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第ニ章 ガルドの街
第35話
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「えーとね、シングルが一泊と朝食付きで銀貨2枚で、ツインが同じく銀貨3枚だよ。
それからお風呂は湯船は各部屋にあるけどお湯は別料金なのね、湯船半分の瓶が一杯で銅貨2枚で、体拭くだけのお湯なら銅貨1枚」
マーサさんから託されたメアリが、料金について説明してくれています。
「ちなみに食堂は夜から酒場としても開放してるのね。だから夕食時間帯はいつも結構賑わうんだ!」
「メアリが案内するつもりだった食事処って、もしかして…」
「せいかーい!だって絶対に街一番だもん!自信あるよ?」
「そか!楽しみにしとくよ!じゃあとりあえず宿泊はツインを三泊お願いしようかな。金貨1枚で」
「ありがとうございます!えーと、連泊割引あるから三泊で…銀貨8枚と銅貨1枚になります!お釣りが銀貨1枚と大銅貨1枚と銅貨が4枚です!」
メアリはちゃんと計算出来るんだね。もしかしてガイアスって教育水準わりと高いのかな?
「メアリ。マーサさんには内緒にしておくから、お釣りは銀貨1枚だけでいいよ。細かいのはメアリのお小遣いね!」
「えっ?いいの?わぁ!ありがとう!」
頷いてみせるとほんとに嬉しそうに笑う。うん、メアリは笑ってる顔がかわいいと思います。
「じゃあ、これ宿帳ね。ここにユーマさんとシアさんの名前を書いて下さい!
はい、ありがとうございますっ!
そしたらお部屋まで案内しまーす!」
「あ、メアリ。銀は連れて上がってもいいのかな?」
「そっか、もう少し小さかったらウチは大丈夫なんだけど…裏に厩があるからそっちでもいい?」
『それがしはもちろん構いませんぞ』
「銀もそれでいいってさ。ごめんね、銀。後でオーク肉持っていくから」
『かたじけないでござる』
「あ、メアリ!ちょっと待って」
僕は風羽花を呼び出します。
「メアリ、この子も僕の従魔の風羽花っていうんだ」
「うわっ!めちゃめちゃかわいいっ!ワイズオウルかな?わかんないけど」
「この子は部屋でいいよね?」
「うん!大丈夫だよ!じゃあ、こちらへどうぞー!」
メアリに案内されたのは3階の南向きの部屋でした。
小さなバルコニーが付いた窓からは日の光も差し込み、日中は暖かくなりそうです。
部屋自体は入ってすぐに応接セットがあり、目隠しの奥に、大体日本でいうところの12畳位の寝室にベッドが2つ置かれています。応接セット横の扉の中にお風呂場を始めとした水廻りがあるようです。
「明るくて良い部屋だね!そしたらメアリは銀を厩に連れて行って欲しいな?
僕達は先にお風呂入ってさっぱりしておくよ。
夕御飯の準備が終わったら呼びに来てくれるかな?」
「はーい!かしこまりましたー!銀君行こっ!」
「わぅっ!!」
…あ、でっかい犬だ。
「ふぅ…やっと落ち着いた」
「街に来て早々にゴタゴタもあったしね。私だってずっとユーマの懐は疲れたわ」
とりあえず今はソファセットで寛いでいます。
ティーセットとか欲しいなぁ。紅茶みたいなのはあるんだろうか?
「ネルには街中過ごしにくいよね…さすがにこのサイズで喋ってたら違和感あるだろうし」
「そこなのよ。いっそ妖精のフリでもしようかしら?」
「妖精って言ったら羽根が必要なんじゃないの?」
「うーん…確かにそうなのよね。どっかに羽根落ちてないかしら?」
「え?妖精の羽根って落ちてるもんなの?」
そんな落し物ってあるんだろうか?てか、妖精って羽根落としても大丈夫なもんなの?
「さすがに滅多に見つかるもんじゃないわよ。けど魔法薬の原料に使われるから素材としては存在してるの。
そのせいもあって妖精達は人前に姿を見せる事はまずないわ。ずっと昔はどこでも見かける位だったのに、素材になるって事でかなりの数の妖精が捕獲された時期があったから」
「そうなんだ?テイミングできるならネルが妖精でも違和感は無いかなって思ったんだけど…」
「そっか、それいいわね!羽根見つけたらそうしましょうよ?
私もずっと服の中とかはちょっとね…」
そんな簡単には見つからないんじゃ…それまで我慢してもらうとかも心苦しいし。うーむ…こりゃ試してみるしかないか。
「あのね、ネル?怒られる覚悟で言うけど、僕の魔力術で出来ないか試して見てもいいかな?」
「え?何よそれ?そんな事できるわけ?初めて聞いたんですけど?」
「あーいや、まだ出来るかわかんないよ?やった事ないし。けどなんとなく出来そうな気がするからさ」
「そういう事ね。まぁ出来ても害はないだろうし…やってみなさいよ?」
…自分の為になるなら止めないんだね。まぁいいや!出来るかどうかわかんないし。
….そうだよね。ご想像の通りでございますさ!
「すごーい!ちゃんと動くじゃない!ユーマって器用よねぇ…」
「僕もびっくりだよ…しかも全然楽に出来た。なんだろう?この虚しさは」
「まぁいいじゃない。出来たんだし」
ネルは背中の羽根をパタパタさせて喜んでます。
「ユーマ様よ。まさかとは思うんじゃが、我にも出来たりする?」
…はい。デキマシター
「おぉ!ネル様とお揃いじゃ!これはなかなか面白いのぅ!」
悪ふざけが過ぎた感は否めないけどね…
リアルな妖精と、コスプレ妖精のコンビが出来上がりました。
シア、それ人前出れないからね?
それからお風呂は湯船は各部屋にあるけどお湯は別料金なのね、湯船半分の瓶が一杯で銅貨2枚で、体拭くだけのお湯なら銅貨1枚」
マーサさんから託されたメアリが、料金について説明してくれています。
「ちなみに食堂は夜から酒場としても開放してるのね。だから夕食時間帯はいつも結構賑わうんだ!」
「メアリが案内するつもりだった食事処って、もしかして…」
「せいかーい!だって絶対に街一番だもん!自信あるよ?」
「そか!楽しみにしとくよ!じゃあとりあえず宿泊はツインを三泊お願いしようかな。金貨1枚で」
「ありがとうございます!えーと、連泊割引あるから三泊で…銀貨8枚と銅貨1枚になります!お釣りが銀貨1枚と大銅貨1枚と銅貨が4枚です!」
メアリはちゃんと計算出来るんだね。もしかしてガイアスって教育水準わりと高いのかな?
「メアリ。マーサさんには内緒にしておくから、お釣りは銀貨1枚だけでいいよ。細かいのはメアリのお小遣いね!」
「えっ?いいの?わぁ!ありがとう!」
頷いてみせるとほんとに嬉しそうに笑う。うん、メアリは笑ってる顔がかわいいと思います。
「じゃあ、これ宿帳ね。ここにユーマさんとシアさんの名前を書いて下さい!
はい、ありがとうございますっ!
そしたらお部屋まで案内しまーす!」
「あ、メアリ。銀は連れて上がってもいいのかな?」
「そっか、もう少し小さかったらウチは大丈夫なんだけど…裏に厩があるからそっちでもいい?」
『それがしはもちろん構いませんぞ』
「銀もそれでいいってさ。ごめんね、銀。後でオーク肉持っていくから」
『かたじけないでござる』
「あ、メアリ!ちょっと待って」
僕は風羽花を呼び出します。
「メアリ、この子も僕の従魔の風羽花っていうんだ」
「うわっ!めちゃめちゃかわいいっ!ワイズオウルかな?わかんないけど」
「この子は部屋でいいよね?」
「うん!大丈夫だよ!じゃあ、こちらへどうぞー!」
メアリに案内されたのは3階の南向きの部屋でした。
小さなバルコニーが付いた窓からは日の光も差し込み、日中は暖かくなりそうです。
部屋自体は入ってすぐに応接セットがあり、目隠しの奥に、大体日本でいうところの12畳位の寝室にベッドが2つ置かれています。応接セット横の扉の中にお風呂場を始めとした水廻りがあるようです。
「明るくて良い部屋だね!そしたらメアリは銀を厩に連れて行って欲しいな?
僕達は先にお風呂入ってさっぱりしておくよ。
夕御飯の準備が終わったら呼びに来てくれるかな?」
「はーい!かしこまりましたー!銀君行こっ!」
「わぅっ!!」
…あ、でっかい犬だ。
「ふぅ…やっと落ち着いた」
「街に来て早々にゴタゴタもあったしね。私だってずっとユーマの懐は疲れたわ」
とりあえず今はソファセットで寛いでいます。
ティーセットとか欲しいなぁ。紅茶みたいなのはあるんだろうか?
「ネルには街中過ごしにくいよね…さすがにこのサイズで喋ってたら違和感あるだろうし」
「そこなのよ。いっそ妖精のフリでもしようかしら?」
「妖精って言ったら羽根が必要なんじゃないの?」
「うーん…確かにそうなのよね。どっかに羽根落ちてないかしら?」
「え?妖精の羽根って落ちてるもんなの?」
そんな落し物ってあるんだろうか?てか、妖精って羽根落としても大丈夫なもんなの?
「さすがに滅多に見つかるもんじゃないわよ。けど魔法薬の原料に使われるから素材としては存在してるの。
そのせいもあって妖精達は人前に姿を見せる事はまずないわ。ずっと昔はどこでも見かける位だったのに、素材になるって事でかなりの数の妖精が捕獲された時期があったから」
「そうなんだ?テイミングできるならネルが妖精でも違和感は無いかなって思ったんだけど…」
「そっか、それいいわね!羽根見つけたらそうしましょうよ?
私もずっと服の中とかはちょっとね…」
そんな簡単には見つからないんじゃ…それまで我慢してもらうとかも心苦しいし。うーむ…こりゃ試してみるしかないか。
「あのね、ネル?怒られる覚悟で言うけど、僕の魔力術で出来ないか試して見てもいいかな?」
「え?何よそれ?そんな事できるわけ?初めて聞いたんですけど?」
「あーいや、まだ出来るかわかんないよ?やった事ないし。けどなんとなく出来そうな気がするからさ」
「そういう事ね。まぁ出来ても害はないだろうし…やってみなさいよ?」
…自分の為になるなら止めないんだね。まぁいいや!出来るかどうかわかんないし。
….そうだよね。ご想像の通りでございますさ!
「すごーい!ちゃんと動くじゃない!ユーマって器用よねぇ…」
「僕もびっくりだよ…しかも全然楽に出来た。なんだろう?この虚しさは」
「まぁいいじゃない。出来たんだし」
ネルは背中の羽根をパタパタさせて喜んでます。
「ユーマ様よ。まさかとは思うんじゃが、我にも出来たりする?」
…はい。デキマシター
「おぉ!ネル様とお揃いじゃ!これはなかなか面白いのぅ!」
悪ふざけが過ぎた感は否めないけどね…
リアルな妖精と、コスプレ妖精のコンビが出来上がりました。
シア、それ人前出れないからね?
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