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第一章 異世界に来ちゃいました
第18話
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大満足の夕食を済ませ、一部は朝食に回すために収納しておきました。
ざっと片付けを終えて、食後のまったりタイムです。
「やっぱりデザート的な物があれば良いよね」
「そうね!私はデザートって認識がそんなにないから、あれば食べたいなって感じなんだけど」
「そっか、お腹が空くって事自体が初めてなんだもんね?じゃあお菓子とかもピンと来ない感じ?」
「そうね。そもそもこの世界では甘い物と言えば、果物って認識だもの。
日々の食事も精一杯な人もたくさんいるから、楽しむ為に食事出来るのなんて、やっぱりごく一部だわ。だからお菓子の文化自体発展してないわね」
食文化に関しては日本は本当に恵まれてたから、ガイアスの事情を知ると切なくなるよね。
僕の手が届く範囲では出来るだけのことをしよう。
そんな風に思います。
『殿!これは良い物でござるなぁ!』
銀の反応が面白いです。
今夜のお風呂からは銀達にも参加してもらおうと、滝壺の横に岩風呂を作ってみたんです。
一緒に浸かろうかとも思ったんだけど、なにしろ初の試みであり、正直な気持ちを言うと抜け毛がねぇ…
しかも、最初は銀も配下達も嫌がるし。『水浴びで充分でござる!』とか『殿と同じ事など我等にはもったいなく!』とかグダグダ言うから、そんな事言うならいらないって雰囲気出してみたら、大慌てでちょっとかわいいとか思ってしまいました。
ところが、使ってみると先程の反応。もうなんなのさって。
まぁ銀が言うにも一理あって、彼等の習慣としては長の真似事をするのは禁忌に近いものがあるらしいから、ほんとに遠慮したかったんだろう。
でも結局、配下達もすっかり気に入ったみたいで揃って目を細めてるので、見てるこっちがホッコリしちゃいました。
せっかく風呂に入って汚れも浮いて来たと思うので、今夜は銀達を洗う事にしますか。
実は洗濯用にカマドに使った薪の灰を集めて灰汁を作っておいたんだけど、たまたま燃やした木の中に洗浄成分が強いものがあったのか、油汚れがめちゃくちゃ落ちる灰汁が出来たんです。
材料の特定が出来なかったのは残念なんだけど、いつか特定して、洗剤として確保したいとか思ってます。
で、ソレを使って銀達の毛皮を綺麗にしてあげようって思い付いたんです。
『いやはやこれはなんとも言えませぬ。この全身がスッキリする感じは、なんと言うかたまらないでござる!』
銀だけじゃなく配下達も順番に洗って、即席で作ったブラシで毛皮をときほぐしてあげました。
岩風呂の湯を全部入れ替えて沸かし直して、濯ぎがてら入らせると、毛が明らかにふわりと湯に揺れてます。これは大成功だね。
みんな湯から上がると、例のぷるぷる脱水したもんだから、外風呂じゃなかったら大惨事になるところだったけど。
それから、どうせだからと思い付きでやってみたら、ドライヤー的な温風魔法も出来ました。
ネルにちょっとジト目で見られてしまいましたけど、ネルも乾かしてあげたら「これいいじゃない!」なんて言ってお気に召したご様子だったので、多分セーフ。
しかも銀達を乾かしてみると、みんなふわふわのフカフカになって手触りも抜群。ネルが銀にしがみついてもふもふしてました。
こうしてお風呂でみんな綺麗になったので、今夜は全員小屋で寝る事にしたら、ネルと風羽花が銀を布団にする事にしたらしくて少し寂しかったのは秘密です。
って言うか、僕ももふりたかったです。
寝てしまう前に、やり残した事があるのを思い出しました。
銀のハーネス作りです。
本音では、出来るだけネルを銀に貼り付ける為なのは内緒です。
材料は肉にした仔鹿の皮を使いました。
鞣す方法とかは知らないし、とりあえずの物で良さそうなのでざっと洗って油汚れを落とし、温風で乾燥させたら準備完了です。
大まかに切り分けて身体に合わせながら成形します。
あとは銀に身体を動かして貰いながら、出来るだけ干渉しないように調整するだけにしておきましょう。
留め具だけは必要なので、滝壺の周辺で採取した縞瑪瑙みたいな石を魔力を流して加工しました。
意外とカッコいいハーネスが出来て満足です。
最後にネルの座席を背中部分に取り付けたら完成!
材料が余ったので、お揃いの留め具を付けた首輪を配下達にも作ってあげたら、物凄く喜んでくれました。
ただ、それを見た風羽花がめちゃくちゃ羨ましがったので、邪魔にならないような足輪を作る事になったのは余談。
今日も色々発見があったり、物作りをしたりで、楽しい一日になったなぁと思いながら気分良く眠りにつきました。
でも事件は翌朝一番にやってきたんです。
ざっと片付けを終えて、食後のまったりタイムです。
「やっぱりデザート的な物があれば良いよね」
「そうね!私はデザートって認識がそんなにないから、あれば食べたいなって感じなんだけど」
「そっか、お腹が空くって事自体が初めてなんだもんね?じゃあお菓子とかもピンと来ない感じ?」
「そうね。そもそもこの世界では甘い物と言えば、果物って認識だもの。
日々の食事も精一杯な人もたくさんいるから、楽しむ為に食事出来るのなんて、やっぱりごく一部だわ。だからお菓子の文化自体発展してないわね」
食文化に関しては日本は本当に恵まれてたから、ガイアスの事情を知ると切なくなるよね。
僕の手が届く範囲では出来るだけのことをしよう。
そんな風に思います。
『殿!これは良い物でござるなぁ!』
銀の反応が面白いです。
今夜のお風呂からは銀達にも参加してもらおうと、滝壺の横に岩風呂を作ってみたんです。
一緒に浸かろうかとも思ったんだけど、なにしろ初の試みであり、正直な気持ちを言うと抜け毛がねぇ…
しかも、最初は銀も配下達も嫌がるし。『水浴びで充分でござる!』とか『殿と同じ事など我等にはもったいなく!』とかグダグダ言うから、そんな事言うならいらないって雰囲気出してみたら、大慌てでちょっとかわいいとか思ってしまいました。
ところが、使ってみると先程の反応。もうなんなのさって。
まぁ銀が言うにも一理あって、彼等の習慣としては長の真似事をするのは禁忌に近いものがあるらしいから、ほんとに遠慮したかったんだろう。
でも結局、配下達もすっかり気に入ったみたいで揃って目を細めてるので、見てるこっちがホッコリしちゃいました。
せっかく風呂に入って汚れも浮いて来たと思うので、今夜は銀達を洗う事にしますか。
実は洗濯用にカマドに使った薪の灰を集めて灰汁を作っておいたんだけど、たまたま燃やした木の中に洗浄成分が強いものがあったのか、油汚れがめちゃくちゃ落ちる灰汁が出来たんです。
材料の特定が出来なかったのは残念なんだけど、いつか特定して、洗剤として確保したいとか思ってます。
で、ソレを使って銀達の毛皮を綺麗にしてあげようって思い付いたんです。
『いやはやこれはなんとも言えませぬ。この全身がスッキリする感じは、なんと言うかたまらないでござる!』
銀だけじゃなく配下達も順番に洗って、即席で作ったブラシで毛皮をときほぐしてあげました。
岩風呂の湯を全部入れ替えて沸かし直して、濯ぎがてら入らせると、毛が明らかにふわりと湯に揺れてます。これは大成功だね。
みんな湯から上がると、例のぷるぷる脱水したもんだから、外風呂じゃなかったら大惨事になるところだったけど。
それから、どうせだからと思い付きでやってみたら、ドライヤー的な温風魔法も出来ました。
ネルにちょっとジト目で見られてしまいましたけど、ネルも乾かしてあげたら「これいいじゃない!」なんて言ってお気に召したご様子だったので、多分セーフ。
しかも銀達を乾かしてみると、みんなふわふわのフカフカになって手触りも抜群。ネルが銀にしがみついてもふもふしてました。
こうしてお風呂でみんな綺麗になったので、今夜は全員小屋で寝る事にしたら、ネルと風羽花が銀を布団にする事にしたらしくて少し寂しかったのは秘密です。
って言うか、僕ももふりたかったです。
寝てしまう前に、やり残した事があるのを思い出しました。
銀のハーネス作りです。
本音では、出来るだけネルを銀に貼り付ける為なのは内緒です。
材料は肉にした仔鹿の皮を使いました。
鞣す方法とかは知らないし、とりあえずの物で良さそうなのでざっと洗って油汚れを落とし、温風で乾燥させたら準備完了です。
大まかに切り分けて身体に合わせながら成形します。
あとは銀に身体を動かして貰いながら、出来るだけ干渉しないように調整するだけにしておきましょう。
留め具だけは必要なので、滝壺の周辺で採取した縞瑪瑙みたいな石を魔力を流して加工しました。
意外とカッコいいハーネスが出来て満足です。
最後にネルの座席を背中部分に取り付けたら完成!
材料が余ったので、お揃いの留め具を付けた首輪を配下達にも作ってあげたら、物凄く喜んでくれました。
ただ、それを見た風羽花がめちゃくちゃ羨ましがったので、邪魔にならないような足輪を作る事になったのは余談。
今日も色々発見があったり、物作りをしたりで、楽しい一日になったなぁと思いながら気分良く眠りにつきました。
でも事件は翌朝一番にやってきたんです。
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