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第三章 バーナムの街
第64話
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「ユーマ君、何をどうしたらこんな事になるんだい?
アタシは長生きしてる分、鑑定のレベルもそこらの目利きとは比較にならないレベルさね。
そのアタシでも、こんなとんでもない物は初めて見たよ。
君には見れないみたいだから教えてあげよう」
名称:「創世女神の髪飾り」
等級:神話級
効果:完全防御(物理・魔法)
神銀で出来たこの世界唯一の神の秘宝。使用者に通常の物理攻撃、魔法攻撃に対して絶対的な防護膜を形成する。
……まじすか。
マイラさんは持っていたメモに鑑定情報を書き出し、説明し始めました。
「そもそも、等級にはいくつかあるんだ…」
一般級:何の効果もない普通の物
貴重品級:特別な効果がある物
国宝級:効果が高く、国家単位で保管される物
秘宝級:強力な効果を持つ物
伝説級:普通では考えられない程の効果を持つ物
神話級:普通では考えられない効果を複数持つ物
「っていうように分けられていてね。
もちろん同じ等級の中でも価値の高低はあるんだが、普遍的な価値においては等級の差が価値の差とも言えるんだ。
…で、わかるだろ?この髪飾りの価値が」
そう言うマイラさんの目が見れません。
「これまで見た中では伝説級が最高でね。
それもルフ王国の宝物庫の一番奥に厳重に保管されていた、エルフ族の宝「精霊王の杖」だ。
それを超える宝物って事はどれだけの価値なのかな?」
ちらっと見たマイラさんの目が怖いです。
「それを君は、気に入ったらプレゼントするって…
それも、以前にはただの真銀の髪飾りだったものが、いつの間にか神銀の髪飾りに変化してる。
しかも創世女神ってネル様の事じゃないか!」
「えー、私そんな髪飾り持ってなかったわよ?」
「そう言う問題じゃない!…ってネル様!大変失礼致しました!」
ふらっとやって来たネルに、思わずツッコミいれて謝るマイラさん。
「いいわよ別に気にしないし。それより、ユーマがソレ作ったってことでしょ?」
「うん…まぁ、そうなるかな。こんな効果が付いたらいいなぁって思いながら魔力を込めてみた結果です…」
「はぁ…相変わらず非常識ねアンタは。
神の装身具とか作る?普通。
やろうと思ってやってないのがユーマの恐ろしさだわ」
ネルの視線からは感情が感じられません。
「ネル様!非常識と言う次元の話ではないかと!
この男、危険すぎるのではないでしょうか?」
「いいのいいの。この世界の可能性を広げたってことが、大切なんだから。
コレはやり過ぎだけど、もう少し考えたら実用性ある物も作れるって事じゃない。
それが世界の製作者達の意欲を刺激してくれる様になるはずだわ。コレはやり過ぎだけど」
やり過ぎって2回言ったし…
「ユーマ、アンタは加減を覚えろ!」
「ほんとうだよ!ユーマ君!何かする前にはアタシに相談したまえよ。
いや、それ以前に付与が出来るだなんて聞いてない!」
いや、僕も出来るかどうか知らなかったもので…
「そう言う大切な情報はしっかりと共有…」
「ユーマは考えなさ過ぎだから…」
二人掛かりで責めないでください…精神が死んじゃう。
というわけで、僕は河原で三角座りなう。
「ごめん、ユーマ。ちょっと言い過ぎたような気もするわ」
言い過ぎたんですよぅ…
「キツく言った理由は理解してると思うから、私はもう言わないわよ?
アンタが自由にやる事は世界にとってプラスになるから、これからも思い切りやりなさい。
でも、どんな事をするつもりかだけ教えなさいよね?」
「わかったよ。反省してる、後悔はしてない」
「それでね…怒った手前言いにくいんだけど、こういうの作れないかな?あのね…」
ネルは多分マイラさんに聞かれない様に気を遣ってるんだろう、僕の耳元で囁いたんだ。
「わかんないけど出来るかも…」
「アレきっついのよ。でも、あったら…」
「やってみるよ。出来たらプレゼントね!あーでもサイズが…うーむ、それも…」
「細かい事は任せるわ。アンタらしく思い切りやりなさい!」
こういう所がネルの良さなんだよなぁ…
ネルと一緒に小屋に戻ると、マイラさんもちょっとバツが悪そうな顔でゴメンのポーズ。次はほどほどにします。
で、ちょっと落ち着いたので手早くお風呂の支度をしてしまいます。
「ユーマ君?こんな所でまでお風呂に入るのかい?
あ、いや嫌いじゃないんだが…その」
「あ、マイラさんはお一人でどうぞ?僕はネルを入れてあげないといけないんで。
あとシアは勝手に入って来るんです」
「そ、そうなの?それはそれで仲間はずれみたいな…」
なんかぶつぶつ言ってるので放置して準備にかかります。
前に作った岩の湯船を取り出して、ふと思いました。広い方がいいなぁって。
シアの滝壺で作った岩風呂がかなり良かったんだよね。
日本人たるもの温泉大好きでしょ?
でも地面を掘るのも、毎回都合いい場所じゃないだろうしって思うので、ここは湯船自体をサイズアップしてしまって、ついでに小屋とも繋げてしまおうと思います。
イメージは温泉旅館の内風呂を大き目の露天にする感じ。
木材はまだストックがあるので、ウッドデッキを作ってそこに湯船をはめ込むように設置すれば完璧!
もう小屋って言うか、リゾートの別荘みたいな雰囲気になってきたけどね。
アタシは長生きしてる分、鑑定のレベルもそこらの目利きとは比較にならないレベルさね。
そのアタシでも、こんなとんでもない物は初めて見たよ。
君には見れないみたいだから教えてあげよう」
名称:「創世女神の髪飾り」
等級:神話級
効果:完全防御(物理・魔法)
神銀で出来たこの世界唯一の神の秘宝。使用者に通常の物理攻撃、魔法攻撃に対して絶対的な防護膜を形成する。
……まじすか。
マイラさんは持っていたメモに鑑定情報を書き出し、説明し始めました。
「そもそも、等級にはいくつかあるんだ…」
一般級:何の効果もない普通の物
貴重品級:特別な効果がある物
国宝級:効果が高く、国家単位で保管される物
秘宝級:強力な効果を持つ物
伝説級:普通では考えられない程の効果を持つ物
神話級:普通では考えられない効果を複数持つ物
「っていうように分けられていてね。
もちろん同じ等級の中でも価値の高低はあるんだが、普遍的な価値においては等級の差が価値の差とも言えるんだ。
…で、わかるだろ?この髪飾りの価値が」
そう言うマイラさんの目が見れません。
「これまで見た中では伝説級が最高でね。
それもルフ王国の宝物庫の一番奥に厳重に保管されていた、エルフ族の宝「精霊王の杖」だ。
それを超える宝物って事はどれだけの価値なのかな?」
ちらっと見たマイラさんの目が怖いです。
「それを君は、気に入ったらプレゼントするって…
それも、以前にはただの真銀の髪飾りだったものが、いつの間にか神銀の髪飾りに変化してる。
しかも創世女神ってネル様の事じゃないか!」
「えー、私そんな髪飾り持ってなかったわよ?」
「そう言う問題じゃない!…ってネル様!大変失礼致しました!」
ふらっとやって来たネルに、思わずツッコミいれて謝るマイラさん。
「いいわよ別に気にしないし。それより、ユーマがソレ作ったってことでしょ?」
「うん…まぁ、そうなるかな。こんな効果が付いたらいいなぁって思いながら魔力を込めてみた結果です…」
「はぁ…相変わらず非常識ねアンタは。
神の装身具とか作る?普通。
やろうと思ってやってないのがユーマの恐ろしさだわ」
ネルの視線からは感情が感じられません。
「ネル様!非常識と言う次元の話ではないかと!
この男、危険すぎるのではないでしょうか?」
「いいのいいの。この世界の可能性を広げたってことが、大切なんだから。
コレはやり過ぎだけど、もう少し考えたら実用性ある物も作れるって事じゃない。
それが世界の製作者達の意欲を刺激してくれる様になるはずだわ。コレはやり過ぎだけど」
やり過ぎって2回言ったし…
「ユーマ、アンタは加減を覚えろ!」
「ほんとうだよ!ユーマ君!何かする前にはアタシに相談したまえよ。
いや、それ以前に付与が出来るだなんて聞いてない!」
いや、僕も出来るかどうか知らなかったもので…
「そう言う大切な情報はしっかりと共有…」
「ユーマは考えなさ過ぎだから…」
二人掛かりで責めないでください…精神が死んじゃう。
というわけで、僕は河原で三角座りなう。
「ごめん、ユーマ。ちょっと言い過ぎたような気もするわ」
言い過ぎたんですよぅ…
「キツく言った理由は理解してると思うから、私はもう言わないわよ?
アンタが自由にやる事は世界にとってプラスになるから、これからも思い切りやりなさい。
でも、どんな事をするつもりかだけ教えなさいよね?」
「わかったよ。反省してる、後悔はしてない」
「それでね…怒った手前言いにくいんだけど、こういうの作れないかな?あのね…」
ネルは多分マイラさんに聞かれない様に気を遣ってるんだろう、僕の耳元で囁いたんだ。
「わかんないけど出来るかも…」
「アレきっついのよ。でも、あったら…」
「やってみるよ。出来たらプレゼントね!あーでもサイズが…うーむ、それも…」
「細かい事は任せるわ。アンタらしく思い切りやりなさい!」
こういう所がネルの良さなんだよなぁ…
ネルと一緒に小屋に戻ると、マイラさんもちょっとバツが悪そうな顔でゴメンのポーズ。次はほどほどにします。
で、ちょっと落ち着いたので手早くお風呂の支度をしてしまいます。
「ユーマ君?こんな所でまでお風呂に入るのかい?
あ、いや嫌いじゃないんだが…その」
「あ、マイラさんはお一人でどうぞ?僕はネルを入れてあげないといけないんで。
あとシアは勝手に入って来るんです」
「そ、そうなの?それはそれで仲間はずれみたいな…」
なんかぶつぶつ言ってるので放置して準備にかかります。
前に作った岩の湯船を取り出して、ふと思いました。広い方がいいなぁって。
シアの滝壺で作った岩風呂がかなり良かったんだよね。
日本人たるもの温泉大好きでしょ?
でも地面を掘るのも、毎回都合いい場所じゃないだろうしって思うので、ここは湯船自体をサイズアップしてしまって、ついでに小屋とも繋げてしまおうと思います。
イメージは温泉旅館の内風呂を大き目の露天にする感じ。
木材はまだストックがあるので、ウッドデッキを作ってそこに湯船をはめ込むように設置すれば完璧!
もう小屋って言うか、リゾートの別荘みたいな雰囲気になってきたけどね。
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