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第ニ章 ガルドの街
第42話
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「いきなり謝られても、こちらとしても理解出来ませんよ?とりあえず状況の説明をお願いできませんか?
そんな体勢でいられると落ち着きませんから座りましょうよ?」
「これは申し訳ない。では失礼して」
その男性は席に着くなり再度頭を下げました。
「改めてお詫び申し上げる。完全にこちらの不手際だった」
「そうですよね。驚きましたが…。
あ、そうだ、僕は旅の者でユーマといいます。お名前伺っても?」
「お、こ、これは重ねて失礼した。俺はこのガルド市冒険者ギルドのサブマスターをしているジークロフトだ。
遅くなったが改めてよろしく頼む。ユーマ殿」
ジークロフトさんは再び頭を下げてくれます。
ちょっと導入が変な流れだったから、この冒険者ギルドにもまともな人がいて安心したよ。
「それで、今回の件について説明をして頂けるとありがたいです」
「もちろんだ。先も言った通りこちらの完全な不手際なんだが…」
彼の説明をまとめるとこうだ。
ケビン達は実績のある冒険者で、ギルド内部でもかなり信頼されていた冒険者らしいです。
まず受付に彼らを連れて行った際、受付の女性はケビン達が拘束されている事に動揺し、規約うんぬんに関して聞き逃したまま上司にケビン達が何かの理由で拘束された事を伝えたそう。
次に報告を受けた上司は、僕達がケビンを痛めつけた上で、所属ギルドに難癖を付けに来たと判断。僕達がケビン達を制圧出来る実力を持っているのかどうかを確認する時間も方法もなかったため、一旦穏便に取調室に隔離する事を指示し、傷害の事実でもって拘束する事もあると伝えて牽制する事を決める。
その後、ケビン達に事実関係の確認をする為に聞き取りをしたところ、全くの勘違いだった事が判明。3人を改めて拘束し、留置所へ入れてから僕達をここまで案内した。
という流れだって。
「そりゃまたえらい不手際でしたね?僕が仮に貴人であればとんでもない事になってたかも…」
「まさにその通りでな。受付のソフィがそもそもケビンに想いを寄せてたのは周知であったんだが、そのソフィの報告を受けた上司がソフィに懸想してやがった。
それでどうやら、ソフィに良いところでもみせてやろうと先走りしたみたいだ」
「じゃあ僕等は結局のところ、その2人の恋愛感情みたいなやつに巻き込まれたって話ですか?」
なんだそりゃ…
管理責任云々じゃなくて、完全に個人の暴走としかいえない。
こりゃジークロフトさんも頭が痛くなるだろうね。
「今回の件に関しては、ギルドとしても非を認めざるを得ない。
当然、元凶の2人に関しては進退も含めて責任を取ってもらわなきゃならん。
もちろんユーマ殿には公式に謝罪させるつもりだ。手間にはなるが後日時間を作ってくれ」
「まぁまだ2、3日は滞在する予定なので…
それより、誤解が解けたのは何故なんですか?ケビン達が保身に走ってたら、まだ解放されてなかったんじゃ?」
ギルド側がケビン達寄りだったのは明らかだもんね。もし連中が我が身かわいさに僕達を非難してたら、きっと面倒な状況になってたはず。
「あー…それな。そのお嬢さんの母上殿のおかげじゃないか?
事情聴取した職員もケビン達が自分から非を認めてたって話してたけどな、その時マーサさんに保身するなって言われたって言ってたらしいぜ」
「それだけで素直に聞く様な人なんですか?ケビン達は」
「マーサさんだからな。俺でも逆らう気はない。
今はすっかり丸くなったけど昔は鬼(オーガ)って…あーいや、なんでもない。忘れてくれ。」
「積極的に忘れました」
あのふわふわ系女子なマーサさんは怖い人だったらしい。
確かに端々に雰囲気あったけど…
「そうだったんだ…あたしは全然知らなかったけど、これって言ったらやばいやつ?」
「「やめとけ」」
「うん…そうする。なんかゾクってしたもん」
多分正解。
「で、マーサさんの名前が出た時点で、このお嬢さんが彼女の娘だって事もわかって、間違いなく関係者だなと。
あとはわかるだろ?」
「ええ、もちろん。で、この話はマーサさんには内密にって話でしょ?多分ですけど」
「おう。ユーマ殿は話のわかる男じゃねぇか。
すまん、頼む!ウチのギルドに貸し一つってことにしといてくれ」
マーサさんってよっぽど怖い人だと思われてるんだね。
僕も自分の身がかわいいので、下手な事言わないように気をつけないと。
「わかりました。じゃあ最後に、ケビン達の処分についてと、問題の2人については後日ですかね?」
「そうだな。今日はもう遅いし明日の昼過ぎにでもまた寄ってくれるか?それまでにまとめとくからよ」
「明日の昼過ぎですね。じゃあまたその時に」
「おぅ。ほんとに申し訳なかった。また明日な!」
ジークロフトさんについては、僕も気持ちのいい男だと思うし、これ以上責めるところもないからね。
握手をして別れると、ギルドを後にしました。
「ねぇ、ユーマさん。ママってそんなに凄かったのかな?確かに怒るとめちゃくちゃ怖いんだけどさ」
「どうだろうね?少なくともギルドに影響力があるってことは言えると思うけど。あとは明日にでも聞いてみるよ」
「あたしにもこっそり教えてね?」
「知らない方がいいかもよ?ふふっ」
こうして何事もなかった様な顔で宿へと帰り着きました。
そんな体勢でいられると落ち着きませんから座りましょうよ?」
「これは申し訳ない。では失礼して」
その男性は席に着くなり再度頭を下げました。
「改めてお詫び申し上げる。完全にこちらの不手際だった」
「そうですよね。驚きましたが…。
あ、そうだ、僕は旅の者でユーマといいます。お名前伺っても?」
「お、こ、これは重ねて失礼した。俺はこのガルド市冒険者ギルドのサブマスターをしているジークロフトだ。
遅くなったが改めてよろしく頼む。ユーマ殿」
ジークロフトさんは再び頭を下げてくれます。
ちょっと導入が変な流れだったから、この冒険者ギルドにもまともな人がいて安心したよ。
「それで、今回の件について説明をして頂けるとありがたいです」
「もちろんだ。先も言った通りこちらの完全な不手際なんだが…」
彼の説明をまとめるとこうだ。
ケビン達は実績のある冒険者で、ギルド内部でもかなり信頼されていた冒険者らしいです。
まず受付に彼らを連れて行った際、受付の女性はケビン達が拘束されている事に動揺し、規約うんぬんに関して聞き逃したまま上司にケビン達が何かの理由で拘束された事を伝えたそう。
次に報告を受けた上司は、僕達がケビンを痛めつけた上で、所属ギルドに難癖を付けに来たと判断。僕達がケビン達を制圧出来る実力を持っているのかどうかを確認する時間も方法もなかったため、一旦穏便に取調室に隔離する事を指示し、傷害の事実でもって拘束する事もあると伝えて牽制する事を決める。
その後、ケビン達に事実関係の確認をする為に聞き取りをしたところ、全くの勘違いだった事が判明。3人を改めて拘束し、留置所へ入れてから僕達をここまで案内した。
という流れだって。
「そりゃまたえらい不手際でしたね?僕が仮に貴人であればとんでもない事になってたかも…」
「まさにその通りでな。受付のソフィがそもそもケビンに想いを寄せてたのは周知であったんだが、そのソフィの報告を受けた上司がソフィに懸想してやがった。
それでどうやら、ソフィに良いところでもみせてやろうと先走りしたみたいだ」
「じゃあ僕等は結局のところ、その2人の恋愛感情みたいなやつに巻き込まれたって話ですか?」
なんだそりゃ…
管理責任云々じゃなくて、完全に個人の暴走としかいえない。
こりゃジークロフトさんも頭が痛くなるだろうね。
「今回の件に関しては、ギルドとしても非を認めざるを得ない。
当然、元凶の2人に関しては進退も含めて責任を取ってもらわなきゃならん。
もちろんユーマ殿には公式に謝罪させるつもりだ。手間にはなるが後日時間を作ってくれ」
「まぁまだ2、3日は滞在する予定なので…
それより、誤解が解けたのは何故なんですか?ケビン達が保身に走ってたら、まだ解放されてなかったんじゃ?」
ギルド側がケビン達寄りだったのは明らかだもんね。もし連中が我が身かわいさに僕達を非難してたら、きっと面倒な状況になってたはず。
「あー…それな。そのお嬢さんの母上殿のおかげじゃないか?
事情聴取した職員もケビン達が自分から非を認めてたって話してたけどな、その時マーサさんに保身するなって言われたって言ってたらしいぜ」
「それだけで素直に聞く様な人なんですか?ケビン達は」
「マーサさんだからな。俺でも逆らう気はない。
今はすっかり丸くなったけど昔は鬼(オーガ)って…あーいや、なんでもない。忘れてくれ。」
「積極的に忘れました」
あのふわふわ系女子なマーサさんは怖い人だったらしい。
確かに端々に雰囲気あったけど…
「そうだったんだ…あたしは全然知らなかったけど、これって言ったらやばいやつ?」
「「やめとけ」」
「うん…そうする。なんかゾクってしたもん」
多分正解。
「で、マーサさんの名前が出た時点で、このお嬢さんが彼女の娘だって事もわかって、間違いなく関係者だなと。
あとはわかるだろ?」
「ええ、もちろん。で、この話はマーサさんには内密にって話でしょ?多分ですけど」
「おう。ユーマ殿は話のわかる男じゃねぇか。
すまん、頼む!ウチのギルドに貸し一つってことにしといてくれ」
マーサさんってよっぽど怖い人だと思われてるんだね。
僕も自分の身がかわいいので、下手な事言わないように気をつけないと。
「わかりました。じゃあ最後に、ケビン達の処分についてと、問題の2人については後日ですかね?」
「そうだな。今日はもう遅いし明日の昼過ぎにでもまた寄ってくれるか?それまでにまとめとくからよ」
「明日の昼過ぎですね。じゃあまたその時に」
「おぅ。ほんとに申し訳なかった。また明日な!」
ジークロフトさんについては、僕も気持ちのいい男だと思うし、これ以上責めるところもないからね。
握手をして別れると、ギルドを後にしました。
「ねぇ、ユーマさん。ママってそんなに凄かったのかな?確かに怒るとめちゃくちゃ怖いんだけどさ」
「どうだろうね?少なくともギルドに影響力があるってことは言えると思うけど。あとは明日にでも聞いてみるよ」
「あたしにもこっそり教えてね?」
「知らない方がいいかもよ?ふふっ」
こうして何事もなかった様な顔で宿へと帰り着きました。
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