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第一章 異世界に来ちゃいました
第16話
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どうも、僕です。
…言わなくてもわかりますよね。
何が?って思った方はもういない様な気がします。
はい。やらかしました。
ですよねー…多分みなさんがご想像の通り、またネルに怒られてます。岩の上で正座なう。
「ねぇ?バカなの?何回言ったらわかるのかしら?」
「いや、だってねぇ…便利じゃん」
「そんな事はわかってるわよっ!私だってそう思うわよ?
でもね、ちょっと考えたら普通じゃない事はわかると思うの。あんな物がこんな場所にあったらおかしいかもとか思わないのかしら?」
「…はい。思いました」
「あらそう?絶対思ってないって決めつけてたけど、ごめんなさいね…って言うと思ったかー!
本当に思ったならやるなー!」
「…反省はしている。後悔はない!」
「あほかー!」
ネルのジャンピングアッパーを食らいました。軽いのでダメージはありません。
「せめて吹っ飛ぶくらいの反応しなさい!」
…理不尽。
で、何をしたかって?
滝の横にエレベーターを作ってみました!
だって出来たんだもの。きちんと柵もある安全設計です!
…え?降りるだけなのにエレベーターにする必要ないんじゃないかって?
ふっふっふ!そう思うでしょ?
ところがです、実は上がる必要あったんだよね!
風羽花達が待つ滝の近くまで来た僕は、正直な話、度肝を抜かれてしまいました。
近づいていくに連れて水音が聞こえて来たので、そこそこの落差があるだろうとは思ったんだけど、視界が開けた途端に飛び込んできた景色が、めちゃキレイだったんです!
滝の向こうにはまだ森が広がっていて、森の少し先には緑の草原が風を受けて揺らぐ様が見えます。
草原には多分この沢の続きだと思われる川が流れていて、川べりには多分今目指してる街と何処かへ続いている道らしき筋と畑がありました。
で、その川のずっと先には湖らしい水面が陽の光を反射してキラキラと輝いてたんだよね。
さらにその湖の奥には、雪を被っていると思われる高い山々が連なっていて…なんというか、全てが絵画のように鮮やかに見えて涙が出そうになったんです。
転移してからこっち、森と河原しか見てなくて、世界を意識する機会がなかったせいもあると思います。
だからこそ眼前に広がる風景に、転移してきたこのガイアスっていう世界自体を感じてしまいました。
この場所には、いつかまた戻って来よう。またこの景色を見たい。
そう強く思ったからこそ、エレベーターを作ったんです。
…え?やり過ぎ?
…聞こえない聞こえない。
ともあれ、滝を降りた僕達は今日の移動をここで切り上げることにしました。
ちょうど滝壺の横に開けたスペースもあり、水場も森も近く拠点設営に都合良さそうなので、早速小屋を取り出します。
設置完了したら、やはり時間経過について確認しておきますか。
…うーん、どうやら完全停止ではなかったみたいです。
それでも、見た感じで言えばおそらく外の100分の1かそれ以上とかかもしれません。
まぁ、今は経過するかしないかだけが判ればいいと思います。
将来的に詳しく実験してみたいですね。
「良かったわある意味、異常の具合がそれくらいで。もちろん経過が遅れるってだけでも人に知られていいレベルじゃないのよ?
ただ、この世界でも僅かながら遅れるケースもあるっていうのは知られてはいるの。それでも良くて数時間ってところだから、例えば商人が長距離移動する時に、食糧の日持ちが1日2日くらい長持ちしてる感じがするってところよ。
だから、ユーマの収納の能力はやっぱり秘密にしないとダメね」
「時間経過の遅れって、個人差があるのか。
サイズに関しては才能が理由だったよね?
もしかしたら、サイズも時間経過も先天的な魔力量とかに左右されるのかも。訓練や努力でどうにか出来ないわけだからさ」
「そうね。その可能性はありそう」
どうであれ、隠しておくべきなのは変わらないんだから、慎重に運用しなきゃね。
『主人様!お待たせしましたです!』
ネルとそんな話をしているところに、魚で膨らんだ網を持った風羽花が戻ってきました。
『大漁なのです!滝壺の中はお魚天国だったです!』
どうやら、魚留めの滝になっていたらしく、かなりの良漁場だったみたいです。
ただ少し気になるのは、かなり大きな魚影らしき物を風羽花が目撃したらしく、一度そいつに魚を散らされて手間が増えたんだと文句を言っていたって事なんですが…
『今度見つけたら、捕まえてやるです!』
…ヤる気満々でした。
「無理しなくていいからね?風羽花がケガしないでいてくれたら、それで十分だからさ」
『はいなのです!無理なく仕留めるです!』
…風羽花が武闘派にクラスチェンジしています。こんなにかわいいのになんで?
「ふーちゃん!今度は確実に仕留めなさい?チャンスを逃しちゃダメよ!」
『了解なのです!ネルお姉さん!』
…犯人は身内でした。わかってたけどね!
…言わなくてもわかりますよね。
何が?って思った方はもういない様な気がします。
はい。やらかしました。
ですよねー…多分みなさんがご想像の通り、またネルに怒られてます。岩の上で正座なう。
「ねぇ?バカなの?何回言ったらわかるのかしら?」
「いや、だってねぇ…便利じゃん」
「そんな事はわかってるわよっ!私だってそう思うわよ?
でもね、ちょっと考えたら普通じゃない事はわかると思うの。あんな物がこんな場所にあったらおかしいかもとか思わないのかしら?」
「…はい。思いました」
「あらそう?絶対思ってないって決めつけてたけど、ごめんなさいね…って言うと思ったかー!
本当に思ったならやるなー!」
「…反省はしている。後悔はない!」
「あほかー!」
ネルのジャンピングアッパーを食らいました。軽いのでダメージはありません。
「せめて吹っ飛ぶくらいの反応しなさい!」
…理不尽。
で、何をしたかって?
滝の横にエレベーターを作ってみました!
だって出来たんだもの。きちんと柵もある安全設計です!
…え?降りるだけなのにエレベーターにする必要ないんじゃないかって?
ふっふっふ!そう思うでしょ?
ところがです、実は上がる必要あったんだよね!
風羽花達が待つ滝の近くまで来た僕は、正直な話、度肝を抜かれてしまいました。
近づいていくに連れて水音が聞こえて来たので、そこそこの落差があるだろうとは思ったんだけど、視界が開けた途端に飛び込んできた景色が、めちゃキレイだったんです!
滝の向こうにはまだ森が広がっていて、森の少し先には緑の草原が風を受けて揺らぐ様が見えます。
草原には多分この沢の続きだと思われる川が流れていて、川べりには多分今目指してる街と何処かへ続いている道らしき筋と畑がありました。
で、その川のずっと先には湖らしい水面が陽の光を反射してキラキラと輝いてたんだよね。
さらにその湖の奥には、雪を被っていると思われる高い山々が連なっていて…なんというか、全てが絵画のように鮮やかに見えて涙が出そうになったんです。
転移してからこっち、森と河原しか見てなくて、世界を意識する機会がなかったせいもあると思います。
だからこそ眼前に広がる風景に、転移してきたこのガイアスっていう世界自体を感じてしまいました。
この場所には、いつかまた戻って来よう。またこの景色を見たい。
そう強く思ったからこそ、エレベーターを作ったんです。
…え?やり過ぎ?
…聞こえない聞こえない。
ともあれ、滝を降りた僕達は今日の移動をここで切り上げることにしました。
ちょうど滝壺の横に開けたスペースもあり、水場も森も近く拠点設営に都合良さそうなので、早速小屋を取り出します。
設置完了したら、やはり時間経過について確認しておきますか。
…うーん、どうやら完全停止ではなかったみたいです。
それでも、見た感じで言えばおそらく外の100分の1かそれ以上とかかもしれません。
まぁ、今は経過するかしないかだけが判ればいいと思います。
将来的に詳しく実験してみたいですね。
「良かったわある意味、異常の具合がそれくらいで。もちろん経過が遅れるってだけでも人に知られていいレベルじゃないのよ?
ただ、この世界でも僅かながら遅れるケースもあるっていうのは知られてはいるの。それでも良くて数時間ってところだから、例えば商人が長距離移動する時に、食糧の日持ちが1日2日くらい長持ちしてる感じがするってところよ。
だから、ユーマの収納の能力はやっぱり秘密にしないとダメね」
「時間経過の遅れって、個人差があるのか。
サイズに関しては才能が理由だったよね?
もしかしたら、サイズも時間経過も先天的な魔力量とかに左右されるのかも。訓練や努力でどうにか出来ないわけだからさ」
「そうね。その可能性はありそう」
どうであれ、隠しておくべきなのは変わらないんだから、慎重に運用しなきゃね。
『主人様!お待たせしましたです!』
ネルとそんな話をしているところに、魚で膨らんだ網を持った風羽花が戻ってきました。
『大漁なのです!滝壺の中はお魚天国だったです!』
どうやら、魚留めの滝になっていたらしく、かなりの良漁場だったみたいです。
ただ少し気になるのは、かなり大きな魚影らしき物を風羽花が目撃したらしく、一度そいつに魚を散らされて手間が増えたんだと文句を言っていたって事なんですが…
『今度見つけたら、捕まえてやるです!』
…ヤる気満々でした。
「無理しなくていいからね?風羽花がケガしないでいてくれたら、それで十分だからさ」
『はいなのです!無理なく仕留めるです!』
…風羽花が武闘派にクラスチェンジしています。こんなにかわいいのになんで?
「ふーちゃん!今度は確実に仕留めなさい?チャンスを逃しちゃダメよ!」
『了解なのです!ネルお姉さん!』
…犯人は身内でした。わかってたけどね!
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