体勢を変えてくれました。
そういえば、馬具を嫌がる馬も結構いるらしいね。不慣れな人がやると、不快感で苛立って噛み付いたり、蹴り上げたりたりする気性が荒い馬もいるみたい。
巴とはコミュニケーションが取れるし、巴自身もわかってくれてるから助かる。そもそも馬じゃないけど。
「はい完了。ところでグラルは?」
『おっちゃ…お兄さんはご飯食べて部屋で昼寝するって言ってたよ。
ずっとウチの世話してくれてたから疲れたのかも』
そうか。そういえば、ずっと付き切りで世話してくれてたもんな。明日から移動になれば休まりにくくなるし、今日くらいはゆっくりさせてあげよう。特に用事もないしね。
「それならいいんだ。じゃあ行こう」
巴を馬車に繋いで、ギルガルさんの工房へ向かいますか。
0
お気に入りに追加
536
あなたにおすすめの小説

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
私の入る余地なんてないことはわかってる。だけど……。
さくしゃ
恋愛
キャロルは知っていた。
許嫁であるリオンと、親友のサンが互いを想い合っていることを。
幼い頃からずっと想ってきたリオン、失いたくない大切な親友であるサン。キャロルは苦悩の末に、リオンへの想いを封じ、身を引くと決めていた——はずだった。
(ああ、もう、)
やり過ごせると思ってた。でも、そんなことを言われたら。
(ずるいよ……)
リオンはサンのことだけを見ていると思っていた。けれど——違った。
こんな私なんかのことを。
友情と恋情の狭間で揺れ動くキャロル、リオン、サンの想い。
彼らが最後に選ぶ答えとは——?
⚠️好みが非常に分かれる作品となっております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる