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#4 放課後殺人ショー【復讐篇】
#4 放課後殺人ショー【復讐篇】1
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【1】
「諸君、大変なことが起きてしまいましたぁ。実に残念ですぅ。現在、鑑識官の方々がぁ現場入りしていますがぁ、果たしてどこまで正確に調べることができるのかぁ。正直なところ心配ですぅ」
大変なことが起きているようには見えないし、残念がっているようにも見えない。教壇に立つ姫乙はいつも通りの調子で、今にも笑い出しそうになるのを堪えているようにさえ見えた。
「なんせ、現場そのものが吹き飛んでしまいましたからねぇ。辛うじて吹き飛ばずに済んだ範囲で調べてはもらっていますがぁ、さてさてこいつは面倒なことになったかもしれません」
姫乙が言うと、そこでようやく芽衣が手を挙げた。
「姫乙、もし事件解決にいたるまでの材料が集まらなかったらどうするの? 今回はこれまでと違って現場そのものが爆弾らしきもので吹き飛ばされてしまっている。だとすれば、その場にあって然るべき証拠も全て吹き飛んでしまったかもしれない。そんな状況から犯人を探し出せ――ってのは酷じゃない?」
良い質問だと言わんばかりに、首を小さく横に振って唸る姫乙。やっぱり、どこから見ても現状を楽しんでいるようにしか見えない。いよいよ人数が少なくなり、それぞれにかけられる容疑が必然と強くなりつつあるというのに。安藤は小さく溜め息を漏らした。だが、今回は――今回はやられっぱなしではない。こちらにはこちらの策がある。
「確かに酷ではありますがぁ――しかしながら【糾弾ホームルーム】はやっていただきますよぉ。むろん、諸君らが答えにたどり着けるように配慮はしますぅ。ですからぁ、その点に関してはあまりご心配なさらずにぃ」
事件が起きたのは、無事に一日が終わりを迎えようとしていた時のことだった。何事も起きなければ、基本的に普通の高校生と変わらない生活を送ることのできる安藤達。少なくとも今日も何事も起きないだろうと安藤は踏んでいたのであるが、どうやら勘が外れたらしい。
「っていうかさ、爆弾を使うとかってあり得なくね? どう考えたって現場がめちゃくちゃになることなんて分かり切ってるんだから、政府もホイホイと提供してんじゃねぇよ」
真綾が大きく溜め息を落とす。爆弾なんて大層なものは、当たり前ながら安藤達に調達できるわけがない。今回の犯人であるアベンジャーが姫乙に望み、そして姫乙がその望みに応じて提供したわけだ。
「まぁ、その辺りのアベンジャーの思惑があったのかもしれませんねぇ。もう少し政府として配慮すべきでしたぁ」
「諸君、大変なことが起きてしまいましたぁ。実に残念ですぅ。現在、鑑識官の方々がぁ現場入りしていますがぁ、果たしてどこまで正確に調べることができるのかぁ。正直なところ心配ですぅ」
大変なことが起きているようには見えないし、残念がっているようにも見えない。教壇に立つ姫乙はいつも通りの調子で、今にも笑い出しそうになるのを堪えているようにさえ見えた。
「なんせ、現場そのものが吹き飛んでしまいましたからねぇ。辛うじて吹き飛ばずに済んだ範囲で調べてはもらっていますがぁ、さてさてこいつは面倒なことになったかもしれません」
姫乙が言うと、そこでようやく芽衣が手を挙げた。
「姫乙、もし事件解決にいたるまでの材料が集まらなかったらどうするの? 今回はこれまでと違って現場そのものが爆弾らしきもので吹き飛ばされてしまっている。だとすれば、その場にあって然るべき証拠も全て吹き飛んでしまったかもしれない。そんな状況から犯人を探し出せ――ってのは酷じゃない?」
良い質問だと言わんばかりに、首を小さく横に振って唸る姫乙。やっぱり、どこから見ても現状を楽しんでいるようにしか見えない。いよいよ人数が少なくなり、それぞれにかけられる容疑が必然と強くなりつつあるというのに。安藤は小さく溜め息を漏らした。だが、今回は――今回はやられっぱなしではない。こちらにはこちらの策がある。
「確かに酷ではありますがぁ――しかしながら【糾弾ホームルーム】はやっていただきますよぉ。むろん、諸君らが答えにたどり着けるように配慮はしますぅ。ですからぁ、その点に関してはあまりご心配なさらずにぃ」
事件が起きたのは、無事に一日が終わりを迎えようとしていた時のことだった。何事も起きなければ、基本的に普通の高校生と変わらない生活を送ることのできる安藤達。少なくとも今日も何事も起きないだろうと安藤は踏んでいたのであるが、どうやら勘が外れたらしい。
「っていうかさ、爆弾を使うとかってあり得なくね? どう考えたって現場がめちゃくちゃになることなんて分かり切ってるんだから、政府もホイホイと提供してんじゃねぇよ」
真綾が大きく溜め息を落とす。爆弾なんて大層なものは、当たり前ながら安藤達に調達できるわけがない。今回の犯人であるアベンジャーが姫乙に望み、そして姫乙がその望みに応じて提供したわけだ。
「まぁ、その辺りのアベンジャーの思惑があったのかもしれませんねぇ。もう少し政府として配慮すべきでしたぁ」
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