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#4 放課後殺人ショー【糾弾ホームルーム篇】
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取っ掛かりが掴めない。どこから切り込んでも、必ず壁にぶち当たってしまうというか、どうにも議論が足踏みをしてしまう。落ち着いて最初から状況を見直そうとしても、どうにも整理ができない。
――限界。本田の言うように詰んでしまったのかもしれない。どこをどのように推察すれば答えが見えるのか。答えまでは見えないにしても、この残りのメンバーで議論しなければならない議題はなんなのか。さっぱりのまま時間ばかりが過ぎていく。もちろん、時間内に答えを見つけることができなければアウトだ。
「安藤君、お願い――。アリバイの件から事件を振り返ってみて。もし安藤君が犯人だったらどんな手段を用いる?」
芽衣から直々にお願いされるが、なにか気づいたことがあるのならば芽衣自身に発言して欲しいものだ。わざわざ安藤に代弁させる必要はないわけだし、事実これまで芽衣は自分の意見をしっかりと発言してきたではないか。なぜ、この大事な場面になって、安藤に頼るのか。
アリバイの件から振り返るといっても、芽衣以外の全員は教室にいたわけだし、芽衣は芽衣でアンジョリーヌ達と一緒にいたのだ。だったら、やはり全員にアリバイが存在する。
「安藤君だからこそたどり着ける場所があるはず。さぁ……考えて」
黙りこくった安藤の姿を見て、そこに迷いがあると受け取ったのか。まるで諭すかのように続ける芽衣。彼女は何を考えているのだろうか。何を求めて安藤に答えを出させようとしているのか。これは推理ではない。もはや芽衣の気持ちをどのように解釈するかだ。
安藤だから分かること。安藤だから知っていること。頭の細胞という細胞からシナプス信号と共に情報を引き出す。彼女の――芽衣の真意はなんだ。
香純の机の中に入れられていた殺害予告。本人がそれを見つけることもなく、無事に本人が殺害されてから、実にタイミング良く見つかった。ただ、香純が裏切り者だったかどうかは明確になっていないため、その真偽は定かではない。
リピートする映像の中で、映る時間が圧倒的に少ない香純の生首。犯人がわざわざ首を切断したことに、果たしてどんな理由があるのか。
最後に、教室にいた全員と芽衣に成立しているアリバイ。誰も香純を殺すことなどできなかった。
――安藤だからこそたどりつける場所がある。それは残念ながら芽衣の買いかぶりだと思う。確かに推理物の小説は好きではあるが、けれども毎度毎度事件を解決できる名探偵ほどの器量はないのだ。解決できない謎だってある。
――限界。本田の言うように詰んでしまったのかもしれない。どこをどのように推察すれば答えが見えるのか。答えまでは見えないにしても、この残りのメンバーで議論しなければならない議題はなんなのか。さっぱりのまま時間ばかりが過ぎていく。もちろん、時間内に答えを見つけることができなければアウトだ。
「安藤君、お願い――。アリバイの件から事件を振り返ってみて。もし安藤君が犯人だったらどんな手段を用いる?」
芽衣から直々にお願いされるが、なにか気づいたことがあるのならば芽衣自身に発言して欲しいものだ。わざわざ安藤に代弁させる必要はないわけだし、事実これまで芽衣は自分の意見をしっかりと発言してきたではないか。なぜ、この大事な場面になって、安藤に頼るのか。
アリバイの件から振り返るといっても、芽衣以外の全員は教室にいたわけだし、芽衣は芽衣でアンジョリーヌ達と一緒にいたのだ。だったら、やはり全員にアリバイが存在する。
「安藤君だからこそたどり着ける場所があるはず。さぁ……考えて」
黙りこくった安藤の姿を見て、そこに迷いがあると受け取ったのか。まるで諭すかのように続ける芽衣。彼女は何を考えているのだろうか。何を求めて安藤に答えを出させようとしているのか。これは推理ではない。もはや芽衣の気持ちをどのように解釈するかだ。
安藤だから分かること。安藤だから知っていること。頭の細胞という細胞からシナプス信号と共に情報を引き出す。彼女の――芽衣の真意はなんだ。
香純の机の中に入れられていた殺害予告。本人がそれを見つけることもなく、無事に本人が殺害されてから、実にタイミング良く見つかった。ただ、香純が裏切り者だったかどうかは明確になっていないため、その真偽は定かではない。
リピートする映像の中で、映る時間が圧倒的に少ない香純の生首。犯人がわざわざ首を切断したことに、果たしてどんな理由があるのか。
最後に、教室にいた全員と芽衣に成立しているアリバイ。誰も香純を殺すことなどできなかった。
――安藤だからこそたどりつける場所がある。それは残念ながら芽衣の買いかぶりだと思う。確かに推理物の小説は好きではあるが、けれども毎度毎度事件を解決できる名探偵ほどの器量はないのだ。解決できない謎だってある。
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