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1.絶海の孤島へ
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一部の男性陣が自然とバケツリレー方式をとり、荷物の運び出しが行われる。女性陣は自然と桟橋のほうへと集まる。それでも、あちら側の大学とこちら側の大学で分かれてしまうから不思議だ。
管理人から眼鏡、眼鏡から菱田へと荷物が手渡され、それを桟橋にいるデブが引き上げる。菱田と眼鏡の間にまだ距離があるから、そこに安楽が入ればスムーズなのであるが、どうやら安楽は麗里のグループに捕まっているらしい。桟橋のほうで楽しそうに会話しているのを見て、頭より先に体が動いた。
「イッ君。あんたも手伝いなよ! 荷物の運び出ししていないの、男の中じゃあんただけだよ!」
彼女達の輪の中に割り込む。もしかすると、麗里達と安楽が話をしているのが、いち幼馴染として面白くなかったのかもしれない。いきなり楽しい会話に首を突っ込んできた形の蘭を見て、麗里が「まぁ、彼は船酔いで体調が優れないのに――」と、明らかにうっとうしそうな表情を見せた。一緒にいた化粧が派手目な女性が、どこか苦笑いを浮かべているような気がした。小柄な女性は表情が見えなかった。
「じゃあいいです。私が代わりにやりますから!」
麗里の言い方に腹が立った蘭。安楽本人の意見を聞く前に、桟橋から船に飛び乗る。
「あ、私も手伝うよ!」
蘭に続いて、先ほどの化粧が派手目な女性が桟橋から船へ。化粧が濃いからといって、別にギャルというわけではないというか、格好はいたってカジュアルというか。これから島を歩くだろうに、ヒールの高い靴を履いてきている、どこぞのお嬢様とは大違いだ。女の勘というか、蘭の直感というか――どうにも麗里が気に入らない。ああいうタイプは、みんなでバーベキューをやっても絶対に肉は焼かない。
「先輩、私もやる」
菱田に向かって言うと、とりあえず眼鏡と菱田の間に入る。すると、その隣に化粧が派手目な女性が入ってきた。まだ荷物はあるようで、大きめなキャリーケースが眼鏡から手渡されるが、蘭達が入ったおかげか、スムーズに受け渡しができているようだ。
「いや、はっきり物事を言えるんだね。なんか見ててスッキリしたわ。あいつ、家が多少金持ちってのもあってさ、なんか調子乗ってんだよね」
荷物の受け渡しのタイミングにあわせるかのごとく、化粧が派手目な女が口を開いた。
「あ、私は糸井田真美子っていうんだ」
屈託のない笑顔で名乗られ、蘭も自然と名乗り返す。
管理人から眼鏡、眼鏡から菱田へと荷物が手渡され、それを桟橋にいるデブが引き上げる。菱田と眼鏡の間にまだ距離があるから、そこに安楽が入ればスムーズなのであるが、どうやら安楽は麗里のグループに捕まっているらしい。桟橋のほうで楽しそうに会話しているのを見て、頭より先に体が動いた。
「イッ君。あんたも手伝いなよ! 荷物の運び出ししていないの、男の中じゃあんただけだよ!」
彼女達の輪の中に割り込む。もしかすると、麗里達と安楽が話をしているのが、いち幼馴染として面白くなかったのかもしれない。いきなり楽しい会話に首を突っ込んできた形の蘭を見て、麗里が「まぁ、彼は船酔いで体調が優れないのに――」と、明らかにうっとうしそうな表情を見せた。一緒にいた化粧が派手目な女性が、どこか苦笑いを浮かべているような気がした。小柄な女性は表情が見えなかった。
「じゃあいいです。私が代わりにやりますから!」
麗里の言い方に腹が立った蘭。安楽本人の意見を聞く前に、桟橋から船に飛び乗る。
「あ、私も手伝うよ!」
蘭に続いて、先ほどの化粧が派手目な女性が桟橋から船へ。化粧が濃いからといって、別にギャルというわけではないというか、格好はいたってカジュアルというか。これから島を歩くだろうに、ヒールの高い靴を履いてきている、どこぞのお嬢様とは大違いだ。女の勘というか、蘭の直感というか――どうにも麗里が気に入らない。ああいうタイプは、みんなでバーベキューをやっても絶対に肉は焼かない。
「先輩、私もやる」
菱田に向かって言うと、とりあえず眼鏡と菱田の間に入る。すると、その隣に化粧が派手目な女性が入ってきた。まだ荷物はあるようで、大きめなキャリーケースが眼鏡から手渡されるが、蘭達が入ったおかげか、スムーズに受け渡しができているようだ。
「いや、はっきり物事を言えるんだね。なんか見ててスッキリしたわ。あいつ、家が多少金持ちってのもあってさ、なんか調子乗ってんだよね」
荷物の受け渡しのタイミングにあわせるかのごとく、化粧が派手目な女が口を開いた。
「あ、私は糸井田真美子っていうんだ」
屈託のない笑顔で名乗られ、蘭も自然と名乗り返す。
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