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第一章 異世界に来ちゃいました
第1話
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そうだ、辺りが光ったと思ったら意識が遠くなって、ふと気付いたら真っ白な空間に浮かんでたんだ。
確かそこででっかいモ◯イ像が…
「モア◯像とは失礼な!あの空間ではあの姿が一番安定感のある姿なんです!」
…ん?
「せっかくここまで連れてきたんですから、しっかりしてくださいませ」
少しずつボケた頭がしゃっきりしてきた。
「思い出しました?ここは貴方がいたのと違う世界、私が管理してるガイアスと呼ばれる、いわゆる異世界ってやつです」
たしかあの真っ白な空間で、◯アイとなんかやりとりして…
「ですから!モ◯イじゃないって言ってるでしょ!貴方は私の依頼を聞き届ける為に、ここガイアスに転移してきたんですよ?」
そうだった。
このまま事故死者として消えるか、転移した世界で生きて行くか選択しろって言われたんだ。
確か転移した先で…
「やっとそこに辿り着きましたか…もう一度はっきりお伝えしますね?あなたにはここガイアスで生活するなかで、私が与えるリソースを拡散して貰います。
特に何かをしなくてはならない訳じゃなく、とにかく寿命が来るまで生きてください。出来れば世界中を移動して下されば、よりリソースを拡散できますけど」
思い出した。消滅するよりもって同意したんだ。
だからここは地球じゃない。ガイアスって言う知らない世界なんだ。
それは理解出来た。目的もわかった。
頭の中が明瞭になるにつれて自分の置かれた状況も把握出来てきた。
ん?なんかナチュラルに会話してる風だけど、僕は今何も喋ってないよな?
「あ、気付きました?貴方の考えを読んでますから!へへっ」
「…んなぁっ?」
「ふふーん。私女神様ってやつですから!こうして触れてるだけで考えてる事くらいわかっちゃいます」
「触れてる!?」
驚いて周りを見回しても人影なんて見つからない。見えるのは森の木々だけだ。姿を消してるのか?
と、頭の上から何か落ちてきた。
「わわわっ!急に動いたら危ないじゃないですか!姿消すとか無理ですからぁっ!」
落ちて来たのは、途轍もなく美しい顔立ちにバランスの取れた体型の美女だった…手乗りサイズの。
「…女神様?」
「なんで疑問形なんですかっ⁉︎どうみても女神様でしょ!
よく見なさい?この均整の取れたスタイル!美しい髪!整った顔立ち!疑問符がつく隙なんてありませんでしょ?」
物凄く自慢気な表情で胸を張る女神様。ドヤ顔である。
「…ちみっちゃいけど」
「…泣きますよ?仕方ないじゃないですか!地上に顕現するって大変なんですよ?
基本的に私達の様な管理神は、神託という形でしか地上に影響を及ぼしてはいけないのです。
今の様に必要がある場合は、神力のほとんどを封じられた上に行動にも制約がかけられるんですから」
「…ヘー、タイヘンダネー」
「なんて棒読み⁉︎」
「いや、だって普通頭の中とか勝手に覗かれたりしたら気分悪くなると思う」
「そこは申し訳ないというか、止むを得ずというか…ごめんなさいって、どうして女神である私が謝らないといけないんですかっ!
貴方は死ぬ所を私に救われたんですよ?
逆にもっと私を崇め奉ってもよろしいのではなくって?」
「それに関しては、ここに来てリソースを拡散するっていう仕事をする条件で相殺でしょ。
しかも、さっき出来たら移動してって言ってたって事は、少なくとも僕がこの世界に存在するだけで仕事はしてる事になるよね?
結論、単純に考えて貴女と僕の間に貸し借りはなし。
むしろ、勝手に思考を読んだ負い目が貴女にあるはずなんだけどなぁ」
別にそれほど気にしてるわけじゃないけど、ムキになるこの小さな女神様を可愛らしく思うわけで。
「むきー!なんて言い種ですかっ!神罰の雷を落としてやりますから、心を入れ替えなさーい!えぃやぁ!」
「…………?」
「…しまったぁ!神力封じられてるんだった…」
いやまぁピリッとしたんだけどね。封じられてても効果自体が発動してるんだから、なかったらとんでもない威力なのかもしれない。
うん、一応神罰は落ちたって事で。三角座りして涙目になってる女神様を慰めてあげよう。
「ほんの冗談ですよ?女神様の反応があまりにも可愛かったもので、ちょっと揶揄ってみたくなっただけです。
僕は全然気にしてないですから。
ね?ほら元気出して下さい」
ちみっちゃい女神様の頭を撫でながらそう言うと
「ほんと?気にしてない?
私結構ウッカリでさ、#友神_ゆうじん__#怒らせちゃう時もあったし?
今回の件もね、私のドジで貴方が死んじゃうからって、偉い神様に叱られてさ、だから特例で地上に降りて貴方のサポートしなさいってね…」
ぐすぐす泣きながら鼻声で自分の不甲斐なさを語る女神様。
さりげなく爆弾発言をぶち込んで来たよね。
「おいこら、今聞き捨てならん事言いやがりましたけど?」
撫でていた手で女神様の頭を摘む。
「えっ?…ひっ!あっ…あれ?いや、えっ?」
「どう言う事か聞かせて貰おうじゃないの?」
「…………サ、サーセンしたぁっ!」
…中学生の野球部員か。
女神様は叫ぶと同時に土下座の体勢に入って、こうなった経緯を説明してくれやがりました。
掻い摘んで説明すると、要は地球からこの世界でリソースを拡散させるための魂を転移させる了解を地球担当の神様から貰って、寿命が来てた人の魂をスカウトしようとしてたらしい。
ところが、ピックアップした人と間違えて僕の魂を指定してしまったため、本来なら寿命では無かった僕が事故死する事になってしまったそうだ。
(ちなみに本来なら元請けの監督さん)
で、已む無く上役の神様の指示で僕をこの世界に連れて来るのと同時に、サポートする事で僕に対して償いをしなさいって事になっていたんだと。
「そんな説明は一切なかったんだけど?」
「いや、その…内緒にしとけばバレないし、丁度恩を着せておけば真面目に仕事して貰えるし、サポートも感謝して貰えるかなぁって…てへっ♡」
…てへ♡じゃねーわ。
確かそこででっかいモ◯イ像が…
「モア◯像とは失礼な!あの空間ではあの姿が一番安定感のある姿なんです!」
…ん?
「せっかくここまで連れてきたんですから、しっかりしてくださいませ」
少しずつボケた頭がしゃっきりしてきた。
「思い出しました?ここは貴方がいたのと違う世界、私が管理してるガイアスと呼ばれる、いわゆる異世界ってやつです」
たしかあの真っ白な空間で、◯アイとなんかやりとりして…
「ですから!モ◯イじゃないって言ってるでしょ!貴方は私の依頼を聞き届ける為に、ここガイアスに転移してきたんですよ?」
そうだった。
このまま事故死者として消えるか、転移した世界で生きて行くか選択しろって言われたんだ。
確か転移した先で…
「やっとそこに辿り着きましたか…もう一度はっきりお伝えしますね?あなたにはここガイアスで生活するなかで、私が与えるリソースを拡散して貰います。
特に何かをしなくてはならない訳じゃなく、とにかく寿命が来るまで生きてください。出来れば世界中を移動して下されば、よりリソースを拡散できますけど」
思い出した。消滅するよりもって同意したんだ。
だからここは地球じゃない。ガイアスって言う知らない世界なんだ。
それは理解出来た。目的もわかった。
頭の中が明瞭になるにつれて自分の置かれた状況も把握出来てきた。
ん?なんかナチュラルに会話してる風だけど、僕は今何も喋ってないよな?
「あ、気付きました?貴方の考えを読んでますから!へへっ」
「…んなぁっ?」
「ふふーん。私女神様ってやつですから!こうして触れてるだけで考えてる事くらいわかっちゃいます」
「触れてる!?」
驚いて周りを見回しても人影なんて見つからない。見えるのは森の木々だけだ。姿を消してるのか?
と、頭の上から何か落ちてきた。
「わわわっ!急に動いたら危ないじゃないですか!姿消すとか無理ですからぁっ!」
落ちて来たのは、途轍もなく美しい顔立ちにバランスの取れた体型の美女だった…手乗りサイズの。
「…女神様?」
「なんで疑問形なんですかっ⁉︎どうみても女神様でしょ!
よく見なさい?この均整の取れたスタイル!美しい髪!整った顔立ち!疑問符がつく隙なんてありませんでしょ?」
物凄く自慢気な表情で胸を張る女神様。ドヤ顔である。
「…ちみっちゃいけど」
「…泣きますよ?仕方ないじゃないですか!地上に顕現するって大変なんですよ?
基本的に私達の様な管理神は、神託という形でしか地上に影響を及ぼしてはいけないのです。
今の様に必要がある場合は、神力のほとんどを封じられた上に行動にも制約がかけられるんですから」
「…ヘー、タイヘンダネー」
「なんて棒読み⁉︎」
「いや、だって普通頭の中とか勝手に覗かれたりしたら気分悪くなると思う」
「そこは申し訳ないというか、止むを得ずというか…ごめんなさいって、どうして女神である私が謝らないといけないんですかっ!
貴方は死ぬ所を私に救われたんですよ?
逆にもっと私を崇め奉ってもよろしいのではなくって?」
「それに関しては、ここに来てリソースを拡散するっていう仕事をする条件で相殺でしょ。
しかも、さっき出来たら移動してって言ってたって事は、少なくとも僕がこの世界に存在するだけで仕事はしてる事になるよね?
結論、単純に考えて貴女と僕の間に貸し借りはなし。
むしろ、勝手に思考を読んだ負い目が貴女にあるはずなんだけどなぁ」
別にそれほど気にしてるわけじゃないけど、ムキになるこの小さな女神様を可愛らしく思うわけで。
「むきー!なんて言い種ですかっ!神罰の雷を落としてやりますから、心を入れ替えなさーい!えぃやぁ!」
「…………?」
「…しまったぁ!神力封じられてるんだった…」
いやまぁピリッとしたんだけどね。封じられてても効果自体が発動してるんだから、なかったらとんでもない威力なのかもしれない。
うん、一応神罰は落ちたって事で。三角座りして涙目になってる女神様を慰めてあげよう。
「ほんの冗談ですよ?女神様の反応があまりにも可愛かったもので、ちょっと揶揄ってみたくなっただけです。
僕は全然気にしてないですから。
ね?ほら元気出して下さい」
ちみっちゃい女神様の頭を撫でながらそう言うと
「ほんと?気にしてない?
私結構ウッカリでさ、#友神_ゆうじん__#怒らせちゃう時もあったし?
今回の件もね、私のドジで貴方が死んじゃうからって、偉い神様に叱られてさ、だから特例で地上に降りて貴方のサポートしなさいってね…」
ぐすぐす泣きながら鼻声で自分の不甲斐なさを語る女神様。
さりげなく爆弾発言をぶち込んで来たよね。
「おいこら、今聞き捨てならん事言いやがりましたけど?」
撫でていた手で女神様の頭を摘む。
「えっ?…ひっ!あっ…あれ?いや、えっ?」
「どう言う事か聞かせて貰おうじゃないの?」
「…………サ、サーセンしたぁっ!」
…中学生の野球部員か。
女神様は叫ぶと同時に土下座の体勢に入って、こうなった経緯を説明してくれやがりました。
掻い摘んで説明すると、要は地球からこの世界でリソースを拡散させるための魂を転移させる了解を地球担当の神様から貰って、寿命が来てた人の魂をスカウトしようとしてたらしい。
ところが、ピックアップした人と間違えて僕の魂を指定してしまったため、本来なら寿命では無かった僕が事故死する事になってしまったそうだ。
(ちなみに本来なら元請けの監督さん)
で、已む無く上役の神様の指示で僕をこの世界に連れて来るのと同時に、サポートする事で僕に対して償いをしなさいって事になっていたんだと。
「そんな説明は一切なかったんだけど?」
「いや、その…内緒にしとけばバレないし、丁度恩を着せておけば真面目に仕事して貰えるし、サポートも感謝して貰えるかなぁって…てへっ♡」
…てへ♡じゃねーわ。
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